こんぴらさんへの始発駅「高松築港」。

 

 

当駅は瓦町(琴電高松駅)からの延伸で1948(昭和二三)年12月26日、現在地の南寄り約200メートルの場所に仮駅として開業。1953(昭和二八)年10月20日、志度線が乗り入れ開始。

 

 

開業からおよそ7年8カ月後の1955(昭和三〇)年9月10日、高松城二の丸跡の濠を埋め立てて現在地に移転。

 

 

1956(昭和三一)年、鉄筋コンクリート造地上3階地下1階の駅舎に琴電本社やコトデンマーケット、グリルや食堂が入居する駅ビルが完成。また、同ビル南、駅西側にホテルコトデンが建設された。

 

1971(昭和四六)年10月28日、現在の芝生広場の場所に高松グランドホテルをキーテナントとして入居する地上7階建てのターミナルビル兼本社ビルが開業。北側に地上3階建の琴電マーケット、さらにその北側に宮脇書店が隣接していた。

 

瓦町駅建替え工事に伴い、志度線に代わって長尾線の乗り入れが1994(平成六)年6月26日より開始。

 

 

2010年度を事業完了とする高松市街地再開発により、同線を高架化したうえでJR高松駅南側隣接地に移転が決定したため、2000(平成一二)年に旧駅舎などを解体。

 

景気の長期低迷や2001(平成一三)年の琴電グループ経営破綻などで計画は頓挫。高松築港駅の移転予定地には、高速バスターミナルが整備され、2013年10月1日供用を開始。

 

 

なお、旧駅舎跡は芝生広場になっている。

 

 

2001年(一三)年12月の経営破綻に伴い、四国一の素封家といわれた創業家は経営責任を取って退陣。利用者から「鉄道は要るが琴電は要らない」とまでいわれた劣悪なサービスや施設・設備、前近代的な経営を刷新。

 

琴平線=黄色、長尾線=緑色、志度線=ローズピンクに分けたラインカラーを制定した他、設備の改装や安全装置の導入、全車冷房化など、環境やサービスを飛躍的に改善。

 

 

2005(平成一七)年2月2日、独自の非接触式ICカードシステム「Iruca(イルカ)」を導入。そして、今年の3月3日より全国の交通系ICカード10種類が全線52駅で利用可能に。※バス、電子マネー端末では利用不可、Irucaは他社線利用不可

 

 

ボクが生きているうちに、ことでんでSuicaが使える日が来るとは思わなかったよ。※チャージは有人駅窓口でのみ可能

 

ただし、ことでんといえば、下が朱色で上がクリーム色のオンボロ電車のイメージ。20年近く経っても、路線別ラインカラーやラッピング電車には違和感しかない。

 

 

◆施設概要

【名称】高松築港

【所在地】香川県高松市寿町一丁目5番20号

【所属事業者】高松琴平電気鉄道

【所属路線】琴平線

【キロ程】0.00km(高松築港起点)

【駅構造】地上駅

【旅客ホーム数】2面2線

【乗降客数】11,297人/日(2015年)

【開業日】1948(昭和二三)年12月26日※仮駅舎、1955(昭和三〇)年9月10日※現駅舎

●周辺施設

JR高松駅 約300メートル 徒歩5分

サンポートフェリーのりば 約400メートル 徒歩5分

高松三越 約650メートル 徒歩8分

 

◆参考文献

『琴電100年のあゆみ』 森貴知 著 JTBパブリッシング 発行

『琴電-古典電車の楽園』 後藤洋志 著 JTB 発行

『ことでん長尾線のレトロ電車』 大島一朗 文・写真 川波伊知郎 写真 JTB 発行