『MANKAI STAGE A3! SPRING ACT2』兵庫公演感想(※ネタバレ注意) | りんりんのブログ

りんりんのブログ

ブログの説明を入力します。

5月4日㈬ 12:30開演 神戸国際会館こくさいホール

去年の6月、運命の出会いが日テレプラスでありました。

それがMANKAI STAGE A3!です。エーステに嵌まってしまいました。

FANCLUBにも入会しました!エームビも素晴らしかったです。

Troupe Live WINTTERで初めて現地に行って観劇しました。

今回は春組公演を初めて見ました。自分は原作知識ないのでエーステに出てきた人物しか知りませんし、

口調も曖昧なものばかりですが、

自分の感想を述べていきたいと思います。

 

最初に繰り広げられるのは懐かしい春組の初回公演の『ロミオとジュリアス』。

それの地方公演!

 

その頃密は大切な記憶を思い出しそうにしていた。

寒くてお腹がすいていた時、誰かが手を差し伸べていた。

<君、1人なのかい?>

暗くて顔は見えないが2人組のうち1人が話しかけてきて、もう1人はフードをかぶっている。

<…今日から僕たちは家族だ。>

「…家族?誰?」

地方公演が終わり、MANKAIカンパニーに帰ると冬組メンバーが出迎えてくれる。

そろそろ新しい劇団員を増やすことで話をすると「新しいメンバーなんていらない」とちょっと拗ねがち。

「これから新しい季節が始まる…!よろしくお願いしますね!」

「「「監督!!」」」

今回から新しい劇団員が増えるからか、新しい曲です!

いつかコール&レスポンスをしてみたいです。

舞台のセットも回転したり、プロジェクションマッピングも入れた演出で凄いですよ!

新しい劇団員らしきシルエットが4人出てきてそのうちの1人が止まって始まる。

 

「卯月千景。独身。4月13日生まれ。同僚の茅ヶ崎の紹介で来ました。よろしくお願いします。」

簡単に挨拶をする千景。どこか掴みどころのない口調で春組メンバーと話す。

「仕事で海外を飛び回っていてね。特にインドは良かったよ。最強の辛さを持つ『アルティメット・カリー』は絶品だった。」

「へぇ!美味しそう!ぜひ食べてみたいです!ね!監督!」

「嘘だ!」

そんな彼の特技は手品。何もないところから花を出してみたり、コインを投げてどちらの手に入ってるかを咲也に見せてはずさせたり、そんなミステリアスな彼のことをもっと知りたいと思う春組。

「これを言えばいいのかな?アメンボ赤いなあいうえお。柿木栗の木かきくけこ」

「スゴイ!演技経験ないのにすらすらですね!」

「昔ちょっと歌舞伎をかじってたから」

「歌舞伎ってかじるくらいで出来るのか?」

「絶対うそ!」

次の第4回公演は千景を御客さんに知ってもらうために、千景を主演にした舞台にすることに。

「千景はみんなと上手くコミュニケーションをとれているように見えるが、誰にも心を許せていないようにも見える…

早いとこきっかけを作って、仲を深めた方がいいぞ。」

と雄三さん。

 

密は記憶がざわついてるのか頭痛がするよう…。

「どういうつもりだ、ディセンバー!

密のことをディセンバーと呼ぶ千景。

「誰?」

「記憶喪失のふりはもうやめろ。

忘れたっていうなら思い出させてやる、お前の罪を!俺はエイプリル!

オーガストは俺のたった1人の家族だった!!あの日お前はオーガストを殺したんだろ!!」

記憶喪失の密に怒りを露わにして問い詰める千景。

「俺はお前に復讐しに来たんだ!」

<君大丈夫?1人なのかい?>

<そんな奴ほっとけ!>

<お腹すいたろ?これをお食べ。>

<どうせ何の役にも立たない。>

フードをかぶった男が千景になる。

密って只者じゃない雰囲気と身体能力を持ってたけど、やっぱり何か悲惨な過去があったんだな…。

千景は密と関係があると知っていたけど、こんなことがあったんだな。

 

「うぅ…」

うめき声と共にノートパソコンを持ってゾンビのようにダンスする綴。

ゾンビメイクまでちゃんとしてるw

完成させた台本は『エメラルドのぺてん師』

詐欺師オズワルドが魔法の世界に迷い込んで口八丁手八丁で周りの人間を騙していく御話。

主演である千景の役はもちろんオズワルド

オズワルドのいうことを何でも信じちゃう少年リック役に咲也。

心優しい北の魔法使いはシトロン、

のんびり屋な南の魔法使いに真澄。

臆病で陰気な東の魔法使いに綴。

最も力の強い西の魔法使いに至さん。

掴みどころのない千景に詐欺師のオズワルドはピッタリだと評価。

読み合わせから始まる稽古開始。初めてとは思えないような千景の合わせ方。

そんな時真澄の携帯がなる。コールが鳴っても無視する真澄。

「稽古中は電源切るかマナーモードにしてくださいね。」支配人に注意される。

稽古が終わると監督と2人きりになる。

「何の用?…止めてよ。俺女の子嫌いなんだよね。…ゴミ?あぁ。(肩を掃う)

…芝居が好きかって?そんなの関係ある?最初に言ったよね?演劇に興味があるって。…続けていくつもりなのかって?

