平成26年度芸術選奨文部科学大臣賞が発表されました。文学部門は出久根達郎氏。
授賞対象は上記の本『短篇集半分コ』の成果とありました。
その贈賞理由は、もちろん先生の長年の業績と、円熟した作品を短篇という形で著す技量の高さが評価されてのことですが、「確かな造本」と本の体裁にもふれてあったので嬉しかった。本の目利きとしても一流の目を持っておられる著者にふさわしい本になったのだとしたら、少しはお役に立てたのかな、と思います。先生ありがとうございます。
「誠実に誠実に仕事をし続けなさい。だれかが必ず見ていてくれるよ」と励まして下さったことの見本を示して下さいました。
公の賞に関わることはたぶん初めて。ずっと応援して下さっている愛読者の皆さまのおかげで嬉しい思いができました。ありがとうございます。これからもよろしくお願い申し上げます。
そして、この一冊に関わる縁の下の力持ち、制作に関わる業者の皆さんに、この場を借りて心から感謝を申し上げたく思います。日本の紙、製本技術、印刷技術は素晴らしいものです。これからも、このわがままな版元をどうぞよろしく!