◎糖質を控えた場合、エネルギーはどう補うべき?

 

 

☆糖質を控えた分、たんぱく質と脂質を増やしましょう

 

発達障害の改善を目指すための糖質制限は、ダイエットや糖尿病治療を目的とした食事療法とは異なり、たんぱく質、脂質を取ってしっかりとカロリーを維持することがとても重要です。

大人も含め、発達障害がある方は脳が高回転であるため、カロリーを十分に入れてあげないとうまく働かないからです。

 

☆たんぱく質の摂取について

 

たんぱく質の摂取の仕方については、『肉、魚、卵をしっかり食べる』と覚えておいてください。

たんぱく質はすべての食事の基本であり、神経伝達物質を合成する“おおもと”でもあります。

脳も身体も急激に成長する子供は特に、意識してしっかり摂るように心がけてみてください。

(成長期のお子さんは、体重1Kgにつき、大人の1.5~2倍のたんぱく質が必要)

 

~たんぱく質の食べ方のコツ~

●同じ種類のたんぱく質を連続するのでなく、鶏肉⇒豚肉⇒牛肉⇒魚の種類を変えるなど

ローテーションで摂取する。

●好物ばかり食べない。(アレルギーの原因となるため)

●たんぱく質を含む食品であっても、糖質が多いものは避ける

●卵は一度に数個食べても良いが、毎日とらないよう連続性に注意。

 

☆脂質の摂取について

 

糖質に代わってカロリー源として取っておきたいのが脂質です。

カロリーの多くが脂質の偏っていた食生活を改善させるためのポイントは、脂質の利用にあります。

脂質を比較的胃腸に負担なく摂取できるのが、ココナッツオイルやMCTオイルです。

これらは中鎖脂肪酸といって、肝臓で素早く代謝され、短時間でケトン体に変換されるため効率的にエネルギー補給ができます。

糖質制限をしていると、脂質から作られるケトン体が全身のエネルギー源として利用されます。

ケトン体をエネルギー源として利用できるようになると神経伝達物質のバランスが整うため、発達障害特有の精神症状の改善に繋がる可能性があります。

また発達障害の有無にかかわらず、ケトン体依存の身体に変わると長時間の安定したパフォーマンスを発揮できるようになります。

イライラやそわそわがなくなるだけでなく、性格が変わった、人生が変わった、とまで表現されることもあり、良質な脂質をしっかり摂取することの重要性が良く分かります。

お子さんには、ココナッツバターなどを少量おやつに取り入れるのもお勧めですし、

年齢問わずどんな人にもお勧めなのはω3系の油です。

逆に、ω6系の油(サラダオイル、マーガリン、スナック菓子、インスタント食品など)はできるだけ避けましょう。

 

ω3系脂肪酸

DHA、EPA

アマニ油、えごま油、シソ油など

 

また、ブドウ糖の取り込みを増やすため、筋トレなどをうまく取り入れることも大切です。

エネルギーを消耗して疲れてしまう運動ではなく、スクワットやウォーキング、もも上げなど、

できる範囲の運動を適度に行う習慣をつくりましょう。