ねぇ稽古終わったなら帰っていい?じゃお疲れ。」

するとポッケからネックレスを落とす千景。監督が拾おうとすると

「触るな!!」

初めて取り乱したような顔を見せる千景。

「触っていたら命はなかった…!」

シトロンがやってきてそこで話が途切れる。

公演を成功させるためにも、演技の中で関わるのが多い咲也はどうにか千景とコミュニケーションを取ろうと話しかける。

コイントス当ても何度かやるも外してばかり。

シトロンはあの手この手で千景と仲良くなろうとしても

「いい加減にしてくれないかな?そういうの好きじゃない。」

心のシャッター下りっぱなし。

携帯が鳴っているのに出ない真澄。

咲也は千景に頼んで今夜一緒に舞台の上で寝ようと誘う。春組は懐かしいと喜ぶ。千景も了承して立ち去る。

 

そして夜、みんなで千景を待ってると至さんにメールが来て

「急な仕事が入ったって…」

「…避けられてますよね…。」

千景を誘った至さんに千景のことを聴いてみると

「そうえば寮に入る際に先輩と契約を結んだんだよね。」

至さんの自堕落な生活を外部に漏らさない事、ゲームの没頭を邪魔しない事、ゲーム機器を勝手に動かさない事、ゲーム配信中は部屋に入らない事(主に17時から22時まで)

「ほとんど部屋にいないじゃないですか!!」

「だから先輩が寮部屋で寝起きしてるところ見たことないんだよね。」

謎が深まるばかりの千景。

 

雄三に稽古の様子を見て貰うことに。

みんな1人1人にダメだしをしていく。

壁伝いで左の台から真ん中に移動してく支配人かわいい。

 

そんなある時、真澄のお父さんの碓氷ミサキがやってくる。おかあさんとの離婚協定が決まったようで親権は碓氷が獲ったとのこと。真澄はそんな話題に「あぁそう」と興味なさげ。

「お前はこれから私と一緒にアメリカに住むんだ。既に転校手続きも済ませてある。急な話で申し訳ない。真澄の退団手続きをはどうすればいいですか。」

急な話に動揺を隠せない真澄。それは咲也たちも同じ。

「待って下さい!こんなお別れあんまりです!」

「真澄の気持ちはどうなるんですか!真澄の人生を何だと思ってるんですか!」

「君たちは真澄の何だ?」

「…仲間です!」

「君たちとの関係がどうだろうと、所詮は他人だ、血のつながりには勝てない。まだ時間まで1週間はある。それまでに別れを済ませておきなさい。」

それだけ言って連れの人(見た目とイケボな声にびっくり)と出て行くミサキ。

何も言えず走り去ってしまう真澄。

冬組メンバーも何とかならないか支配人に相談。

だがすでに真澄が住んでいた住居も契約解除され、使っていた銀行口座も凍結。お手上げ状態。

真澄は監督だけに自分の過去を話す。

「物心ついたときから両親は家に居なかった、構ってほしくていろいろしてみてもダメだった。

一度だけ授業参観に来てほしいって言ったことがあるんだけど…あの人が言ったのは一言だけだった。

『親の言うことを聞きなさい』だった。俺だって監督とみんなと一緒にいたい。でもあの人は自分が正しいと思うことならどんな手段だって使う。だから無理なんだ…。俺はまだ1人じゃ生きていけないから…。

俺はどんなとこにいたってアンタのことを忘れない!アンタのこと思ってる!」

そこはブレないな…。

 

