2019年5月18日初版で7月20日の第4刷です。
途中まで読んだ後、どこかに紛れ込んでいました・・・
最もマトモで貴重な古代史本だと思います。
P57~P64
コリアの前5000年から3000年ほどの文化は縄文人が
担っていた。
前1000年~前300年のコリア半島の様子が「山海経」に
コリア南部が倭の北であったことが書かれている。
その後北方民族に侵食されて変質し、三国志が韓民族の誕生を
記述。
~その後、日本語の痕跡はコリア語から完全に消えたようです。
昭和の日本時代の言葉は残っているようですけど。
P80:家督を継ぐべき末子の皇子を残していったわけで、結局
別の家を興し、その皇子を無視したことになります。
~後に隼人征伐に合わせて熊襲討伐で完全に滅ぼしています。
神社からなにから、より本家だから残しちゃまずいでしょうね。
~この本では、本家本元の高天原については記述していません。
P83:
古事記は、岡田英弘氏の説(太安万侶の評伝に何の関連記述も無い)
で偽書と考えていましたが、伝承者が違う処から出ている可能性が
あり、それが内容に差異が出る原因かもです。
~高天原伝承は3カ所(追記1:出雲、大和を加えたら5ケ所)、
日向伝承は2カ所に残っていたはずです。
変更1:P80:最も年下の男が継承者の伝統のようで、もしもの
場合を考慮して、当時の年下の子供を残して東征しています。
なお、二代綏靖天皇は第3子で別人です。
P88~P120:
大阪平野の発達史が、日本書紀の正しさと神武東征の時期をも証明
したという画期的な章です。
~大阪平野の状態が日本書紀が書かれた時には全く違う姿になっていて
その状態では東征記述が矛盾してしまうのに内容を一切書き換え
なかったというのもすごいものです。
~近年まで、この矛盾から東征神話は事実ではないとされていたのです。
P122~P143:
初代から33代までの天皇の在位年数と崩御年齢が主題です。
なんと古事記と日本書紀で、激しく違うのです。最近の天皇4人が同じ
というだけのすごさ。言葉だけで暗記・暗唱していると、こうなっても
しかたがないというところでしょう。年齢・年数は日本語の数えでしょう。
どこかで中国から干支が入ってきて、年表示に干支が使われますが、それは
過去に遡って記憶していた年数を積み立てて決めたというだけ。
崩御年齢が高齢すぎる(最高168才)というのは、三国志に書き込ま
れた注で倭人は春秋を年紀とした:つまり1年を2年に数えたと。
~これを知らなかった世代は、年齢を以て虚偽だと判断したわけです。
~記紀に百済の記述が結構あるので、百済記(こちらは中国の干支べったり
なので結構信用できる)を参照しながら、がんばってくれています。
で、BC70が、建国元年と出ました。皇紀の訂正があるんでしょうか・・・
P146~P182:
邪馬台国の所在を論じています。
魏志倭人伝を正しいとして、すっきり受け止められる内容です。
「旧唐書・日本」の日本が倭国を併呑したという記述は、初見です。
~ということで邪馬台国は福岡県みやま市(旧山門郡)瀬高町女山
のようです。卑弥呼の墓は権現塚かも。
P184~204:
神武天皇が地元の姫との結婚話で大久米の尊の黥面(イレズミ)
の理由を聞かれる話が出てきます。大和の人々はイレズミをしていないこと
がわかります。
~一方、高天原の地域の人々=蝦夷はイレズミをしていたという記述があり
ます。神武天皇自体がイレズミをしていた可能性もあります。日向は海に
面していますから。大和に住んだら海に潜ることはなくなり、イレズミの
必要性無く、やめてしまったかも。
P183~205:
日本統一の話です。
最近の本家殲滅の話なのでボカシているかもです。
大元の本家討伐や蝦夷討伐は触れていません。
本家を家来にするのって、日本人的には、絶対、まずそうな・・・
P208~P238:
「邪馬台国東遷論・邪馬台国畿内説を洗う」としての反論部です。
総て納得できます。ここで叩かれるのは、古田武彦氏、森浩一氏、安本美典氏、
井沢元彦氏、直木孝次郎、奈良大学です。
これで井沢元彦氏の歴史論も矛盾が暴かれたわけですが、他に氏は自身の
持論も変わったのに発行中の日本史シリーズを改定しないと呆れられています。
P238~P276:
著名人の古代史論を洗う稿です。
ここでは、江上波夫氏、上田正昭氏、岡田英弘氏、渡部昇一氏、田中英道氏が
上げられています。
岡田氏と渡部氏は、魏志倭人伝を完全否定したことが叩かれています。
田中氏は、年代扱いが雑で根拠無く言い切ったところを問題にされています。
~別件で田中氏の日本国史・上を読んでいる途中ですが、結構問題そうなのがあり
ます。基本的に、資料の読み込みが不足しているようです。他の人の書いた本も
読んでいないようです。本書と「土偶を読む」を読んで書き直すべきです。
P278~P293:
古代史論がおかしくなった原因などを書いています。
まさに、その通り。
これ以外にも、中国・韓国に押し込まれて奇妙になった事項もありますが、本書の
