本当の日本の歴史を伝える会 様の記事を転載
主人公の朋美は〈普通〉でいることを渇望していた。
自分はどこか普通とは違う。
シングルマザー家庭で、実業家の母は仕事ばかりで家にいないのに、
過度なほど教育熱心。祖父母からも距離を置かれている。
母が衆議院議員に出馬し、マスコミによってその過去が暴かれる。
「彼女は未婚の母であり、娘の父は北朝鮮の工作員だったのではないか」と—。
『ひとかどの父へ』(朝日新聞出版)には、彼女の父と母が出会った
1960年代から、朋美が突然、自分の出自を知らされた1990年代、
そして現在にまで続く物語がつづられている。
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—デビュー作の『ハンサラン 愛する人びと』(2013年、新潮社)以来、
深沢さんご自身が必ず作品に反映されていると感じます。
今回は在日コリアンというルーツがダイレクトに題材となっているだけに、
その傾向がより強いのでしょうか?
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深沢潮(以下、深):本作ではいろんな登場人物やエピソードに
自分自身を散りばめました。なかでも、朋美がいう
「普通でいたい」は、長らく私自身の願いでもあったんです。
本名が変わっているのでクラス替えのたびに担任から確認されたり、
パスポートを作れば周囲の人と色が違ったり……
いろんな局面で〈人とは違う〉ことを突きつけられてきました。
—そこには「かわいそう」という感情も含まれているように見えました。
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深:かわいそうという感情はある意味、差別的なニュアンスがあって、
その対象を上から見ていますよね。シングルマザー家庭の子はかわいそう、在日コリアンはかわいそう。同時に、周囲が期待するように
「かわいそうな人でいなければならない」というプレッシャーもあります。http://news.biglobe.ne.jp/trend/0504/ddn_150504_6721534645.html
ニューカマーや1世は、韓国人としてのプライドがあって当然でしょう。
しかし、日本には、日本生まれで日本育ち、韓国語もままならない
3世、4世、または、5世などの在日韓国人がいます。
韓国にルーツを持つことを隠されている方も数多くいます。
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何故、彼らが、「可哀想な存在」を演じなければならないのか。
それは、一部の在日韓国人、
日本人左翼による歴史歪曲が関係しています。
「在日は、戦時徴用で強制的に日本に連れてこられた」
「在日は被害者だ」というものです。
史実としては、日本統治時代、
韓国より発展している日本に夢を求めてきた人、
仕事を求めてきた人が多く、戦後も、済州島事件や、
経済的理由で日本に来られた在日の方々は、多いのです。
在日の子供達が明るく健全に暮らしていくためにも、
歴史歪曲は、なくしていかなければなりません。