「こんなのあんまりです!真澄君だってここにいたいはずです!」

「でも…どんなに引きとめたって俺たちは結局は他人なんだ…。あの人の言うとおり血のつながりには勝てない…。」

絶望的な空気の春組のところに誉がやってくる。

「おやおやまるで御通夜みたいじゃないか。」

「誉。エア読むネ。」

空気が読めてない誉を追い出す春組。

ガチャ…。

「…せっかく真澄君がここに居られる名案を思いついたんだがね。」

…バタン。

「えええ!!ホントですか!!」

急いで呼びもどすと

「実はね、真澄君のおばあ様が御存命だと聴いたんだよ。名前はハツエさんらしい。ほぼ絶縁状態みたいだがね。」

「おばあさんが?」

「もしかしたら、後見人になってくれるかもしれないよ?」

「俺真澄君呼んできます!!」

「そのハツエさんはどこにいるんですか!?」

「それは…解らない。」

「誉使えないよ!」

「その碓氷ハツエさんなんだけど、僕の添い寝屋の御客さんで市役所の役員がいてね。その人に掛け合って碓氷ハツエさんの居場所を割り出してくれたよ。」

「じゃあ今すぐ向かいましょう!」

「車は私が用意するよ。」

「監督も来てくれないかな?監督と一緒なら上手くいくかも。」

咲也が戻ってくると

「真澄君がいないんです!!荷物も全部!!」

「予定が早まったのか!?」

「いつも余計なことはズバズバいうのに…なんでこんな大事なことはいわねえんだよ!」

「みんなで探しましょう!!」

団員総出で真澄を探す。

「どうしたんだい?」

「あ、千景さん!大変なんです!真澄君がいなくなったんです!」

「真澄が?」

「はい!みんなで探してて、千景さんも手伝ってください!」

「俺は遠慮しとくよ、新参者の俺が説得したって…」

「ダメなんですそれじゃ!真澄君は…俺たちの大事な家族なんです!!」

咲也は外に行って探しに行く。

「家族だと…ふざけるな!!あいつのせいで俺の家族は!!」

 

空港でスーツケースを引きずっている真澄。

「待ってよ真澄君!」

「別れを済ませてきたんじゃないのか?」

「こんな別れ方嫌だよ!真澄君だって本当はここにいたいって思ってるんでしょ!?」

「前にも言ったはずだ、所詮血のつながりには勝てないと。真澄だって家族と一緒にいるのが一番に決まってる。」

「俺たちだって家族です!」

「家族のつながりって血のつながりだけじゃないと思います!」

 

「社長、時間です。」

「待って下さい!」

支配人と冬組メンバーが来る。

「どうしても碓氷君を連れて行くって言うなら、この手紙を読んでからにしてください!」

「これは?」

「あなたの御母さんのハツエさんからです。」

「ばあちゃんが?」

「お願いします!」

手紙を渡しても見ようとしないミサキ。

「仕方ないじゃあ僕が代わりに読むよ。」

東さんが代読してくれる。

「ミサキ、真澄。話は聞きました。

真澄の親は2人とも忙しくて、真澄の親代わりは私の役目でした。

そんな真澄が劇団で過ごしていると聴いてとても驚きました。

この人たちに囲まれて、真澄は幸せなんだなって思いました。

ミサキ、家族は血のつながりだけじゃありません。

真澄はもう親の言うことを聴かなきゃ生きて行けない小さい子供じゃありません。

ちゃんと自分の気持ちを持っているんです。

離婚して寂しいのは解るけど、真澄の気持ちも考えてあげて。」

「ばあちゃん…」

「追伸、どうしても寂しいっていうなら真澄の代わりに私がアメリカに行きます。

         碓氷ハツエ」

「母さんには困ったもんだな。いつまで経っても私を子供扱いして…。まぁそれは私も同じか…。

真澄。お前はどうなんだ?この人たちと一緒に居たいのか?」

「…俺は…」

「真澄君!!血のつながりはないけど、俺たちにとって真澄君は大事な家族だよ!!」

「戻ってこいよ真澄!」

「…まさかこんだけ言われて出て行くなんてしないよね?」

「しないヨ!真澄は!」

真澄に駆け寄る春組。至さんの真澄の頭撫でる手が優しくて泣く…。

「…俺は…ずっとここに居たい!!監督と、みんなと一緒に居たい!!!」

うぅ…こんなん泣くって(ノд<。)゜。

「家族は血のつながりだけじゃないか…。」

「お父さん…」

「お前にファーストクラスは早いかもしれないな。」

「えっ?」

「お前は私に似て不器用で友達も作れない子だったから、離婚が決まった時、

もしかしたら寂しい思いをしているんじゃないかって思ったんだ。…今更父親する資格もないのにな。

お前が寂しくないなら心配することはないな。」

ミサキは真澄の頭を撫でて

「たまには電話に出るんだぞ?」

「…うん」

「行くぞ。」

「…はい。」

連れの人も少し泣いてたみたい。鼻啜ってたし。

 

「家族って何だろう♪つながりって何だろう♪」

みんなが踊る中、家族という言葉に苦しい表情を見せる密。

そんなみんなを見た千景は…

「お前の新しい家族を壊してやるよ…」

春組がMANKAIカンパニーに帰ると

「ただいま!」

「ただいま!」

「ただいま…」

「ただいまヨ!」

「…ただいま!!」

帰ってきた春組を笑顔で迎える千景。みんなが奥に行くと無表情に振り返り、不気味な笑顔を浮かべる…

 

