三幸株式会社 オフィシャルブログ
  • 23Feb
    • 浴衣の語源

      一説によると「浴衣(ゆかた)」の語源は平安時代の貴族が入浴時にまとっていた「湯帷子(ゆかたびら)」にあると言います。平安期のお風呂は今のような湯舟につかるお風呂ではなく、蒸し風呂であったことから火傷の防止、汗の吸湿、裸を隠すなどの目的で着用されていたそうな。単純に「帷子」と書くと今度はなるようの単衣の着物を意味するようです。江戸時代以降になると大衆浴場の普及により庶民の間に湯帷子が普及し、この頃より入浴に関係なく夏に着る単衣のことを「ゆかた」と呼ぶようになり、バスローブの役割から外着へと用途を変えていったと言われています。しかし浴衣が夏の普段着として全国に定着したのは明治期に入ってから。現代の縁日に着ていくスタイルや夏のおしゃれとして楽しむスタイルは最近の風潮と言えます。

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  • 19Jan
    • 巾着/ビニール巾着

      主に温泉旅館などに宿泊すると、お風呂に行くためのアイテムとして巾着袋やビニール巾着袋が用意されている事があります。写真は当社定番商品の5色巾着と5色ビニール巾着です。←ビニール巾着←5色巾着5色巾着は伝統的な和柄の巾着袋で内側にビニールを張ってあります。それぞれの柄で5色展開をしています。5色ビニール巾着に関してはビニール素材の巾着袋で柄はありません。いずれの商品も名入れ、ロゴ入れが可能です。その際には色、柄ともに任意にお選び頂くことが可能です。全くのオリジナル柄、オリジナル素材での巾着作成も可能です。浴衣と同じ柄の色違いを巾着にするなど、過去にもいろいろと作成してきました。これら巾着、中に巾着袋と同系統の色目のタオルや歯ブラシを入れ、同部屋の方との間でどれが自分のものか色で判別するようにしつらえる事が一般的です。柄でもってお部屋を分けて、お部屋では色目でもって利用者の峻別をする、といったような感じご利用頂いています。

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  • 23Dec
    • 冬場の浴衣屋さん

      一般的には浴衣は夏に着るもの。なので多くの浴衣着用者の方は時期が来たらその年の浴衣を買うことになると思います。他のアパレル商品などシーズナリティが濃い商品はどれも似通ったものですけれど、浴衣屋である我々も今の時期は来年に向けた仕込みをしています。具体的にはどういうことかと言うと、図案を作成し、実際に生地に色を載せてみて見栄えを確認するなどの作業を行っています。そして年が明けたら早々に量産体制を組んで翌夏のシーズンに向けた本番生産のスタートとなります。今度そんな模様を多少写真を交えながら幾度かに分けて細かくご紹介します。

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  • 01Dec
    • 兵児帯(ヘコオビ)

      子供が浴衣を着る時や、男性の大人が着流しに締める帯に兵児帯というモノがあります。高級なものでは羽二重や縮緬(チリメン)の端絞り、鹿の子の総絞りなどがあり、セット物などではナイロン地等の化繊で作られた物などがあります。幅は50~74㎝、長さは長いものでは4m近くになり、しごいて二巻きし体の後ろで結び垂らします。この兵児帯の「へこ」とは九州や中国地方では褌(フンドシ)の事。九州では男女13歳前後に行う成年式を兵児祝(褌祝)といい、男児は褌を、女児は腰巻を始めて着けます。鹿児島県では15歳以上25歳以下の青年男子を「兵児」と呼びます。幕末から明治にかけて薩摩藩士が筒袖股引の軍装の上に白木綿のしごき帯を締めて帯刀したところから兵児帯が起こったと言われています。

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  • 21Aug
    • 狛猫- 金刀比羅神社内木島神社

