認知症を診断する上では、甲状腺機能低下症など治療可能な疾患による認知症reversible dementiaと、アルツハイマー病など不可逆的な認知症を鑑別することが重要であり、世界各国の認知症診療ガイドラインでは甲状腺機能検査の実施が推奨されています。
 

 このたび、抗認知症薬を処方する前に甲状腺機能検査がどの程度行われているかを調べた結果、約3割にとどまることがわかり、Clin Interv Aging誌に報告されました。
 

 甲状腺機能低下症は、加齢に伴う身体機能の変化と区別が難しく、診断されにくい傾向にありますが、早期に治療すれば認知機能障害の回復も期待できるため、認知症の診断時には甲状腺機能検査が重要になります。