わずか1滴の血液から、がん細胞が分泌している遺伝子、微小なマイクロRNA(リボ核酸)を検出し、がんの種類や病期を早期に診断する「リキッド・バイオプシー」の新技術が実用化に近づいています。国立がん研究センター(NCC)主導の臨床研究の成果を活用し、東レや東芝、アークレイなどが体外診断薬として製品化。早ければ2019年度にも事業化される見通しとなりました。  

 

 マイクロRNAを用いたがん早期診断技術の研究開発は、乳がんや大腸がん、胃がん、すい臓がんなど13種のがんに対する臨床研究が一昨年に始まり、今年度までにそれぞれのがんに特徴的なマイクロRNAを見いだし、診断技術にめどをつけました。たとえば卵巣がんであれば血中の10種のマイクロRNAを目印にし、99%の感度で診断できます。