産婦人科残酷物語 V

産婦人科残酷物語 V

遠慮せず書きます
産婦人科医をあと何年続けるのかわかりません
1年なのか3年なのか10年なのか
続ける限りは分娩時の母体と胎児を全員助けるつもりで臨みます


ツイッターアカウントは @bermuda2010



JBA2008
(ジャパンブログアワード)受賞! (趣味生活部門)




日本産婦人科学会公認!ブログ!




(注)


国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト、レッドデータブックに、最近新たに日本の産婦人科医(特にオス)が絶滅危惧種として追加されますた。


※絶滅危惧種とは、乱獲、密猟、環境破壊、生態系の破壊、異常気象など様々な理由によって絶滅のおそれが高い野生生物の種(しゅ)のことです。



↓↓↓↓↓↓
毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち


bermuda-sanfujinka@hotmail.co.jp


引き続き楽しいメールもお待ちしております。







当院のスタッフが
NHK地方局の取材を受けた。

外国人妊婦さんの通訳を
やっていただいているスタッフだ。


NHKのディレクターも疲れてそうだったわ。


ちょっと暇な時間に
わたくしも取材をうけた。


気の利いたことも言えず終了。


「メスに魂をこめてます」くらい
いってやればよかった。


土曜日に放送予定らしい。
まぁ主役が通訳の川田さんなので
わたくしの部分はカットされるだろうし
週末は忙しくなる。
東海大学ALSOに参加するのだ。


そちらで産科救命のシミュレーションを
頑張ってくる。





テーマ:
ゴールデンウィークにはフランスとイタリアに行くことにしました。

というのは嘘で、
仕事です。


ゴールデンウィークに休む人なんてこの日本にいるんでしょうか?

10日間の連休どうするの?

予定手術も組めないし
10日間外来をしめることも
難しそうです。


うちは
4月30日
5月1日
5月2日の三日間
午前中外来を実施します。


そして午後は予定の手術をします。


ここでふと気がつきましたが
うちの子
どこかに連れて行かないともたないかもしれない。(親が)


「どこか行きたいところある?」

と尋ねてみたら、コクリと頷きました。


「どこ?」
遠いところとか、凄く混んでいるところだと嫌だなと思いながら確認してみると、
こどもは目を輝かせながら言いました。


「桐生動物園」

…。
は、すぐ近くじゃん。

我が家のゴールデンウィークは多分動物園に決定しそうです。
まじか。



テーマ:
週末連休前半はずっと仕事だったので
最後の1日は家でゆっくりしたかった。


ところが
こどもが
「蛇を見たい」
とか言いだす。


ちょっと気分が乗らなかったので
また今度にしましょうとか
逃げようとしてみた。

ギャーギャー騒がれるかと思ったら
意外なことに
フッと寂しそうな顔をして
「本当は1月に行こうって約束してた。でももう2月」
と、つぶやいただけ。


うわっ!
この人たらし!
そんな言い方されたら
「いこう!行きます!明日行きます」
ってなるわ。


わたくしの回答により
途端にこどもは
「待ちきれない」とか
「ワクワクする」とか
「今日だったらよかったのに」とかの
喜びの表現を駆使しだす。


友達にも
言いふらしたらしく
まぁそれはいいとして
スネークセンターぞ?
ディズニーランドとかではないぞ?
蛇と鼠でだいぶ趣が異なるが
なぜそんなに?


こどもは
ドライブもしたいようなのだけれど
車でいって帰りにわたくしの車の中に
蛇が紛れ込んでたら
嫌じゃない?

「そんなことあるわけない、大丈夫」
とこどもは言うが
まぁ、
わたくし
ほんと疲れてて運転も危ないし
電車にしてもらった。そこは許してもらった。

もう歩いていても眠りそうだもの。


そしてその日は
寒い日でな。

蛇なんか冬眠だろ、絶対。

そんなことは気にもせず
こどもは
えらい喜んで
ホント
なんで蛇。

スネークセンター
採毒の時間に合わせて到着した。

クワって蛇の口を開けてキバから毒を取るあれね。
わたくし、あれやる人、めっちゃ勇気あるなと
思ってましたが
よく考えてみたら
採取前に蛇に麻酔すんのね。

当たり前だわな。

グニャとしたハブの
お口を開けて
毒を採取した。




写真撮ったけど
ビビってピンボケですまぬ。




こっちは
元気いっぱいのハブ。


マムシは
小さい。
落ち葉の上とかだと
わかりにくいので気をつけてって。
なるほどなぁ。わかりにくい。


ヤマカガシは写真撮るの忘れた。
ヤマカガシは顎の奥の方にキバがあるのね。
浅く噛まれるなら大丈夫なのだけど
無謀を勇気と勘違いした
小学生くらいのこどもが
蛇の頭をつかもうとして噛まれるそうだから
男子気をつけようぜ。ほんと。