休憩20分。

 

パソコンを使ってMANKAIカンパニーを調べる千景。

「MANKAIカンパニー創立は27年前。創立者は立花幸夫。…あの監督の父親か。

7年前に謎の失踪、それからは衰退の一途をたどり解散となった…。これは使えるな…。」

 

誉と東さんが2人で話していると…

「これは好物で釣るしかないネ。」

するとシトロンは

「キャ~~助けて~宇宙人に攫われるよ~」

「これはもしかしてストリートアクトかね?…なら」

クネクネ動き出す誉。

「ワタシハウチュウジンダ~オマエヲツレテイク~~」

シトロンを引っ張る誉。

「きゃ~やめて~シトロウさんを連れて行かないで!!」

反対に引っ張る東さん。収拾つかないぞ…

「引きちぎれるヨ!!」

春組メンバーも集まる。

「ストリートアクトではないのかい?」

「実は…監督がいないんです!もうすぐ稽古なのに!」

「千景さんもいなくて…!」

「それは珍しいね。監督君が稽古時間にいないなんて。」

するとみんなの携帯が鳴りだす。

「監督からだ。」

「「「「ええ!!!?」」」」

 

暗転するステージ。

「目が覚めたか?」

暗い状態で千景の声が聞こえる、目隠しされた状態で目の前が真っ暗らしい。千景が目隠しを取ってくれる。

「まだ目が慣れないか?俺だ卯木千景。

言っとくがこの部屋は特別な作りで出来ている、逃げられると思うなよ?あいつらにはお前の携帯から「俺と海外出張に行っている」と連絡してある。仲睦まじい2人が出張なんて何か勘繰るんじゃないかな?

…舞台?そんなのどうでもいい、今更どうすることも出来ない。

俺がここに来たのは復讐するためだ、御影密に!記憶喪失なんて演技に決まってる。今度はあいつの家族を壊してやる!」

 

「監督が稽古のことを何も言わず海外出張なんて行きますかね?」

「2人はそんなに仲が良かったのかね?」

「確かに2人で話してる時はありましたけど…」

「もしかしたらそっちでハネムーンとか?」

「監督が芝居の事も、俺以外の人間と海外に行くなんてありえない!」

「前半には同意だな。アイツが舞台のことをほったらかしにするとは考えにくい。」

真澄こんなときでも通常運転ね。ここに左京さんも居たら同じくらいソワソワしてたんじゃないかと妄想するだけで萌えますw

「稽古どうしましょうか…監督もいないことですし…。」

「内容を変えた方がいいですか?」

「そんな!これは千景さんの紹介も入れた舞台なんです!御客さんは千景さんの演技を楽しみにしているんです!」

「でも千景さんがいなかったら意味ないし…。」

「いっそのこと冬組の公演をするのはどうかね?」

「…それはちょっとリスクが高いんじゃないかな?」

「じゃあどうするというのだね!」

まとめる監督がいなくて揉め始めるメンバーたち。

「待ちましょう!!」

支配人が声を上げる!

「監督たちを信じて待ちましょう!

以前にも幸夫さんがいなくなった時もこんな感じでした。幸夫さんがいなくなって団員たちがもめにもめて

その時の公演は散々な結果になりました…。その後団員たちに亀裂が入って解散してしまいました。」

「確かにそうだったな…。」

「私!もうあんなこと起きてほしくないんです!!春組メンバーは卯木君が来るまで稽古をしていてください!監督が帰ってきたらすぐに始められるように!」

「でももし帰ってこなかったら?」

「その時は、私が借金してでも守ってみせます!!」

「よく言ったぞ松川!!」

支配人の説得で何とか一同にまとまりが出来る。そんな中、密は俯いて急に部屋から出て行ってしまう。

「俺のせいだ…思い出さないと…!!」

ただならぬ気配に冬組メンバーは追いかける。

 

「疲れないのかって?元々あまり眠らない方なんだ。心配しなくても必要な睡眠は取ってる。俺をあのねぼすけと一緒にするな。」

パソコンで情報を集めながら監督と話をする千景。

 

支配人に千景の役をやってもらい、稽古をしはじめる咲也たち。

「おお!貴方様はどなた様ですか!」

 

「何のつもりだ?…稽古?…今更何のために?」

監督もみんなと合わせて台本のセリフを言う。

咲也、真澄、綴、至さん、シトロン、みんなのセリフをみんなの代わりに言う。

「いい加減にしろ!!…今日はもう寝ろ。」

 