テーマからは外れますね。
途中まで読んだ後、どこかに紛れ込んでいました・・・
最もマトモで貴重な古代史本だと思います。
P57~P64
コリアの前5000年から3000年ほどの文化は縄文人が
担っていた。
前1000年~前300年のコリア半島の様子が「山海経」に
コリア南部が倭の北であったことが書かれている。
その後北方民族に侵食されて変質し、三国志が韓民族の誕生を
記述。
~その後、日本語の痕跡はコリア語から完全に消えたようです。
昭和の日本時代の言葉は残っているようですけど。
P80:家督を継ぐべき末子の皇子を残していったわけで、結局
別の家を興し、その皇子を無視したことになります。
~後に隼人征伐に合わせて熊襲討伐で完全に滅ぼしています。
神社からなにから、より本家だから残しちゃまずいでしょうね。
~この本では、本家本元の高天原については記述していません。
P83:
古事記は、岡田英弘氏の説(太安万侶の評伝に何の関連記述も無い)
で偽書と考えていましたが、伝承者が違う処から出ている可能性が
あり、それが内容に差異が出る原因かもです。
~高天原伝承は3カ所(追記1:出雲、大和を加えたら5ケ所)、
日向伝承は2カ所に残っていたはずです。
変更1:P80:最も年下の男が継承者の伝統のようで、もしもの
場合を考慮して、当時の年下の子供を残して東征しています。
なお、二代綏靖天皇は第3子で別人です。
P88~P120:
大阪平野の発達史が、日本書紀の正しさと神武東征の時期をも証明
したという画期的な章です。
~大阪平野の状態が日本書紀が書かれた時には全く違う姿になっていて
その状態では東征記述が矛盾してしまうのに内容を一切書き換え
なかったというのもすごいものです。
~近年まで、この矛盾から東征神話は事実ではないとされていたのです。
P122~P143:
初代から33代までの天皇の在位年数と崩御年齢が主題です。
なんと古事記と日本書紀で、激しく違うのです。最近の天皇4人が同じ
というだけのすごさ。言葉だけで暗記・暗唱していると、こうなっても
しかたがないというところでしょう。年齢・年数は日本語の数えでしょう。
どこかで中国から干支が入ってきて、年表示に干支が使われますが、それは
過去に遡って記憶していた年数を積み立てて決めたというだけ。
崩御年齢が高齢すぎる(最高168才)というのは、三国志に書き込ま
れた注で倭人は春秋を年紀とした:つまり1年を2年に数えたと。
~これを知らなかった世代は、年齢を以て虚偽だと判断したわけです。
~記紀に百済の記述が結構あるので、百済記(こちらは中国の干支べったり
なので結構信用できる)を参照しながら、がんばってくれています。
で、BC70が、建国元年と出ました。皇紀の訂正があるんでしょうか・・・
P146~P182:
邪馬台国の所在を論じています。
魏志倭人伝を正しいとして、すっきり受け止められる内容です。
「旧唐書・日本」の日本が倭国を併呑したという記述は、初見です。
~ということで邪馬台国は福岡県みやま市(旧山門郡)瀬高町女山
のようです。卑弥呼の墓は権現塚かも。
P184~204:
神武天皇が地元の姫との結婚話で大久米の尊の黥面(イレズミ)
の理由を聞かれる話が出てきます。大和の人々はイレズミをしていないこと
がわかります。
~一方、高天原の地域の人々=蝦夷はイレズミをしていたという記述があり
ます。神武天皇自体がイレズミをしていた可能性もあります。日向は海に
面していますから。大和に住んだら海に潜ることはなくなり、イレズミの
必要性無く、やめてしまったかも。
P183~205:
日本統一の話です。
最近の本家殲滅の話なのでボカシているかもです。
大元の本家討伐や蝦夷討伐は触れていません。
本家を家来にするのって、日本人的には、絶対、まずそうな・・・
P208~P238:
「邪馬台国東遷論・邪馬台国畿内説を洗う」としての反論部です。
総て納得できます。ここで叩かれるのは、古田武彦氏、森浩一氏、安本美典氏、
井沢元彦氏、直木孝次郎、奈良大学です。
これで井沢元彦氏の歴史論も矛盾が暴かれたわけですが、他に氏は自身の
持論も変わったのに発行中の日本史シリーズを改定しないと呆れられています。
P238~P276:
著名人の古代史論を洗う稿です。
ここでは、江上波夫氏、上田正昭氏、岡田英弘氏、渡部昇一氏、田中英道氏が
上げられています。
岡田氏と渡部氏は、魏志倭人伝を完全否定したことが叩かれています。
田中氏は、年代扱いが雑で根拠無く言い切ったところを問題にされています。
~別件で田中氏の日本国史・上を読んでいる途中ですが、結構問題そうなのがあり
ます。基本的に、資料の読み込みが不足しているようです。他の人の書いた本も
読んでいないようです。本書と「土偶を読む」を読んで書き直すべきです。
P278~P293:
古代史論がおかしくなった原因などを書いています。
まさに、その通り。
これ以外にも、中国・韓国に押し込まれて奇妙になった事項もありますが、本書の
テーマからは外れますね。