44歳男性・アトピー体験記|違和感のあった体の洗い方「やさしくって、なんだ?」 | 目からウロコ?の健康通信~がん、認知症…50代からの健康について考える~

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微力ですが、世の中の健康寿命を平均1秒でも伸ばせたら勝ちだと思ってやってます。※認定理学療法士監修

 

 44歳男性・アトピー体験記
違和感のあった体の洗い方「やさしくって、なんだ?」

 

小さい頃からアトピーに悩まされてきました。

顔がどうしてもカサカサになり、皮膚が落ちる。
服に血がついてしまう。
運動するとかゆみが止まらない。
風呂上りにヒリヒリし始める。
海に入ると全身痛い。
寝てもかゆいから眠りが浅い。
背中をかく時に服を引っ張って、体を洗う時のタオルのような形で背中をこするから、服がすぐ伸びる。

子どものうちにおさまるから…。
そういわれてきましたが。私自身は結局30歳過ぎるまでずっと悩んできました。
「大人になると難治性だよ」
そんな言葉に絶望した時もありました。
でも少しずつ工夫をする中で「ちょっと楽かも?」という方法も見つけることが出来、幸い今はかなり落ち着いています。

今回は何回かのシリーズに分け、自分がやってみて楽だったことを少し紹介してみようと思います。
アトピーで苦しむ人が少しでも減りますように。

 

◇ 忙しい方へ~今回の要点まとめ~ ◇

 


◆ 第1章 「体を洗う目的」からの見直し
 

お風呂に入って、体を洗う。
少し硬めのタオルでゴシゴシ洗う。
これがまた、気持ち良いんですよ…。
もちろん「こすらず優しく」と指導はされていますが、洗う際の気持ちよさに負けてガシガシこすってました。

ただそれでも、こすらない方が良いというのを忠実に守っていた日もあります。
そんなある日、一つ気になったことがありました。
それが、「塗った軟膏はちゃんと落ちているのか?」ということです。

私は以前、ステロイドなどの塗り薬を使っていました。
お風呂でそんな形で体を洗った後でも、薬を塗っていたところを触ると、少し「ぬるっ」としたように感じることがありました。

このとき私は、「軟膏が残るって、良くないのでは??」と考えるようになりました。

 


◆ 第2章 やさしく洗う、という言葉への違和感
 

アトピーの方で、「まったく洗わない」という人は、実際にはそれほど多くないと思います。
むしろ私自身もそうでしたが、清潔にしようとして洗いすぎてしまうことの方が問題になりやすいのではないかと感じています。  
実際のところ、前日の外用薬が少し残っていること自体が、必ず誰にとっても皮膚に悪いという意味ではありません。
ただ、体の場所によっては砂埃などの汚れが溜まりやすく、皮膚炎が出やすい場所になっています。
そこに軟膏成分が残っていることでより汚れが付着しやすいような…個人的にはそんな感覚がぬぐえませんでした。
ですので、個人的にはしっかり洗いたい気持ちが勝ってしまうのです。

しかしアトピー性皮膚炎では、もともと皮膚のバリア機能が低下しています。
そのため、ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗えば、皮膚への刺激になりますからやさしく洗うほかありません。
日本皮膚科学会では、アトピー性皮膚炎の皮膚を洗う際は、強くこすらず、石けんや洗浄剤を使う場合も十分に泡立ててやさしく洗うことが大切だとされています。

…いや、まてよ。
「やさしく」洗うって、どういうことだ??どれくらいのチカラ??
立ちはだかったのは「やさしく」という言葉への違和感でした。
 


◆ 第3章 私が意識するようになった洗い方(イラスト付き)
 

とりあえず「やさしく」という言葉を自分なりに定義してしまうことにしました。
やさしいということは、肌に刺激が少ないということ。
肌に刺激が少ないなら、石鹸を使わない方がいいのか?
いやいや、実際には泡立ててやさしくと書いてある…。