「どうしたんだね?密君!」

「顔色悪いよ?寝てないんじゃない?」

「監督の居場所が解るかもしれない…俺の記憶が知ってるかもしれない…」

「どうして?」

「アイツ…俺のこと知ってた…俺のこと恨んでた…だから監督をさらったんだ。」

「千景君が監督をさらったっていうのかい?」

「うん…たぶん寝れば思い出す…でも怖いんだ…」

マシュマロの減少量が減って、いつもはところ構わず寝てる密がずっと起きてて心配してた冬組は納得する。

「記憶を思い出したら、抱えきれないほどの辛いことが圧し掛かってくるじゃないかと思うと怖くて眠れないんだ…。」

「う~ん…その重みはどのくらいの重さなのかね?」

「5人で支えればちょうどいいんじゃないかな?」

「え…?」

「前にも言っただろう?我々は運命共同体だと!」

「密の過去も一緒に抱えるよ、ね?紬、丞。」

また泣かせに来る~~~!!

みんなの声に支えられ寝始める密。

「「おやすみ、密(くん)」」

 

次の日も変わらず稽古をしはじめる監督。

「一回だけだぞ?」

上で咲也も稽古する。

「おお!貴方様はどなた様ですか!!」

「私は大魔法使いオズワルド…オズだ!」

「大魔法士オズ様!!」

「私の魔法で街をエメラルドにした。今日からココはエメラルドの街だ!!」

なんだかんだセリフは覚えてんだな~…

 

記憶を取り戻した密は千景たちがいる建物の中に入ってくる。

「全部思い出した。だから話しを聞いて欲しい…」

「いいだろう」

「大丈夫。ちゃんと連れて帰るから。」

監督を安心させるように言う密…優しい…。

 

「俺がいたところはずっと寒くて毎日お腹をすかせていた。そんな時にオーガストたちが来てくれた。」

<今日から僕たちは家族だ。>

何か左京さんの過去を思い出しますね…。感動…。

「俺とエイプリルが喧嘩すると、オーガストはいつもマシュマロをくれた。」

<お前が食え。これでちゃらだ。>

「組織の仕事は辛くはなかった。上手くやれば美味しいものも食べられるし、暖かいところで寝れる。

俺は3人がいれば満足だった。

あの日俺とオーガストは組織から重要な任務を与えられてた。」

<絶対にしくじるなよ。特にディセンバー、任務中に眠ったりするなよ?…オーガスト、お前はディセンバーを甘やかしすぎだ>

<そういうエイプリルは口うるさい。>

<あぁ?>

<もし失敗してもこれを飲めばいい。>

「俺たちには失敗した時用の自決薬が入ったネックレスをもらっていた。組織の秘密を漏らさないように。

…オーガストは俺の軽口でいったことを凄く怒ってた。」

「自分が調合した自決薬で俺たちが死ぬなんて考えたくなかったんだろうな。」

「そしてあの日…」

バーンッ!!

<オーガスト!!>

「オーガストが撃たれた…作戦がバレていた。誰かが組織の情報を漏らしたんだ…。」

オーガストを守りながら戦う密。

<僕はもう助からない…ディセンバー、君だけでも逃げるんだ!>

<いやだ!!オーガストが死ぬなら…俺も死ぬ。>

密はネックレスから自決薬を飲む…すると

<…無駄だよ。すり替えておいたんだ。>

「自決薬は入ってなかった…代わりに記憶を消す薬が入っていたんだ。」

<お願い…生きて…>

「オーガストは俺を海に突き落した…必死で泳いで泳いで…疲れて眠ってしまって気が付いたらあの海岸にいた…そして記憶を失っていた…。」

初めて会ったとき記憶喪失になっていて、海岸に居たことを思い出して、冬組公演の『ずっと3人でいたんだから』のセリフにひっかりを感じていた謎がこれですべて解けました…。

密がいた組織って何なんでしょう…記憶喪失状態の密が警察に関わりたくないって思ってたことからして、あまりいいところではないのは確かでしょうが…

 

「嘘だ…!!そんな…お前がオーガストを殺したんだろう!!」

掴みかかって問い詰める千景…。

「証拠ならある!同じネックレスなら同じ薬が入ってるハズだ!」

すると千景が持っていたネックレスの蓋を開ける密。

「おい…何する気だ…そんなことをしたらお前の家族の記憶も消えるんだぞ!?」

「…思い出は…また作ればいい…」

このまま出会ったころの密に戻ってしまうんじゃと思った時…。

「やめろ!!」

千景が薬を地面に落とすと…

「甘い匂いが…しない…?」

「オーガストが言ってた…自決薬は甘い匂いがするから…間違って口に入れたらダメだぞって…。

オーガストはいつも俺たちのことを守ろうとしてくれてたんだ…」

オーガストの優しさに涙を流す2人…。

「俺はこれから…どうしたらいいんだ…。」

「舞台に出てほしい!!…エイプリルも新しい家族と一緒に暮らすんだ…。」

 

本番数週間前を向かえた時。

「神戸に美味しいコーヒーショップがあるんだって~コーヒーショップの漫才したくなるヨ」

「え?なんで漫才?」

お、これは神戸公演ならではの漫才?

