血行促進からリラックス効果まで

 ヘリクリサムはキク科の植物で、小さい丸い花々が地中海の太陽に照らされ金色に輝いて見えることから、ギリシャ語で「太陽」を意味するholiosと「黄金」を意味するchrysosの2つの言葉に由来する名が付いたという説があります。地中海沿岸地域を原産とし、独特の甘くフルーティーな香り成分は香水の原料としてよく使われてきました。花を乾燥させても色形が何年も長持ちすることから、フランス語では「イモーテル(不滅の花)」、英語では「エバーラスティングフラワー(永遠の花)」とも呼ばれます。

 

 ヘリクリサム精油の成分には血液凝固抑制作用があり、精油にはとても珍しい特徴です。そのほかのも、抗炎症、殺菌、鎮静鎮痛、瘢痕形成、うっ滞除去作用もあるとして、一般的なスキンケアから呼吸器疾患(気管支炎、咳、かぜ、インフルエンザなどの症状緩和)、切り傷、やけど、打ち身、日焼けやにきびにも用いられています。

 

 ただし、ヘリクリサム精油は抽出量が非常に少ないため、1mLが約2000円ととても高価です。香

りは他の精油よりも強く、少量で十分な効果を発揮します。ヘリクリサムの香りは心を落ち着かせる作用があると同時に、気持ちを高揚させたり、活力が湧く効果もあります。冷えがひどいときやリラックスしたいときに、いつものマッサージオイルに1滴、ヘリクリサムの精油を加えてみてはいかがでしょうか。ただし、乳幼児や妊産婦・授乳中の女性、てんかん患者には使用しないでください。