神美知宏さん、谺雄二さんは2014年、同じと年に続けて亡くなられています。

そのことについて、ぼくはブログで書きました。

https://ameblo.jp/sanni1132/entry-11848375212.html

人権のために・二人の方の訃報

 

2014-5-13のことです。

 

そのお二人の名前を冠した「神美知宏・谺雄二記念人権賞」に金貴粉・著『在日朝鮮人とハンセン病』選考されたという報せを読みました。

この著者の金貴粉さんという方は、ハンセン病資料館の学芸員として活躍している人です。

最近、ハンセン病資料館の活動が充実していますが、この金さんの存在も大きいんだろうなあと思っています。

 

まだこの本を手にしてはいませんが、すぐに読んでみたいと思っています。

 

先日亡くなられた佐川修さんも在日朝鮮人の方でした。ハンセン病者の中には在日朝鮮人の方たちも多く、この方たちはハンセン病者としての差別と、民族差別という二重の苦難を背負ってきています。

「未感染児童」と呼ばれ、入学・就学拒否の差別事件であった「黒髪(小学)校事件」でも、4人の新1年生の問題とされていますが、実は他に2人の新入児がいました。その2人は在日朝鮮人の子どもたちでした。

ハンセン病差別を考えるときに、在日朝鮮人への差別も考えなければならないと、ぼくは考えています。

この本はどうしても読みたい本です。

火曜日にハンセン病資料館に行き(月曜日は休館)、この本を購入します。

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在日朝鮮人とハンセン病

残された時間は少ない
その歴史と現在を知るために明らかにされなければならない真実がある

もう一つのハンセン病史

朝鮮人ハンセン病患者はどのような経緯で発病し、どのように遇され、いかなる生をここ日本の地で送ってきたのか。また送っているのか。そして送ってこれなかったのか。本書は、在日朝鮮人ハンセン病患者が辿ってきた道のりと生き様を、在日三世の著者が、各地の療養所を訪れ、そこで暮らす朝鮮人患者への聞き書きと、朝鮮人患者団体や各療養所で出されていた機関誌・紙などの記録を通して、明らかにし、彼ら彼女らの歴史と現在を浮き彫りにする。また、各療養所で出されている年報を調べあげ、各年度の朝鮮人入所者数を資料としてまとめている。それは日本のハンセン病史が置き去りにしてきた事実である。

【本書の内容[目次より]】

 まえがき 問題の所在と課題

 ハンセン病対策と朝鮮人
1.戦前日本の癩対策と朝鮮人   1)日本における隔離政策の始まり
 2)朝鮮における隔離政策  3)日本への朝鮮人の流入と発病

 4)在日朝鮮人ハンセン病患者の発病と入所経緯

2.戦後日本のハンセン病対策と朝鮮人
 1)療養所における在日朝鮮人ハンセン病患者と出入国管理体制
   外国人登録証への反発
   ハンセン病患者への強制退去に関する記載
 2)在日朝鮮人ハンセン病患者への取締り強化
  「韓国癩」への取締りと「癩刑務所」設立要求

  「密入国」朝鮮人患者と大村収容所菊池分室

3.ハンセン氏病患者同盟結成と年金闘争
 1)国民年金法制定と朝鮮人入所者   
 2)在日朝鮮人・韓国人ハンセン氏病患者同盟の結成
 3)全患協、全盲連による後援
 4)朝鮮人年金獲得運動に対する日本人入所者からの批判の声
 5)日本人知識人による無理解

 6)全患協、盲連との共闘による「解決」

4.南北分断と朝鮮人入所者

 1)南北分断による入所者同士の思想対立

  北朝鮮への帰国熱     帰国者のその後

   韓国への帰還  帰還がかなわなかった入所者

 療養所という場所で

1.療養所に生きる

 1)療養所の暮らし

  患者作業  恋愛・結婚

   識字と在日朝鮮人

2.それぞれの個人史

 1)具奉守    2)金相権

 3)金潤任  4)金夏日 

3.望郷の思い

 1)朝鮮半島への一時帰国

  韓国への帰郷

  韓国への集団里帰り

   北朝鮮への帰郷

 2)ここ日本の地で

  アリランの会  外部からの慰問公演

   在日同胞、本国への支援活動

 あとがき

 主要関連文献  在日朝鮮人入所者関連文献

 関連年表  資料

 

金貴粉(キン・キブン) 北海道函館市生まれ。現在、国立ハンセン病資料館学芸員、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、津田塾大学非常勤講師。在日朝鮮人ハンセン病回復者の歴史、朝鮮書芸史を主な研究テーマとして活動している。