こういうスネークセンターのおかげで
ハブで亡くなる人はいなくなったそう。
他のヘビではまだ亡くなる人がいる。


シマヘビを触らせてもらって
もう眠気もピーク。

しかし驚いたのが
「蛇と触れ合いお泊まり会」みたいな
写真が貼ってあって
こんなの
絶対行くとかいいだしかねないから
こどもには内緒にしといた。

「ねぇ、なんて書いてあるの?」
って、ほらやっぱり。

お土産を買ってやるとかなんとか
誤魔化して
正味一時間のスネークセンター見学を強制的に終わりにした。

こどもには蛇の人形を買ってやった。
さっそく、なんとかという名前をつけて可愛がっていた。

わたくしは
蛇のエキス入りという栄養ドリンクを
買って
飲んだ。

おかげで
早く眠りたいのに
いま
ギンギンに目が冴えて眠れない。
蛇と一心同体お泊まり会。

鼻血でそう。

たすけて。







テーマ:
どうしても気持ちが乗らなかった。

疲れてしまった。

やらかしそうだなと思った。
やらかしてもいいやとさえ思った。
(たぶんそう考えること自体が疲れていた証拠なのだと思う)


それでやっぱり
結果的に
失敗をした。

最高のクオリティではなくセカンドベストだった。
取り繕ったつもりはないが
他人にはささやかな違いにしか映らないのかもしれない。
それで
たぶん周りで気づく人はいないだろう。


自分でははっきりとわかる。自分はしっている。
自分を騙すことは難しい。

もっと集中していたら
自分の中のベストを出せていたはずだ。

勝手なもので
実際に失敗をしてみたら
我に返った。

最善の準備をした上での失敗ではないのが
恥ずかい。

手遅れにならないうちに
せめて
次回
同じ失敗をしないように
今は羞恥心と向き合って深く反省する。




テーマ:
医学部時代のその旧友は
真面目で忍耐強く情熱的で少し不器用である。


わたくしの最近の状況を心配し
連絡をくれた。


わたくしの境遇に
本人以上に憤り
呆れ
同情してくれる。


自分もよほど忙しいのに
手伝いにいくとまで
言う。


気持ちが有り難い。


昔、
一緒に働いたなぁと思いだす。


とても辛かった。


でもあれは今となれば
辛かったのではなかったのだなぁ。
そう、あれこそ
楽しかったのだな。


一年目
開業医での
初めての当直の入れ替わり

「どう何かあった?」

「電話だけ」

「なに?」

「出血」

「わかった?」

「わからなかった」

「あれ、俺とお前のオーベンのいたずら電話だよ」

膝から崩れる友人の肩を笑いながら叩いた。


その夜
当直室の
わたくしに電話。


「あのう、妻が出血したんですけれど」


友人の声だというのはすぐわかる。

やっぱり
ちょっと不器用。


でもまぁいろいろ楽しんだし
いろいろありがとうございます。


また飯でも。




テーマ:

 

 

 

アフリカの諺を
名市大の尾崎教授から教えていただいた。
 
If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. 
早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければ仲間と行け。
 
 
早く遠くへいきたい場合はどうすれば良いんでしょうか?
 
Slow and Steady.
なんでしょうね。
 
 
帰り際に
助産師に呼び止められた。
 
「確認なんですけど、分娩進行者は当直帯の医師にお願いすればよいですか?」
 
 
「そうして」
 
 
「まだ全開じゃないんですけど」
 
 
「けどなに?」
 
 
「ふふふ」
 
 
「さっき診察した時には順調だったじゃない。
万が一進みが悪くなっても医者が二人もいるんだからカイザーできるでしょう?」
 
 
「そうなんですけど、でも」
 
でも何よ。なんなのよ!
 
CUS(カスというらしい。このカス)というやつだ。
うまく言葉にできなくても
 
なんだか
 
  1. I am Concerned →「気になります」
  2. I am Uncomfortable →「不安です」
  3. This is a Safety issue →「安全の問題です」
てなことがある時に
このカス!と宣言したりする。
 
「わかったよ少し心配なのな。
それなら院長室でもうちょっと待ってるよ」
 
 
そう言っただけなのに、早速院長室に
事務の子が顔を出して
「切るんですか?切るって聞きました」
 
 
「え?
当直の先生がきたら帰るつもりだけど」
 
そう、そういうつもりで「ちょっと待っているよ」と言ったのだ。
メンタルモデルが共有されていないのか?
 
