水木しげるロードから東へ約１ｋｍ、のんのんばあの旧居至近。
「赤手ねご かべった えなあさん」（浜の言葉で「赤手ぬぐい かぶった いなりさん」）がお出迎え。
大きなイチョウの木が目印の境港市指定文化財「瀬崎阿弥陀堂」は、瀬崎稲荷神社、江崎八幡宮と同居しています。
境港市指定文化財
瀬崎阿弥陀仏
応安四年造仏銘記及び棟札【有形民俗文化財】
平成四年六月十日指定
このあたりは、かつては「射崎(いさき)」または「瀬崎(せさき)」と呼ばれた歴史の古い土地である。
この瀬崎阿弥陀堂には、南北朝時代の応安四年（北朝年号一三七一）、この地の追鐘寺に阿弥陀如来を造って納めた由来を記す古文書（造仏銘記）が伝えられている。
年号を記す古文書としては市内に現存する最古のものであり、阿弥陀信仰と郷土の歴史に伝えて貴重な存在である。棟札は、近世初期以降のもの十四枚が保存されている。
境港市教育委員会
以上、説明書看板より全文転載
冒頭に申し上げましたように、当地はのんのんばあ旧居至近。ということは、水木しげる氏生家の最寄でもあり、徒歩５分ほどの距離です。ほんの９０年ほど前、ベビィの頃の水木しげる氏が駆け抜けたであろう路地。この周辺は、JR境港駅から東へ延びる「水木しげるロード」と対になる「武良茂ロード」であるといえるでしょう。
散策でおなかが減ったら、瀬崎稲荷神社のすぐねき（近く）にある、「麺屋やまもと」でうどんなどをいただいてみるのも、これ一興。
同店は製麺所直営。本場の讃岐以外では珍しい、腰の強い麺が魅力です。
境港文化財巡礼05
瀬崎阿弥陀仏、応安四年造仏銘記札及び棟札
公開状況：非公開
ＪＲ境線・「境港駅」下車徒歩約２０分
はまるーぷバス・メインコース「東本町」下車 ひと筋北へ徒歩約５分（メインコース右回り・境港駅から約７分）