      神社やお寺さんに行くと敷地や社殿の入り口に狛犬がいますね。日本で唯一、これが狛猫の神社があります。京都府京丹後市にある金毘羅神社内の木島神社(コノシマ神社)です。こちらの神社祭神が保食神(ウケモチノカミ)です。この神様、養蚕の神様、織機の神様として知られています。丹後ちりめんの産地、峯山ではかつて鼠が白生地の原料となる繭の蚕を食い荒らしてしまい、養蚕業者は大損をこうむってきました。そこで登場したのが鼠の天敵である猫。猫は鼠を追い払い、大切な繭と蚕を守る貴重な存在だったそうです。そしてこの狛猫、言い伝えによると丹後ちりめんの原材料生糸を扱っている江州承認と当地の糸や屋が、蚕の守護神として寄進したものと言われています。狛猫の画像はコチラ↓https://goo.gl/kb3K2G

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  • 04Jul
    • 遠州産地の歴史(~現在)

      1985年のプラザ合意後、日本円は猛烈な円高に振れていきます。その結果日本の繊維に限らず輸出指向性製品はその価格面において大打撃を食らう事になり市場からの後退を余儀なくさせられていきました。また軽工業たる繊維産業は宿命的に輸出指向工業化の次に輸入代替工業化が起こり、国際市場で勝負できないばかりか、日本国内の市場にも外国産品に流入し価格面で圧倒的に不利な戦いを強いられる時代へと入っていきました。21世紀に入った今現在、国産商品と外国製商品はロット、納期、値段などを軸にある程度の棲み分けは進んでいます。ですが生産総量という観点から産地を見渡すと生産数量は織布にしても染色にしても縫製にしても間違いなく数字が落ちてきています。このような中でも国産品に対するこだわりが市場要望から消えない限り、我々産地問屋としては遠州産地の商品をお客様の下へとお届けしていく覚悟です。

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    • 遠州産地の歴史(昭和期)

      昭和に入ると、それまでも足踏織機や二挺杼足踏織機などを市場に投入していた鈴木式織機製作所(スズキ自動車の前身)がサロン織機を開発し、広巾織物の生産が劇的に伸長しました。(スズキ自動車webより)そんな中1933年(昭和8年)日本の綿布輸出量が世界一となったものの、時は大東亜戦争。繊維関係の製造業種は軍需工業への転換や、中には操業停止などに追い込まれて行ってしまった工場が続出しました。加えて1944年(昭和19年)東南海地震が発生。翌年(昭和20年)の浜松市市街地に対する米軍の艦砲射撃なども相まって、遠州の繊維産業は破壊的な影響を受けました。大東亜戦争は昭和20年で終戦したものの、工場もマーケットも壊滅的な状況であり、遠州の繊維産業は非常に困難な時期を過ごすことを余儀なくされていましたが、1950年(昭和25年)に始まった朝鮮戦争の影響を受け、日本全国の製造業者はガチャマンの時代を迎えます。当地浜松においてもその流れは同様でこの時期をボトムに昭和中期の遠州繊維産地は息を吹き返すことになります。1955年以降(昭和30年代)には遠州の浴衣が市場において圧倒的なシェアを占めるような時代が到来し、以降日本の浴衣市場占有率の大部分を遠州産地が握っています。また織物の世界でも変わり織商品が市場に大きく評価され、遠州産地そのものの市場におけるプレゼンスを確固としたものにして行きました。(一般社団法人静岡県繊維協会webより)

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    • 遠州産地の歴史(黎明期)