「上は準備してます」
 
 
「ファ?家族は?」
 
 
「います。もう覚悟を決めている風でした。」
 
覚悟って…。
そして
そんな目で見られても困るのだが。
 
 
「当直医が来るんだから、その先生と社長でカイザーやって欲しいな。
俺今日待機でもないし、今週当直多いし。」
 
 
「でも、社長が…」
 
 
そこがCUSかよ!そこが不安なのかよ。
このカス!
 
 
 
看護師も院長室に入ってきて
「全然進んでません。
患者さん、怖いって。お腹を切るのも嫌だけど
綺麗に縫ってくれますよっていったら、それなら帝王切開でもいいですって」
 
 
真皮縫合は社長、目が見えなくてできないじゃん!
わたくしにやれっていうこと?
 
 
結局
待って
進まなくて
切ることになった。
 
 
dutyではないが
いきがかりじょう
わたくしがお手伝いした。
 
 
当直の先生とは初めて一緒にオペをした。
 
 
息が合わないところがあったけれど
手術に支障があるほどではない。
この程度の連携不備であれば
いずれすぐに修正出来るだろう。
 
なにせ
産婦人科は緊急が多いから。
 
 
そうして我々は
もっと遠くへ行けるかもしれない。
 
 
我々のチームが出来つつある。
 
事務、看護師、助産師、医師、そして患者とその家族。
全員がメンバーになった。
 
 
もっとも、
わたくしは
一人が好きなんだけどな。
 
スタッフの
一生懸命さがかわいいので
チームに入ってやる。
 
いや、入れろ、てください。
 
 
 
 

テーマ:
風邪をひいた。

ヨーメが。

子供を幼稚園に送って帰ってきた
ヨーメの具合悪そうなので
ぴかーん!
緊急対応する必要が出てきた。


わたくし、
すかさず
濡れタオルを準備して乾燥を防ぎつつ
暖房を強にするのと同時に
電気ポットでお湯を沸かし
洗濯機を回し
更に食洗機にお皿をパイルダーオン!


ブレーカーが落ちました。


ブレーカーを上げた後
紅茶を入れて蜂蜜をたっぷりと入れる。
風邪にはこれがいいんだとかなんとか
ちょっと具合悪いとわたくしも子供もこの蜂蜜入り紅茶をゲーゲー飲まされるので
全部使い切ってしまう勢いで入れてやった。
ほれ、飲め。

そして
再度、洗濯機をまわし
その間に洗いざらしの
洋服を
かつて「伊藤家の食卓」で覚えた
Tシャツの畳み方で
次々と処理する。
これはあまり早すぎてもいけない。
制約理論だ。

しかし
子供のパンツも
ズボンも全部Tシャツと
同じ畳み方。


さっきの洗濯機が
乾燥まで終わったら
食洗機のスイッチを押してから
その間に買い物。


コンビニで
食べ物。


ご飯を買ってきてお粥を作るのだ。

お粥。

鍋がない。

こんな狭いうちなのに
なぜ鍋がなくなる?

「ねぇ、鍋ってどこにあるの?」
ヨーメに尋ねる。

「流しの下の真ん中の大きい引き出し」


いってることが全然わからない。
引き出しなんてないから。
風邪で意識が朦朧としてんのかな。


フライパンはあった。

フライパンでお粥を作る。

わたくしクラスになると
コンビニのご飯と
それをヒタヒタにしたお水があれば
薄っぺらな
フライパンでもお粥を作れるのだ。
あぶね、溢れる。

でも!
ファイヤー!

ボッ!

ガスレンジのボタンを押したら
予想と違うところの火がついて
(一番奥のレンジに突然火がついた!あぶねー)
テンションが下がった。

火を見せられた熊みたいになってしもた。


お粥は煮える。
煮えたぎる。

グツグツ。

味!
そうだ、何味?
塩!


そこに
ヨーメの友達の
リサさんからメールが!


「奥様の調子が悪いそうですが大丈夫ですか?
幼稚園のお迎え、しましょうか?
できることがあれななんでも言ってください」


なんとありがたい。
地獄に仏。
いや、ヨーメ的には地獄にイエス。
リサさんには
こどもか生まれるときもアメリカで色々助けていただいたのだ。いつもかたじけない。
返信をする。

「ご心配ありがとうございます。
とりあえず
お粥の味ってなんですかね?塩ですか?」



再びリサさん。
「シンプルなのは塩ですが、出汁を入れてもいいかもしれません。シラスを入れると塩分と蛋白質もとれて一石二鳥です。」





言ってる意味がわからない。
もしや、リサさんも体調が悪いのかしら?


