福寿草の秩父真紅(チチブシンコウ)についてのボヤキです。
 ~20年前からチチブシンクと読んでいたのは間違いでした・・・

まずは、秩父紅(江戸時代はチチブコウ・今はチチブベニ)は、昔から
秩父地方に自生し現在もコロニーとして観察できる野草です。
 同地区の野生種として秩父白などの白花も見つかっています。
染色体数は福寿草としては4倍体であり、普通に実生で増えます。
福寿草の基本の色は黄色で、他に紅と白と緑がありますが、紅と白は純色
ではなく黄色混じりです。
日本の福寿草の花の色は、黄と緑以外には純色がないのです。
  ~その黄色さへ、レモンイエローとかオレンジイエローとか、黄金とか
   赤みがかった黄色とかグチャグチャ。
 (日本には無い一年草の赤花福寿草は、純色です。
  同じく、白花中国福寿草も、純白色です。
  未だ、交配は成功していません。DNA交換に期待です。)
ということで、秩父紅の遺伝子は特定不能です。

さて、秩父真紅は、東邦植物園にとっては、秩父紅の巨大輪選別種でした。
当社の、今は、アクセス不能になったHPでは、秩父紅と秩父真紅の鉢を
同時に移した画面がありました。両者の違いは、花色ではなく、花の大きさだと
示していました。東邦植物園は、秩父真紅を株分けしてしまうと、もはや、
直径60センチ越えての巨大輪では咲かないことを記していました。

他の店は、平成福寿草の会を含めて、秩父真紅は、緋の海と同じく、秩父紅の
中で、紅色の濃いものを指すものとしたようです。
~業者が、やったことを仕方なく追認したとも言えます。
~今、緋の海の名前で売る人は、いないようです。
~東邦植物園の福寿草のページも、今や参照不能になりました。
 後継者も福寿草とは縁をきったようです。

でも、秩父真紅の名で売る人々はいます。値段も、秩父紅より高いです。
彼ら、どれで、出店しているのでしょうか?

1:昔、秩父真紅で買ったから同じ名前で出した。
 あ:濃色の品種の積もりだから株分けして出した。
   ~これで花は確実に6cm未満になります。
    相手は、秩父真紅である確証は得られない。
 い:実生株の花の直径が6cm越を確認して出した
   ~これが正解なんですが・・・
 う:実生株だが、直径6cm未満だけど出した。
   これ、6cm強になる確率、50%と期待していいのかな?

ところで、この直径6cm強の遺伝子って、株分割で消えるってのは不利です。
 ~タネでいくらでも繁殖できる植物ならいいです。でも、土地柄でしょうか
  さっぱり、実生の株が増えない。
火の鳥が、7cm越の巨大輪遺伝子を持ったようですから、そっちに入れ替えて
欲しいです。というか、大勢にならって秩父真紅は無視しましょう。