      大井川以西の静岡県の事を遠州(えんしゅう)と言います。その中でもとりわけ浜松、磐田を中心とするエリアは江戸時代以降綿花の栽培が盛んでした。そこに1845年(弘化2年)上野国舘林から浜松に移封された井上河内守(井上正春)が前冊封地より織機技術を持ち込み、結果浜松を中心とする遠州地域での綿花栽培と織布が隆盛したと言われています。(一般社団法人静岡県繊維協会webより)時代は下り明治維新後の1884年(明治17年)には、天竜二俣に遠州地方最初の洋式紡績工場である「遠州紡績会社」が設立され、紡績工程の集団的な機械化をするに至りました。また同じく明治期の1898(明治29)年に現湖西市において、豊田佐吉が豊田式木鉄混製力織機を発明、完成させ飛躍的に生産能力が伸長したそうです。(浜松情報BOOK webより)大正期、1923年(大正12年)に関東大震災が発生すると、首都圏から新天地を求めた職人達が水が豊富で、強い風が吹く染め物の生産に適した静岡県西部に流入しはじめ、注染技法による「浴衣染め」が普及していきました。(しずおかの伝統工芸品webより)また同様に大正期には現在の静岡県立浜松工業高校の前身である静岡県染織講習所が浜松市内に設立され、遠州繊維産地を紡績、織布、染色の各工程において担う専門人財の排出をするようになりました。

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    • 業務用浴衣(寝間着/寝巻)

      当社は産地問屋として戦前より浴衣地(浴衣用の生地)を集散地問屋さんを中心とするお客様に販売してきました。加えて仕立浴衣(縫い上がった浴衣)もこの40年ほどの間にかなりの数量を取り扱うようになっています。そんな中、お客様より仕立浴衣が出来るなら業務用の浴衣も出来るのでは?とのお問合せを頂いて以来、当社商品ラインアップの中で業務用リネン資材としての浴衣は重要な位置を占めています。では業務用浴衣は通常の浴衣と何が違うのでしょうか?ザックリで言うと ・生地(業務用生地の方が丈夫) ・染色(業務用染色は基本的に顔料染の方が多い) ・仕立(通常の浴衣のようなおはしょりもなく、袖も筒袖) ・仕上げ(個包装は基本なし、簡易的な包装・梱包が多い) ・商流(集散地問屋を経由することなく、業務利用するお客様への直接販売が多い)などに違いがあります。要は、一般の浴衣とは全然違うモノって事ですね。上述の生地、染め、仕立などの細かな違いやそれぞれの種類についてはそれぞれの項目をご参照ください。

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    • 図案

      浴衣にはそれぞれ異なった絵柄がプリントされています。このプリントされたデザインの事を私たちの業界では「図案」と呼んでいます。図案はどのような染色技法(技術)を用いるかを前提として、専門の絵師により作成されることが圧倒的多数です。と言うのも、染色技法(技術)ごとに用いる型(かた)が異なり、またそれぞれ専用の機械や技術を用いるためです。それらの技術的制約や、経験的に培われた傾向を念頭に図案を作成していかなければなりません。自然配色などのバランスも考えていく必要がありますし、元々のアイデアがある場合にはその意匠を歪めることなく図案に再現していくのは絵師の腕の見せ所です。昭和30年代から昭和末期に掛けては浜松工業高校出身の絵師の方が多くおり、それらの方々の手がけた図案が多く会ったとのことです。今でも勿論いらっしゃいますが、活動拠点を浜松から伊勢エリアに移されている方も少なくないそうです。

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    • 小巾(こはば)

      小巾(こはば)の反物(たんもの)と言えば、巻物のように巻き上げられた生地を指します。生地巾は36㎝~40cm弱、長さは12m程度です。これは通常サイズの浴衣や浴衣を1枚(着)縫い上げることが出来るジャストな数量です。殊遠州産地の浴衣地に限ってお話すると、生地巾はやはり36㎝~40cm弱ある生地が一般的です。大ぶりな方用の浴衣を縫製する場合に広めの生地巾の反物を用意することもありますが、それでも染め上がり生地巾で42cmを上回る事はなかなか多くはありません。長さの12mに関してもぴったり12mという事はまずなく、概ね12mで1反となります。1反が2枚連続した状態を1疋(ひき)と言います。 こうなると小巾以外に生地はあるのか?という話になってきますが、2巾、3巾、4巾と生地巾の異なる反物があります。アパレルの世界ではインチで生地巾を表現することが多いですが、遠州産地の浴衣地では上記のような背景より2巾、3巾などの表現を用いることが多くあります。

