1958年開館、今年4月に開館60周年を迎えた米子市公会堂は、世界的建築家の村野藤吾(1891-1984)が設計。

 

 

鉄筋コンクリート造地上4階・地下1階、大ホールやホワイエ、集会室などを備える。

 

老朽化に加え、2010年には耐震強度不足が判明し解体の危機に陥ったが、施設改修により存続が決定し、耐震改修などを経て2014年リニューアルオープン。同年3月29日実施された内覧会では、通常一般立入禁止エリアにも特別に見学が可能に。

 

教会とグランドピアノをイメージした外観で、外壁は石州瓦で焼き上げたタイルを使用。

 

 

外階段。

 

 

ロビー(英語)を意味するホワイエ(仏語)に使用されている照明や大ホール入口の取っ手など、竣工当時のものが今も使用されている。

 

 

大ホールは1120席の椅子席と6席の車椅子席を備える。

 

 

耐震工事に加え、音響や照明、座席の設備更新が実施されている。

 

 

オーケストラピットなども備えた舞台は、間口18メートル、奥行き12メートル。

 

 

改修工事で音響や照明の設備更新が実施済み。

 

集会室は可動壁の使用により最大7室使用可。

 

 

手すりも竣工当時のものが現存。

 

 

内覧会限定の正面バルコニーからの眺め。

 

 

やよいデパートは2017年秋に解体されたので、再びここから見ることはない。

 

正面バルコニーに通じる通路に存在する謎の台。

 

 

村野建築らしさを感じるガラスブロック。

 

 

一番気になっていたガラスブロックの円筒。

 

 

内覧会の順路外につき、見えるけれども行くことができないので、市の偉い人にお願いして撮ってきてもらった写真。

 

 

一部構造物を除去してフラットになった前庭では、年末年始にまたがる約2カ月間、イルミネーションイベントが開かれます。

 

 

◆概要

名称:米子市公会堂

所在地:米子市角盤町2丁目61番地

設計者:村野藤吾(村野・森建築事務所)

施工:鴻池組

発注者:米子市

竣工:1958(昭和三三)年

構造:SRC造(※公式リーフレットに準拠。資料により「RC造、一部鉄骨造」の場合もある)

階数:地上4階・地下1階

改修設計:日建設計、日建設計コンストラクション・マネジメント、桑本総合設計JV

改修施工:鴻池組、美保テクノス、平田組JV

改修発注者:米子市

改修年:2014(平成二六)年

アクセス:JR境線富士見町駅より徒歩8分、JR山陰本線・伯備線米子駅より徒歩20分

 

◆参考資料

「米子市公会堂」リーフレット

『村野藤吾建築案内』 TOTO出版 発行 村野藤吾研究会 編

『とっとり建築探訪 県民の建築百選』 (社)鳥取県建築士会 発行

日建設計ホームページ 米子市公会堂

BELCA賞ホームページ 米子市公会堂