味噌があった。
味噌の中には塩が入っている。

これを使おう。

味噌味のお粥ができた。
新しい時代のお粥だ。
平成も終わるしな。


ヨーメにお粥を運んだ。
かわいそうに
どんぶり一杯のお粥に
虚ろな目をしている。

「ご飯、お水で増えるから……こんなに」

うわごとを繰り返している。


「ほら、いいから食べな。
力をつけないとな。」


一口食べてヨーメは
「うっ」
よほど体調が悪いらしい。

ちゃんととっとくからな。
大丈夫。
あとで食べな。


よーし、ますますやる気がでてきた。


あっという間に1日がたってしまう。

お風呂を沸かして
子供のお迎えだ。


帰りにジョイフルで
ご飯を食べてこよう。


子供とバスに乗り
ママの体調の件を伝える。

「じゃ、明日の朝ごはんはパパが作るの?」


「そうなるね」


「たまごかけごはん?」


「いや、ママみたいにオムレツ作ってやるよ」


「ポンポンてやるんだよ」


フライパンの柄をグーで叩く仕草をするこども。

「こうだろ?わかった」


「けっこう大変だよ?」


なんだよ、それ。
できるよ。任せとけよ。
フライパン洗わなきゃだけど。

ジョイフル行ってご飯を食べさせて
家に帰り
もう一度洗濯機回して
ピアノ練習して
宿題する。

「ピアノは三回弾いた」

「いや、あれは一回にカウントできないね」

「パパ、大っ嫌い」


ヤバっ!
こんな時間だ。


風呂風呂!



風呂で子供を洗って
湯船に入ったら
冷たっ!


ぬるい!


子供は喜んだけれど
わたくしまで風邪をひきそうだ。


風呂からあがって
こどもになにがしかのクリームを塗って
歯を磨いて
「なぜ僕だけまだ歯が抜けないのか」とかいう
こどもの疑問に
「そのうち抜けんだろ」と真摯に向き合って
本を読みながら寝ることにした。


「カールじいさんは南米に行くことにしました」

「なんべいってどこ?」

「君の生まれたところの南側にあるもっと遠いところ」

そうだ君はずいぶん遠くで生まれたんだなぁ。


こどもはちょいちょい
ママの様子を見にいったりして
こっちの方が先に寝そうになった。


「パパ、お祈り」


「おれ、わかんない、君がしてくれ」


「かみさま
いちにちまもってくださってありがとうございます。
ごはんありがとうございます。
おともだちにもごはんありますように。
ママのかぜをはやくよくしてあげてください。
イエスさまのおなまえによってかんしゃして
おいのりします。あーめん」



アーメン。
おやすみ。


あ、洗濯物!



テーマ:
腹腔鏡手術用の
ディスポのドレープになかなか気に入ったのが
ない。

むかし、殿はこういう細かいことまで
目が行き届いて
材料など選定していたけれど
わたくしは
そういうのが本当に苦手。


どうにかして
オペ室の広さとか
器械出しと術者の位置とか
コストなども
検討したうえで
暫定的に
ドレープを選んだけれど
まだ何か足りない。

工夫次第では
更に
作業効率も良くなりそうだ。

工夫の一例。


長い鉗子を出し入れするのに
分娩用の足袋(あしぶくろ)を代用していたのだけれど
薄くて破れやすいんじゃないかと
心配である。


そこで
裁縫が得意な看護師に
依頼して
昔の布のドレープで
足袋を作ってもらった。




かなりよくできている。

布が固くてミシンの針が二本駄目になったそう。


看護師には
スタッフから
ミシンの針をプレゼントすることにした。

これでオペが更にやりやすくなる。



テーマ:
NCPRのお手伝いにいってきました。

最近では
大学、小児医療センター、日赤、中央病院、市民病院などの新生児科、産科の先生と一緒に勉強する機会が増えて
とてもありがたいことです。


皆さん、こちらの事情もよくご存知で、
助けていただき感謝しています。

なにより、若い先生方の情熱、
良い医療を提供したい
患者さんを危ない目に合わせない
必ず助けたいという
思いを共有することができて嬉しいです。


NCPR 受講生も
事前学習を十分になさっていて
きっと全員合格するでしょう。


NCPR のあとは
引き続き
症例提示の勉強会でした。

活発な議論、
これも素晴らしかったです。


主催してくださった先生方に
感謝いたします。


帰宅後流石に疲れましたが
充実していた1日でした。

子どもの髪を切って
お風呂入れて
寝ました。

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