「イラッシャイマセ!何に致しますカ!?」

「あーじゃあアイスコーヒー」

「ワンアイスコーヒープリーズ!」

「ワンアイスコーヒーラジャ。」

「至さんまで!?ていうか掛け声ダサッ」

コーヒーを綴にかけてしまうシトロン、

「あ~あ…これから大事な打ち合わせなのに…」

「ワンクイッククリーニングプリーズ!」

「ワンクイッククリーニングラジャー!」

綴の服をゴシゴシするシトロンww

「おい!俺はお前らの芝居を見に来たんであって、漫才見に来たわけじゃねぇんだぞ!主役はどうした!」

すると奥から千景が来て、

「すみません、遅れました。」

ちょっと心なしか元気がない千景。

あれからMANKAIカンパニーに戻ってきた監督と千景。

<え~!開かずの間に閉じ込められてた!?>

<劇団七不思議の1つ、開かずの間に2人とも閉じ込められてたんですね。>

<でも無事でよかった…。>

<出られて良かったヨ~。お勤めご苦労様でス!>

<出所じゃないんだから…>

本当のことを言わず、千景も稽古を始める。

だが以前のように上手く演技が出来なくなって雄三さんに何度もダメだし食らう千景…。

その夜、千景は大きなキャリーケースを持って至さんの部屋から出る。

「どこ行くつもりですか先輩?」

「ちょっと知り合いがこのケースを必要としていてね、渡しに行ってくる。」

そういって去っていく千景を見て

「あ、もしもし咲也?先輩がね…」

MANKAIカンパニーの出入り口に出て1回MANKAIカンパニーを見て出て行こうとすると

「待って下さい千景さん!出て行くんですか!?」

「違うよ、これ姉に借りてるやつでね、返しに行こうと…」

「嘘ですよね?」

「…いつも騙されてくれるのにどうしてこういう時だけ…

…俺は自分の思いこみで大切な人を傷つけてね、心が乱されてもう以前のポーカーフェイスが出来ない…俺が出たところでみんなに迷惑が…」

「勝負しませんか!!千景さんが勝ったら好きにしてもかまいません。でも俺が勝ったら言うこと1つ聞いてもらいます!」

「またあのコイン当てゲーム?いつも外してるくせに勝てると思ってるの?」

千景はコインを投げて選ばせると

「どちらにも入っていないと思います。」

「それじゃ答えになってな…」

「千景さんは絶対に負けたくない勝負に、2分の1の確率で賭けたりしないと思ったから。」

咲也がそういうと千景は勘弁したように手を開ける、どちらにもコインは入ってない。

「約束は約束だもんね…解ったよ、俺が舞台で恥をかけば」

「そんなことじゃありません!」

咲也は千景の手を引いて劇場に入る。

 

「タイヘン!!タイヘンタイヘンタイヘン…ヘンタイ!!変態?」

シトロンがみんなを起こす。

「もう何だよシトロン…」

「千景と咲也がいないんだヨ!」

「え!?出てったの!?」

「あ~それなら心配ないよ。さっき咲也に先輩が出て行こうとしてるから追いかけてって連絡しといたから。」

咲也たちを探す春組。

 

「お願いってこれ?」

布団一式持ってきて舞台の上に広げる咲也と千景。

「初めて春組が結成した時、雄三さんに『舞台のことをもっと知れ!』って言われてみんなで舞台の上で寝てみたんです。」

「それホントにやるやつがいるなんてね。」

「今考えるとちょっとおかしいですよね。でもそれがあってみんなと解り合えることが出来て最初の『ロミオとジュリアス』の公演が上手くいったんです!」

布団の上で今までの公演の経緯を千景に聞かせる咲也。

第二回公演で真澄の様子がおかしくなって、それを至さんが至さんなりに説得してくれたこと。

第三回公演では綴がスランプに陥って、それをシトロンやみんなが負担にならないように陰ながら支えてくれたこと。

いつの間にか近くに春組のメンバーも居て、歌を歌う。

咲也と千景が眠りにつき暗転、再び明かりが出ると…

いつの間にか春組メンバーがくっついて熟睡してる!!

「え?何これ…んっ!!シトロン…重い~!

なんでスマホこっちに向けてんの!?

