「実のひとつだになきぞ悲しき」
台所の窓を開け夕食のしたくにかかる。
この窓から私の背丈ほどの柿の木が正面に見え、今年も柿が10コほど実をつけた、、、
2、3日前に3コほどなっていた。さてさて、、、(カラスか猿か?)
毎年の事、カラスが青く小さい柿を目ざとくよく見つけるもの、、、ネ と思っていた
数年前のこと、いつものように夕食の支度をしている最中、目の前に猿が直立して小さい青い柿の実を手でもいでいたのです。「コラ〜」声を出すと猿はびっくりして廻りを見渡して、人がいないと確認をした。そして柿に手を伸ばした。
今度は大きな声で「ダメ〜」と叫ぶと手に持っていた青柿を口にほおばり又急いで柿をもぐ。両手に青柿を1コづつ、口に1コ、立ったまま数メートル走り、竹がきの向こうに消えていきました。
色づく柿を見たことなく、実のひとつだになきぞ悲しき、、、、。
柿の枝を一枝、私の友人に渡し、「花は咲けども柿の実のひとつだになきぞ悲しき」
チョットしゃれてみました。
友人も太田道灌が詠んだうたとすぐ分かり、、、
さすが〜ネ、といわれました。

太田道灌 「七重八重 花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」
(雨の中、旅人に山吹の一枝をさし出し、この歌を詠んだといわれています。)
実の・・・山吹は実がつかない
みの・・・みの傘がございません


明日はこの少し大きくなった柿の実、残っているでしょうか?



青柿

6月22日  雨

 

昨日は夏至(十節気)

1年で最も昼が長く、夜が短い日。

正午の時間がほとんど、真上から

太陽に照らされるので、影が最も短くなります

梅雨の真っただ中、太陽の姿すら見えない

日が多く、今も雨がシトシト、、、時にザーザー、

そして むしむし、、、と。

暑さが日に日に増すのでしょうね。

 

日本には1年を24等分した24節気と72等分した

七十二候という季節があります。

 

6月21日~25日のころ


乃東枯 (なつかれくさかるる)

意味は夏枯草が枯れる

季節を逆らい夏に枯れる花


夏枯草とは「うつぼ草」のことです

冬至に芽を出し、夏至に枯れることから

季節を逆らう植物と言われています。

 

庭のあじさい、まん丸くサッカーボウルのような

大きい花が咲いています

花が垂れて少々みにくいですが

雨の中けなげに花びらを揺らしています。

 

静かな時が過ぎてゆきます。



100年の時

100年の時


アジサイ

アジサイ


 





6月6日 曇りうす晴れ


5月の末のある日、屋島山上を散策。

6時すぎ遍路路から東に歩く

夕日はやがて夕焼けとなり屋島寺東門の濃い朱色は

漆をぬったように輝き、緑のもみじは柔らかく黄色になる

やがて少しずつ色をつけ茜色にそまる

その小半時は自然の営みの変化を楽しんで見入る

心地よい5月の風は頬を、、、肩を、、、撫で通りすぎる


展望台から見る瀬戸内の海はこの日も素晴らしい

眺めでした


瀬戸内国立公園屋島  日本で最初の国立公園

     なるほど、ちょうと自慢したくなりました。