先日某ゼネコンの社員氏と会う機会がありました。原発も手がけていると。

 社員でなく、一個人として聞いてくださいと前置きして、原発では、放射能が環境に漏れないように、“5層の壁”でもって防いでいるというのが建前で、ウランを一種の陶器のようにして(第1)、金属の棒に詰め(第2)、最後が建屋(第5)だということになっているのに、再処理は、その燃料棒を切り刻んで、危険なものを露出させてしまうのだし、しかも1tの使用済み燃料棒からたった1kgのプルトニウムしかとれない、ウランもとれるが屑同然と言ったら、「核燃料サイクル」というものは閉じた完璧な系のように聞いていたのに嘘だったんんですね、と言ってくれました。

 ただコンクリートに海砂を混ぜているそうですよと言ったら、それはありえない、そんなことをしたら企業が何十年も営業を続けることはできないと力説していらっしゃいました。

 が、くいさがって、でも下請け、そのまた下請けに仕事を出していらっしゃいますよね、と言ったら、それでもだいじょうぶだということでしたが・・・

 再処理・原発の話より、おもしろかったのは、ここのところ熱中していた『アメリカの日本改造計画』の読み方が、彼はわたしとは違うことでした。