2型糖尿病と診断、その後どうする? | 目からウロコ?の健康通信~がん、認知症…50代からの健康について考える~

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微力ですが、世の中の健康寿命を平均1秒でも伸ばせたら勝ちだと思ってやってます。※認定理学療法士監修

 

 2型糖尿病と診断、その後どうする?

 

先日、株式会社三栄公式Xアカウントにて、「ブログで取り上げて欲しい身体のお悩み」というのをアンケートしたところ、自由記載欄で一番多かったのが糖尿病と高血圧でした。

ちなみに選択項目のうち選択数が多かったのは肩こりや疲れやすさです。

こちらは引き続きXで情報発信してまいりますので、気になる方はぜひXの登録をよろしくお願いします!

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さて、今回のアンケートでも多かった「糖尿病」。日本で知らない人はいないほど、身近な病名です。
19世紀にはすでに使われていた名称だと言われており、その歴史の長さがうかがえますね。

糖尿病には、膵臓でインスリンを分泌する細胞(β細胞)が破壊されてしまう「1型糖尿病」と、生活習慣や遺伝的な影響などによって、インスリンが分泌されにくくなったり、効きにくくなったりして血糖値が高くなる「2型糖尿病」があります。今回の記事では、この2種類のうち「2型糖尿病」について触れていこうと思います。

 

さて、2型糖尿病と診断されると
「これから大変だ…」
と、健康面に不安を感じる方が多いのではないでしょうか。
しかし、正しく向き合えば、長く・元気に・自分らしく過ごしている方もたくさんいらっしゃいます。

 

◆ 糖尿病と上手に付き合う父

実は私の父は、30代半ばで糖尿病と診断されました。
そして50代で、脳血管障害も経験しています。
 正直その知らせを聞いた時は「もう以前の生活には戻れないのでは」と思いました。

母も、きっと同じ気持ちだったと思います。
 
ですが今、72歳。
ゴルフに出かけ、相撲を見るために島根から東京まで旅行に行き、むしろこちらが心配になるほど元気に過ごしています。
 
病院に勤務する理学療法士だった頃、多くの方に健康運動の指導を行ってきましたが、糖尿病と長くうまく付き合っている人ほど無理をしていないというか、どこか楽しそうな方が多いと感じていました。
 最近はがんばりすぎず、放置もしない。そのちょうどいい距離感が大切なのかもしれないなと思ってます。
 
さて、前置きが長くなりましたが、ここからは「2型糖尿病と上手に、長く付き合う方法」についてご紹介していきます。

 

◆ 糖尿病診断後の生活チェックポイント4点

1)主治医とどれくらい話せていますか?
糖尿病は一人で管理すると疲れてしまいますし、不安もつきまといます。そのため主治医との治療目標や生活の不安を話せる関係がとても大切。日本糖尿病学会も「医療チームとの協働」を強調しています。
 
2)「食べてはいけない」に考えが偏っていませんか?
厳しい制限は長続きしません!
糖尿病情報センターでも「我慢よりも工夫」という考え方が推奨されていますし、同じ食事内容でも食べ方次第で体への影響が変わることもあります。
継続するためには、心理的な負担が少ないことが大切です。
「これならできそう」と思えるものから、少しずつ取り入れてみてください。
 
3)筋肉の維持が出来ていますか?
加齢とともに筋肉量が減ると、血糖値の変動が大きくなりやすいことが分かっています。
ウォーキングや軽い筋トレは、医師も勧める「長期的に続けやすい」運動方法です。
ちなみに、筋肉量を意識する際には、除脂肪体重が測定できる体重計を使うのもおすすめです。
 
4)日々の自分の変化は把握していますか?
・疲れやすい ・喉がかわく ・足の違和感
こうした変化は、たまにで構いませんのでメモしておくと、早めの対処につながります。

 

◆ 食事・栄養ポイント4点

1)主食の食べ方を意識
まずは血糖値を急に上げない食べ方が重要とされています。
・ご飯は早食いをやめ、ゆっくり食べる
・野菜やきのこを先に食べる
・パンよりご飯の方が、血糖変動が穏やかという報告もあり
「控える」より「順番を変える」だけでも血糖の急激な変動が軽減されます。

2)たんぱく質をしっかり
高齢になるほど筋肉量は減り、血糖コントロールが不安定になりがち。
糖尿病と筋肉量に関する研究では、「適正量のたんぱく質摂取が長期的なQOL維持に有効」
と指摘されています。
例:魚、大豆製品、卵、鶏むね肉など脂質の多すぎないものを中心に。ただし、腎障害などが既にある場合はたんぱく質摂取制限を伝えられている場合もあるかと思います。その場合は主治医の指示に従ってください。

3)「まったく甘い物をやめる」は逆効果なことも
心理学的にも、完全な禁止は反動の原因に。
最近のガイドラインでも、「量とタイミングを工夫すれば甘いものと付き合っても良い」とされています。
例:食後すぐに少量を楽しむ(空腹時は血糖値が上がりやすい)。
1日の摂取量の目安は食事バランスガイドで2つ(SV)で、みかんだったら2個程度。

ただ、最近の果物は甘さが強いものが多いので摂りすぎはNGです。
 
4)腎臓への配慮も長期的には大切
糖尿病は腎臓の負担が焦点になります。
塩分のとりすぎや加工食品中心の食生活は、腎臓への負担を増やす可能性があります。
塩を抜くのではなく、外食の汁を残す・味付けを薄める・食塩代替製品の利用(塩化カリウムなど)などの小さな工夫が長い目でみて効果的です。
ただし、すでに腎機能が低下している方の塩化カリウムの利用は高カリウム血症のリスクがあるため、医師への相談が必要です。

 

 ◆ 最近の糖尿病治療

1)治療の選択肢が増えている
日本糖尿病学会の最新情報では、食後血糖を緩やかにする薬や、体重への影響に配慮した薬など、患者さんの生活スタイルに合わせて選択しやすくなってきていると紹介されています。

2)合併症の予防率が上がっている
脳卒中・心血管などの血管系疾患発症リスクは、適切な治療と生活習慣改善で減らせるという研究報告がいくつも出ています。病院によっては1970年代~2010年代で25%ほどになっているケースもあるようです。
一度大きな病気を経験しても、その後も元気に生活を続けている例は珍しくありません。

2022年の調査では、日本において「糖尿病が強く疑われる人」は約1,000万人(男性18.1%、女性9.1%)とされています。
男性は約5人に1人、女性は約10人に1人。また、65歳以上では20%以上、75~79歳では24.4%と、高齢になるほど有病率は高くなります。
これだけ身近な病気だからこそ、不安に振り回されるのではなく、上手な付き合い方を考えながら過ごしていきたいですね!


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