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    • コットンの語源

       英語の「cotton」、 イタリア語の「cotone」、 オランダ語の「kotoen」、 スペイン語の「algodon」、などはみな同じ語源から派生した単語だそうです。その語源はアラビア語の「qutun」が古代アラビア商人の交易活動により伝播したと言われています。※『もめんのおいたち』日本綿業振興会(1964)より

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    • 綿(コットン)の特性

      綿(コットン)の特徴としては・吸水性の良さ・肌触りの良さ・加工性の高さ(染色加工しやすい等)の長所が一般的に列挙されます。逆に短所としては・縮みやすい・皺になりやすいなどが挙げられますが、これは立ち位置によって長所、短所の視角は変わってきます。皺加工などが一番端的な例です。また、綿(コットン)100%素材に限らずですが、その繊維や生地の産業用資材としての耐性を試験する手法がJIS規格により定められており、長所につけ短所につけ定量的な判断がなされる対象となっています。それら試験を総じて堅牢度試験と言いますが、それに関しては別項にて記載します。

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    • 綿(コットン)とは

      綿(コットン)は綿花から取れます。綿花は植物学上はゴシピウム属に分類されます。(『テキスタイル・エンジニアリング』日本紡績協会編集より)その綿花の花が咲いた後にできるコットンボール(≒綿花の果実)から採取されたものが綿(コットン)となります。産業革命以降の繊維産業ではコットンボールからの繊維の採取以降の紡績、織布、染色の工程は一般的に機械化されています。綿の歴史を紐解いていくと、上記にもある産業革命、植民地主義、三角貿易、WTO、セーフガードなど世界史と経済史、貿易史をなぞることになってしまいますのでここではそれは割愛します。三幸株式会社のある遠州地方も江戸時代以降綿花の産地でしたので、別項にてその話に触れていきます。

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    • 繊維の種類

       一般的な被服やアパレルの世界で使われる繊維素材は基本的に下記の2種類です。 ・天然繊維・人造繊維「天然繊維」は自然界の動植物に由来する繊維で大別すると「植物繊維」と「動物繊維」それから「鉱物繊維」に分けられます。植物繊維の代表格は何と言っても綿。コットンの別称を持ちます。他にも麻(ヘンプ、リネン)、竹繊維などがあります。動物繊維の代表格は羊毛。ウールの別称を持ちます。カシミアやフェザーも動物繊維の分類となります。鉱物繊維は悪名高くなってしまった石綿などがその代表格です。「人造繊維」は化学的な作業により製造された繊維を指し、化学繊維と呼ばれることが多いです。化学繊維も原材料により更に細分化された名称を持ちますが、被服やアパレルに使われることが多いのはポリエステル系の合成化学繊維になります。勿論それ以外の化学繊維も被服に使われることはあります(レーヨンなど)。<テキスタイル原料の分類> ※『テキスタイル・エンジニアリング』日本紡績協会編集

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    • 繊維とは

      皆さんの身の回りにある衣類や寝具類を思い出してください。シャツ、ジャケット、お布団、枕カバー…そのどれもが繊維製品であることでしょう。同じく思い出していただきたいのがエレベーターのワイヤ―や弦楽器の弦などです。これからも繊維という単語で表現できるものになります。それでは繊維とは何なのでしょう?繊維とは「細く長く束ねたもの」を指し、素材はどんなものでもよい、とされています。(信州大学繊維学部webより)三幸株式会社は布帛を軸に据えた繊維企業ですので、ここから先の繊維の話はあくまでも被服や広義のアパレルの範疇における繊維として展開していきます。

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  • 07Mar
  • 28Feb

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