今回は、あまり一般には使われないのでとっつきにくい言葉である「国体」についてお話します。


<国体の意義>


 国体とは、「国」の「体」、すなわち国のあり方、という意味です。その国の特徴、その国「らしさ」、とも言えます。国柄、と言ってもいいでしょう。

 世界には多くの国家が存在し、互いに影響を与え合いつつも、それぞれ異なる道徳、慣習、歴史、伝統、文化などを育んできました。それぞれの国には、その国らしさというものがあります。英国には英国の国体があり、アメリカにはアメリカの国体があります。ロシアにも、支那にも国体はあります。当然、我が日本には我が国の国体があります。

 国体は、「その国らしさ」ですが、これは法と切り離すことはできません。

 少し具体的に考えてみましょう。我が国の国体とは何でしょうか。




<我が国の国体の概観>

 
 我が国らしさ、我が国が我が国であること、といえば非常に多岐にわたるでしょう。しかし、何と言っても我が国を他国とその特徴を異にさせ、特徴づけているのは、天皇を中心とする皇室です。

 後に詳しくお話しますが、建国以来、我が国を天皇陛下が「統治(この言葉の意味も後にお話します)」され、それが現代にも、未来にも及ぶことはまさに我が国の国体の核心です。また、統治と並び、祭祀(先祖を祀り、感謝すること)も天皇陛下の大切な役目です。

 天皇と皇室以外にも、我が国の国体といえるものは多く存在します。日本語はまぎれもなく我が国の国体ですね。また、武士道に代表される日本人らしいふるまいの規範となる種々のものも国体です。我が国の祭祀の根幹となる神道も国体ですし、海外より入ったものの、我が国の国体に適合するよう解釈し直されて「日本化」した仏教や儒学なども国体です。他にも様々なものが国体の要素をなすものとして挙げられます。

 また、最後に挙げた仏教や儒学のように、元々は海外の文物であったものをいわば換骨奪胎し、日本風に解釈し直して元のものとは異なる、日本風に変えてしまう、このような「技」そのものも国体の要素といえるでしょう。

 国体とは、このように歴史や伝統、文化など広範囲にわたって認められるものなのです。

 我が国の国体の詳細については、後述します。




<国体と法は一体である>

 
 さて、このような国体は、法なしには考えられません。たとえば武士道や神道などのように、道徳や慣習の要素の強いものは、法と区別することはできません。国体と法は一応は別のものですが、決して分離したり切り離したりできない、一体のものなのです。




<今日のポイント>


1.国体とは、その国「らしさ」、国柄のことである。

2.我が国の国体の核心は、天皇による祭祀と統治である。

3.国体と法は一体であり、不可分である。




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