安倍晋三首相の真珠湾訪問で暴かれる「日本だった韓国」と「逃げ回った中国共産党」 「抗日戦勝利」3 | 産経新聞を応援する会

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中国の「誇大倍率」

 

 朝鮮は中国と文化的同質性をもった「小中華」と自讃したが、本家の「中華」とは歴史の捏造・粉飾の「誇大倍率」に、かなりの差がある。習近平国家主席は2014年12月、南京大虐殺記念館での式典において、以下の談話を発表した。

 「抗日戦争に勝利し、中華民族は外国の侵略に対し不屈に抵抗する『叙事詩』を書いた。近代以降、外国の侵略に遭ってきた民族の『屈辱を徹底的に洗い流した』。中華民族としての自信と誇りを著しく増大させた。中国共産党は、民族復興を実現するという正しい道を切り開くべく重要な土台を創造した」

 『叙事詩』と表現する割に歴史を捏造・粉飾し、屈辱ではなく『史実を徹底的に洗い流した』ので、談話は分かり難い。過去の経緯・発言に照らし、こう言いたいのだろう。

 「古い文明を持つ中国だが数世紀の間、先進技術を備えた西洋に圧倒され、特にアヘン戦争敗戦以降は半ば植民地化された。不安定な国情は日本が仕掛けた侵略戦争で極に達し、世界のどの国も体験しえなかった1世紀を迎えた。戦争→領土割譲→革命…。相次ぐ混乱に終止符を打ったのは共産党だった。1949年の建国で『恥辱の世紀』は終わりを告げ、中華民族の再興劇が始まったのだ」

 「恥辱の世紀」、あるいは「恥辱の百年」は1840年のアヘン戦争~1945年の抗日戦勝利~1949年の中華人民共和国建国までを指す。

「抗日戦勝利」の大ウソは後で暴くとして、まずは「抗日戦勝利」を強調したいがため、「屈辱の世紀」を認めた結果、発覚してしまった大ウソを突く。

 中国は南シナ海に「九段線」なる破線を勝手に引き、破線内を「中国の海」と宣言し、「支配は2千年も続いている」との理屈を振りかざし、人工島=軍事基地建設を強行する。

 「海洋の支配権」は国際法や国際慣行上の様々な要件を満たさねば、認められない。「歴史的支配権」にせよ、「他国の黙認」「他国が知り得る継続的権利行使」などの証明が不可欠。けれども、中国が権利を主張する南シナ海は、他国と係争案件を多く抱え、「黙認」はおろか「否認」されている有り様だ。

 「他国が知り得る継続的行使」に至っては「中国は2千年前より活動。島々を発見・命名し、資源を調査し、開発し、主権の権利を継続的に行使してきた最初の国家」と威張るが、中国以外に知る国はあるまい。

 アヘン戦争開戦に反対した英国の政治家ウィリアム・グラッドストンの議会演説を思い出した。清国側に正義があったか否かは議論が分かれるが、支那人の本質を見事に看破している。

 「なるほど支那人には愚かしい大言壮語と高慢の習癖があり、それも度を越すほど。でも、正義は異教徒にして半文明な野蛮人たる支那人側にある」

 国際法や国際慣行上の要件を満たそうと、これでもかと「継続的」を連呼する。あら、不思議。そうなると「屈辱の百年」の間も南シナ海を支配していたことに…。