中高年でテストステロンが低下して起きる加齢男性性腺機能低下(LOH)症候群は、不安や不眠、集中力の低下などの精神症状と、筋力低下や疲労感、性機能低下などの身体症状が知られています。また、前立腺がんやうつ症状、骨折、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病などの原因につながることも知られています。

 

 治療の主軸はテストステロン補充療法。性欲と性機能の改善、骨密度の上昇、排尿機能の改善、体脂肪の減少、筋肉量の増加、やる気の向上などが期待できます。

 

 しかし、テストステロン補充療法が2008年ごろから急速に広まっている米国では、テストステロンの大量投与で心疾患リスクが上昇するなどとして米食品医薬品局(FDA)が注意喚起。テストステロン補充療法には、多血症、睡眠時無呼吸症候群などの有害事象も知られており、注意が必要です。