こんにちは
サンダルオンラインの河上です。
今回ご紹介の修理(オールソール)はなかなか大変な作業でした。
こんな修理パターンもあると言うことで記録しとこーーーっと(*^▽^*)
まずはこの靴ですね~
なかなか説明がないと何がどのように大変なのか?他と比べてどう違うかなど・・・
順を追って説明していきますね~その前にこの修理は撮影する予定では無かったので
一番最初の状態の画像がありません。ご了承下さい。。。。
この靴の修理の何が大変か?と言うと。。。
①アッパーの巻き込み部分がソールと一緒に剥がれてしまっている。
②前回の修理の際に底面のソール材の一部が残されたまま材料が貼られていたため
全体的に底面がべたべたしている。
主に上記の2つの問題があります。。。。特に①の問題は作業上とても大きな問題で
このままでは修理できないというレベルのものですね。。。。②の問題はそれほどありません。
下の画像が分かりやすいのでこの画像で説明しますね。。。。
コレはもともとのソール(EVA)をはがしている途中にこの靴の状態が発覚したので
めくっている途中に撮影しました。。。
画像奥(左足)の底面を見るとつま先側はアッパーの巻き込みがつま先部分は残っていますがその後ろが
ちぎれてなくなっていますね。。。ここで言う巻き込みとは2センチくらいの帯状に巻き込まれたアッパーの
端部分のことです。
手前の右足も同じですね、こちらはかかと側以外ほぼアッパーの巻き込みがちぎれてしまっています。
このアッパーの巻き込み部分って修理する上でとても大事なんですね。。。ソールを貼り替える際に
アッパーをしっかり固定するためにはこの巻き込みをコルクフットベッドとEVAソールとの間にしっかりと
挟むことによってしっかりとした接着が可能になるわけです。
この画像のように巻き込み部分がちぎれてしまっていては側面の接着だけを頼りにする形となります。
しかしコレだけだと残念ながらすぐに剥がれてしまいます。
履いている途中にその側面分が剥がれたら大変ですよね。。。その時点で靴を履いて歩けなくなって
しまいます。
何とか無事に収まってよかったです。。。
今回のケースだと正直なところ見積もりの段階だと分からないレベルの内容です。
ソールをめくって見て初めて分かる状態ですね。。。
今回のケースで・・・
ではなぜアッパーの巻き込みがちぎれてしまうのか?という素朴な疑問ににも
書いておきたいと思います。。。。
まず、今回のこのモンタナはそもそも今回の修理依頼とは別に過去にもオール
ソールをしています。 何回しているのかは分かりませんがオリジナルソール
ではない時点で一度オールソールをしていることが分かります。
ソールの交換をする際にはどうしても多少底面を削ると言う作業を少なからず
します。その底面の削り作業の際に必要以上に削ってしまい最終的に革の
厚みギリギリのところまで削りそれを今回めくることによってまるで切り取り
破線がある紙のように簡単にちぎれてしまうと言う事態に陥ったのだと
推測します。赤くマークした辺りがちょうど角で膨らみやすく底面から機械で
削ると過剰に削れてしまうことが容易に想像できますね。。。
今回は少し大変でしたが何とか無事にオールソール
でキレイに修理することが出来ました!!
ありがとうございます(*^▽^*)
今日も明日もビルケンシュトックの修理のご依頼
心よりお待ち申し上げております!!
よ(^0^)ろ(^◇^)し(^▽^)く(^ο^)ね(^ー^)
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