なんとなく堂々巡りしそうな思考の中、私が一番意識するようになったのは
「どうすれば皮膚をこすらず、泡で洗えるか」
という感覚でした。

まず38~40℃程度の熱すぎないお湯で皮膚を流します。
そしてボディーソープや石けんを泡立てネットなどで十分に泡立て、手のひらで強くこするのではなく、泡を皮膚の上に広げるように洗います。この時できるだけ手と肌は触れず、手は泡だけ触れているような感覚です。

特に前日に軟膏を塗った部分は、「落とさなければ」と力を入れるのではなく、泡をなじませたら最後にシャワーで十分に流すようにしていました。
この泡を流す時も、皮膚をこすらずシャワーで落とす感覚です。

じれったいですよね。
実際、私も最初はじれったくて、わーっと洗ってしまいたかったです。
せっかちなので、早く洗えて、しかもかゆいところが気持ちいいという魅力に負けそうでした。

私の場合はこの洗い方を意識するようになってから、皮膚の状態にも変化を感じるようになりました。
面白いもので「変わってきた」と実感すると、ちゃんとやりたくなるんです。

なお、現在のガイドラインでも、乾燥が強い場合には洗浄剤を必要最小限に使用し、38~40℃程度のお湯で十分すすぐことが示されています。
当時のガイドラインがどうだったか明確に覚えてはいませんが、そう大きく異なる内容ではなかったと思います。この辺りを自分で解釈し、私の中では、「肌表面の余分なものをやさしくリセットするために、手と洗う場所の接触を減らす」という感覚でやってました。

ちなみに皮膚炎の出ていない場所は普通に触れてます。これも本当は徹底した方が良かったのでしょうが。
 


◆ 第4章 洗った後も大切。でも自分に合うものがどれか…。
 

入浴後は、皮膚の水分が失われやすくなります。
そのため私は、
やさしく洗う → よく流す → タオルで押さえる(こすらない) → 保湿・必要な薬を塗る
という流れを意識するようになりました。

日本皮膚科学会でも、入浴・シャワーによって皮膚を清潔にしたうえで保湿を行い、必要な治療を組み合わせることがアトピー管理の基本とされています。

さて、この保湿というのも曲者で、自分に合うものがなかなか見つからない。
しかも、年齢や季節、皮膚の状態によって合うものが変わることもあります。  
「昔は合っていた」が、「今も合う」とは限らない。  
私自身、少し良さそうなものを見つけるとそちらを使ってみて、しばらく調子が良かったと思ったら、また合わなくなったように感じて別のものを探す。そんなことを何度も繰り返してきました。  


今でこそ、「自分にはこれが合っている」と思えるものに出会えていますが、そこにたどり着くまでには、ずいぶん遠回りしたように思います。
※その保湿クリームに出会ったのは16歳の時でしたが、今の保湿クリームを使うだけになる30代まではいろんなものを試してます。
 


◆ 第5章 私がアトピーを経験して思うこと
 
振り返ると、一つの方法で突然変わったというより、体の洗い方を変えたり、入浴後のスキンケアを見直したりする中で少しずつ変わっていき、自分に合った方法に巡り合ったという感覚が強いです。
今回の「洗い方」もその一つ。
もちろん、これは私自身の体験で、すべてのアトピーの方に同じ方法が合うわけではありません。
皮膚の状態、年齢、季節、使用している薬によっても適した洗い方は変わります。
それでも、もし今、「刺激が怖くてほとんど洗えていない」
あるいは逆に私と同様、「軟膏を落とすために毎日ゴシゴシ洗っている」
という方がいれば、一度「泡をクッションにして、こすらず洗う」という考えも意識してみてもよいかもしれません。

次回も、私自身がアトピーに悩んでいた頃に「もっと早く知りたかった」と思うことを、医学的な情報と照らし合わせながら紹介していきたいと思います。
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※本記事は筆者個人の体験をもとにした一般的な情報です。アトピー性皮膚炎の治療や外用薬の使用・中止・変更については、自己判断せず医師や薬剤師にご相談ください。

 

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