一つ前の、ナス科の食べ物が関節によくないという説を紹介した

記事に対する「しらくもの健康をとりもどそう」さんのコメントでおしえて

いただいた「おいしい思い出」

http://tasty-memories-akemi.blogspot.jp/2012/12/blog-post_17.html?m=1

転載させていただきます。

 酵素をとりいれるのに、生野菜をたくさん食べなければ、と

おもっていたのですが、キャベツがよくないかもしれないとは

ショックです。

 “これは絶対いい”という信仰には陥らないほうがいいという

ことでしょうか。


 おまけ

 東城百合子さんによると:

 青汁:合う人と合わない人といる

 塩:  腎臓病のタイプによってはむしろ摂らなければいけない


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 2012年12月17日月曜日ナス科野菜と関節炎、ナマのアブラナ科野菜と甲状腺機能低下、など
ナス科の野菜(トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモ、クコ、調味料の唐辛子、など)を、意識的に避けるようになって、しばらくたつ。2週間くらいやめてから、ちょっと、試しにジャガイモを食べてみたら、途端に腰痛がひどくなった。

あのー、わたし、こういう話を、人を脅すために書いているわけではないのです。ナス科の野菜をちゃんと消化できる人もたくさんいると思うし、そういう人は、全然気にしないで食べてください。

消化吸収能力には、個人差があると思うのです。そして、その人の消化能力を超えた質と量の食べ物は、一般にどんなにからだにいい食べ物でも、その人にとっては、害になると思う。グルテンは、典型的な例だし、その他の食物アレルギーもそう。

この手のことは、日本では、まだあまり知られていないと思うのです。ちゃんと知った上で、自分の胃腸や体調全般と相談して、自分はどうしたいのか、決めていくのが大切なんじゃないかな。

知らなかったら、かわいそうじゃないですか。例えば、このナス科の野菜の問題でも、長年、関節炎に苦しんでいる人で、ある種の食べ物を避ければ、ずっとよくなるかもしれないのに、知らないで苦しみ続けていたら。

ナス科の植物は、一般に、有毒です。食べられるのは、毒が比較的少ない、植物の一部だけ。例えば、トマトで食べられるのは、実だけだし、その実も、未熟のものは、まだアルカロイドがあるので、注意が必要。ジャガイモの芽を避けるのも、同じ理由です。食べ物じゃないけど、タバコもナス科で、ご存知のように、食べたらごく少量でも死んでしまいます。

で、ナス科の野菜のほとんどは、南米原産で、世界の他の地域へは、コロンブス以後、広まったわけでしょう。つまり、ほとんどの人類にとっては、非常に新しい食べ物なわけですよ。そういう新しい食べ物に適応できない人が、結構な数いても、不思議ではないです。

言い換えると、ナス科植物を、ばりばり消化できちゃう新人類と、ナス科の野菜を食べていると(すぐにでなくても、いつかは)関節炎などの悪影響が出てくる旧人類がいるんじゃないかな。で、自然のままなら、旧人類は、自然淘汰されてしまうんだけど(関節炎がひどくなって、自力で自由に動けなくなったら、原始社会では、死んでしまう)、近現代は、そうじゃないから、私みたいのでも、なんとか生き延びていると。

まあ、そういう説、可能性もある、ということです。自分にとっての、ナス科の野菜の影響は、自分で確認してください。私も、読んだだけでは納得できなくて、それで、しばらく食べるのをやめてから、復食したら、なんとまあ、はじめに書きましたけど、腰痛が悪化するんだから、イヤになっちゃうじゃありませんか。

しつこいようですが、決して、みんなに向かって、ナス科の野菜は食べない方がいい、グルテンも危ない、FODMAP の野菜や果物もダメ、レクチンにも注意、といっているわけではないです。

あ、ついでに、その他に注意した方がいいかもしれない食べ物についても、書いておこう。

ナマのアブラナ科の野菜(キャベツ、ケールなど)には、ゴイトロゲンという甲状腺機能を妨げる物質があるそうです。ゴイトロゲンって、以前、大豆について書いた時にでてきたんですが、これも、日本ではほとんど話題にならないようですね。私も、ずっと知らなくて、グリーンスムージーにケール入れてました。(私は、甲状腺は特に問題ないはずなので、それほど気にしてはいませんが)

これは、加熱調理するか、発酵させれば、オーケーなんだそうです。だから、昔ながらの乳酸発酵させたザワークラフトや白菜漬けは、大丈夫。(大根おろしはどうなんでしょうね?よく知りません)

それから、これはもう、よく知られているでしょうが、砂糖は、すべての種類の炎症を悪化させます。だから、関節炎の人も、胃腸の弱い人も、要注意。

果糖は、体内で、アルコールと同じように代謝するそうです。単糖類の中でも、ブドウ糖は、全身の細胞がエネルギー源として使えるので、比較的速やかに処理されるのですが(もちろん、とりすぎれば、インシュリンが大量にでて、脂肪として蓄積される)、果糖は、小腸で吸収されると、即、肝臓に運ばれて、そこで、アルコールとほとんど同じ化学変化をするそうです。

だから、果糖のとり過ぎは、アルコールのとり過ぎと同様、肝臓を痛めるようです。まあ、果物を少し食べるくらいは大丈夫でしょうが、ハイフルクトースコーンシロップ(液糖)やアガベには、要注意。砂糖(ショ糖)も、ブドウ糖+果糖なので、食べ過ぎれば、果糖の過剰摂取になります。



病気を治すのには、1に、原因を取り除くこと、2に、自然治癒力が働くのを助けてあげること、だと思う。いくら、薬やサプリや「からだにいいもの」をとっても、自分のからだにあわない物を食べ続けたり、その他、からだに害となる生活習慣を続けていたら、いたちごっこだ。