…ははっ…心が気付く前に体が覚えちゃったのかな…家族ってものを…」

シトロンたちの頭を撫でながらそう呟く千景。

 

本番当日。恒例の支配人と雄三さんの漫才が始まるww

冬組のメンバーも話しに入ってきて本番を心待ち。

「頑張れ。エイプリル…」

 

忘れてしまいましたがアメリカのとある州のとある地域で眼鏡を売るオズワルド。

すさまじいマシンガントークと相手(多分綴)に発言させない感じで相手を騙すオズワルド。

「そこまでだ!連続詐欺事件の指名手配人オズワルド!貴様を逮捕する!!」

警察(多分真澄、至さん、シトロン)に囲まれる。

「それでは諸君またどこかで会う日まで~!」

気球に乗って颯爽と逃げるオズワルド。

「何!?あれは竜巻!マズイ巻き込まれる~~!」

      

         エメラルドのぺてん師

 

「ん?ここは一体どこだ?」

見たこともない知らないところに着いたことに気が付くオズワルド。

「おぉ~!空を飛べる魔法!こんなスゴイ魔法は見たことない!」

「これは魔法じゃない…(待てよ…これは上手くいけばやり過ごせるかもしれない…)」

「おぉ!貴方様はどなた様ですか!?」

「私は大魔法使いオズワ…オズだ!」

「オズ様!大魔法士のオズ様!私はリックと申します!」

オズワルドは魔法といいインチキなもので相手を騙していく。

「これはスゴイ!街が全部エメラルド色に!」

「私の魔法で街をエメラルド色にした!今日からはこの街をエメラルドの街としよう!」

 

「オズ様!お願いがあります!この国を御救いください!!

この国には4人魔法使いがいて、とても仲が悪く争っているのです。」

一番力の強い西の魔法使い「私は西に行くあそこはとても豊かだ。」

臆病で陰気な東の魔法使い「俺は東だ、お前の好きにはさせない」

のんびり屋な南の魔法使い「僕は南だ。日当たりがいい」

仲間思いの北の魔法使い「私は北。みんな絆が大事だよ」

ここの魔法使いが出てくるところはプロジェクションマッピングなのか本当に魔法のように感じました。

面倒事は御免なオズワルドだが先ずは北に行って北の魔法使いを説得。

「君に私の魔法を授けよう。これは守りの魔法、誰も君を傷つけない。」

「スゴイ魔法だ!」

「でも私より強い魔法使いには効果が無い。」

「使えない魔法だ…」

続いて南の魔法使いを口八丁で納得させる。

「君に魔法を授けよう。」

「これは何の魔法だ?」

「雨を振らせる魔法だ。日照りの時役に立つ。」

「どれもこれも使えない!!」

続いて東の魔法使いも早口で詰め寄って説得。

全てを見透す目を持つと言われている西の魔法使いも騙した。

国を統一させたオズワルドを称える国民。

オズワルドは大きな姿になって

「これが私の本当の姿だ~!」

と威厳を見せつける。そんな時勝手に入ってきたリックに影絵を使って大きく見せていたタネを見られてしまうが…

「オズ様は体を大きくしたり、小さくしたり出来るのですね!いいなぁ…僕も早くオズ様のような魔法使いになりたいです!!」

「(こいつら本当に騙されて…いや…騙される奴が馬鹿なんだ…。)」

 

そんな時大きな爆発音と共に西の魔法使いが現れる…

「よくも私を騙したな…この目は全てを見透すと言っただろう!」

それに続いて他の魔法使いたちも騙されたことに気づいて襲ってくる。

「リック。お前に雷の魔法を授けよう。手を振り『サンダー』と叫べば雷を出すことが出来る。」

「ありがとうございます!オズ様!」

「(馬鹿めアイツ…簡単に騙されて…)」

その隙に逃げようとするオズワルド。

 

「サンダー!!」

「何をやっている?」

「サンダー!あれ?」

「まだ気付かないのか!お前はアイツに騙されたんだ。」

「違う!僕が未熟な魔法使いなばかりに…」

 

「腕の振り方が違うぞ!リック!」

「あれは!」

気球に乗って現れるオズワルド。

「空を飛んでいる…アイツは本当に魔法使いだったのか!」

「いけ!翼猿たち!」

西の魔法使いが出した猿たちに襲われるもまったく効果が無い。

「私の魔法が?」

「ふっ…どんな魔法も使いようか!だったら…」

雨雲を呼び出すオズワルド。

「これを食らえ!サンダーーー!!」

 

「どこへ行くんですか?」

「国を出ようと思う」

「そんなどうしてですか!」

「もうこんな国にはうんざりしていたんだ、私はもっと違う国に行きたい!」

「嘘…ですよね。」

「…ハァ。いつも騙されてくれるのにどうしてこういう時だけ…

…故郷にやり残してきたことがある。それをしてくるだけだ。」

「帰ってきますよね?」

するとオズワルドはリックに鞄を渡すと

「私の代わりに、この国を頼んだぞ?」

オズワルドは気球に乗って元の世界に着くと、そこには銃を構えた警察たちが。

オズワルドは両手を上げ投降する。

名残惜しそうに後ろの空を見てから警察に付いていく。

そしてエンディング。スクリーンの後ろに行くとみんなの影が手を振っている!

