今日から3日で4公演~まずはオペラ(演奏形式)を楽しみにミューザへGO
土曜はWヘッダー日フィルから~のマリインスキーで白鳥日曜はアマオケのTBSKへお邪魔です
歌劇「フィガロの結婚」全4幕 演奏会形式・原語上演(日本語字幕付)
Cond/ハンマーフリューゲル:ジョナサン・ノット 演出監修/バルトロ/アントニオ:アラステア・ミルズ
ConM:水谷晃 Cho:新国立劇場合唱団 Orch:東京交響楽団
フィガロ:マルクス・ヴェルバ スザンナ:リディア・トイシャー
アルマヴィーヴァ伯爵:アシュリー・リッチズ アルマヴィーヴァ伯爵夫人:ミア・パーション
ケルビーノ:ジュルジータ・アダモナイト マルチェリーナ:ジェニファー・ラーモア
バルバリーナ:ローラ・インコ バジリオ/ドン・クルツィオ:アンジェロ・ポラック
いや~またまたノットにやられてしましましたポンテ三部作最終章は驚異の名演となりました
今夜は演奏会形式といえオケがピットに入っていないことと舞台装置がないだけで演技はMAX
そしてノットがハンマーフリューゲルを演奏してのレチタティーヴォがまた秀逸で目からウロコ
物語はみなさんお馴染みのフィガロとスザンナの結婚ドタバタ劇で場面によって会場に笑い声も
さすがモーツァルトによるオペラ・ブッファの最高峰ですね
まずは超有名な序曲がスタート~おっとオケの編成を見るとノットの本気度もフルパワーです
小ぶりな弦5部と2管編成のなかにナチュラルHr&ナチュラルTpそしてバロックTimpを発見です
軽快で切れのいい演奏を聴くとオケって本当に指揮者次第と東響には感じますナチュラルHr
低音も支える役目もあり全体へのスパイスとして効果的~時々はずすのも扱いムズイからね
ともかく今回ひとつ一つを誉めようとコメントすると限がないのでポイントだけいきます
フィガロの出だし「伯爵様、踊りをなさりたければ」でヴェルバさん掴みもスムーズケルビーノ
結構格落ち配役が多いのですが今回は「自分で自分が分からない」で素晴らしい実力を披露
このアダモナイトさんに限らず皆さん完全に演技もはいりフィガロの誰でも知っている「もう飛ぶ
まいぞ、この蝶々」がでるころには目の前に展開していくモーツァルトワールドに没頭しました
第2幕の白眉は伯爵夫人パーションさんもう見た目から見目麗しい気品を漂わせながら
「愛の神様」を熱唱~夫である伯爵のひどい仕打ちに女性としての気持ちの揺れを見事に表現
これは第3幕の「甘く喜びの美しい時は」も同様で素晴らしいアリアに脱帽~ブラァァヴァ
第3幕といえば結婚をマルチェリーナに迫られたフィガロのどんでん返しで歌われる「母を
認めておくれ」のフィガロ・マルチェリーナ・バルトロ・スザンナ・伯爵・ドンクルツィの6重唱
各々が心境を織り込みながら歌唱するのに見事に絶妙のハーモニーを聴かせるのは
結構難しいがガチャガチャにならずお祭状態かつ整然と秩序ある重唱はさすがでした
第4幕のころには歌手もステージから何回か客席に降りて歌唱していたので(サントリーは)
シンフォニーホールは一体感も醸成されて伯爵をやり込めて全員で歌う「これで誰もが幸せに
なれる」であくまでも陽気に華やかにフィナーレを迎えたのでしたぶららぁぁぼぉぉぉ~~
そしてハンマーフリューゲルを弾きながらオペラを終始グリップしたノットにもブラヴォです
さあ昼からは日フィルのマラ1~夜はマリインスキー白鳥と盛りだくさんいくぞ~おう