みんなが外に出てきても振り続ける影たち!

キャストみんなが後ろを振り返るとお客さんに見られていて『ギョ!』っとする。

「本日は誠に…」

「「「「「「ありがとうございました!!」」」」」」

 

公演が終わると真澄に電話する岬。

「…公演見たぞ。仕事の都合でカーテンコールを見ることが出来なくて悪かったな。

発表会もちゃんと見る機会が無かったが…自分の子供が舞台に出ているのを見ると、何だかこっちまで緊張するもんなんだな…もっと早くに知りたかったよ…。」

「…また見に来てよ!」

言葉少なめに通話が終わると岬がステップをマネして去っていくww

 

次に密、誉、東さんが出てきて密がみんなに

思い出した記憶のことをいつかみんなに喋りたい、全部を話すことは出来ないけど、みんなに聞いて欲しいと伝える。

 

その後千景と2人きりになる密。

「オーガスト…俺たちの大切な大事な家族だった。」

「うん。」

「組織にお前の情報は流さない。俺たちの新しい家族だ。絶対守ってみせる。

…それに監督はまるでお前そっくりだったよ。オーガスト。」

 

第四回公演も無事終わり、打ち上げをする春組。

「実はみんなに言わなきゃいけない事がある。本当にみんなには迷惑をかけて申し訳ない。

監督が話を合わせてくれたけど、やっぱりみんなには伝えておこうと思う。」

打ち上げ前に告白する千景。

「…実は俺には両親がいなくて妹とずっと暮らしていたんだ…」

なるほど~多少ねつ造そういう話にして話すってことか…

「その妹が今度…インドに嫁ぐことになって…」

ん?

「向こうの家の満足するカレーを作らないと結婚させないって言われたから…」

ん?ん?

「だから監督に協力してもらおうと…」

「そんなことがあったんですね~~!!」

「千景!かわいそうに~~!」

えー…

「なぁ真澄。千景さんの言ってることって…」

「絶対嘘!」

「先輩…」

何人かは嘘だと気付いてる模様w

「世の中には嘘にしていた方が良いこともあるんだ。

…しょうがないから監督も守ってあげる。あんたも俺の大事な家族だからさ。」

キューンドキドキはいもうこの瞬間(結構前からだけど)千景大好きになりました!

 

本編が終わってみんなで振り付けをして楽しむ時間!

なんと今回、声も出さず身振り手振りも小さくする約束の下で、

キャラたちが通路を使って手を振ってくれました!!

新しい振り付けと歌にドギマギしながらも楽しかったです!

すぐ横に、至さん、支配人、咲也、千景が通った時は涙が出ました…

誉と東さんと岬は手袋をして紙吹雪をゲストに配ってました。(退場時にみんな貰えるので下に落ちたものは拾っちゃダメ)

誉が最後に紙吹雪をブワってした時は、思わず叫びそうになって慌てて口を押さえてしまいました、声にならない叫びを叫んでましたw

 

去年6月くらいに好きになってファンクラブに入って初めて行ったMANKAI STAGE A3!

自分は左京推し(というかみんな好きですけど)で、春組公演楽しめるかなって思ってたんですけど

めちゃくちゃ感動しました!!生のシトロンの漫才面白いし、至さんかっこいいし、綴ツッコミ最高だし…

真澄と岬の親子の問題に凄く泣いてしまいました。自分も親との折り合いが良くなくて

岬のことも「クソな親父」だとばかり思ってましたけど、この人はこの人なりに真澄のことを想ってて、少し羨ましかったです。

密の過去も今回明らかになりましたね。自分はアプリ未プレイなのでシナリオを知らないのでやっと謎が解けました!

オーガストが死ぬ結果を作った裏切り者もそのうち明らかになるのでしょうか…

拉致事件で千いづに目覚めそうな自分がいます…

夏組も勿論観に行きます!

新しいメンバー、新しい歌に、新しい振り付け。Bloomming SmileやBrand new worldが聞けなくて寂しいし、

コール&レスポンスが出来なくてもどかしいですけど

いつかまた春は訪れ、季節は巡ってくると信じてます!