ニャーゴの休日、追加である。

 

父は、自動車の助手席に座っている間、ずっと喋っている。

 

走っている場所にまつわる自分の思い出が中心である。

 

基本的には、もうとうに亡くなった人のことばかり。

 

神田の駅前で傘屋さんを営んでいた父の友人の話。

地上げで土地を追われそうになった小伝馬町に代々住んでいたかつての同僚の話。

 

今日興味深く聞けたのが、銀座の晴海通りに三原橋(戦後埋立てられた三十間堀にあった橋)の下の映画館の話。

 

映画館自体は、三原橋が撤去される直前まであった。

 

父の話だから、昭和20-30年代の頃のこと。

この映画館は、ニュース映画専門で、大相撲の中継を、どうやったのかはわからないが、大画面で放映していたのだそうである。

父は会社の帰りに、この場所まで都電に乗ってきていたのだそうだ。

 

本当に60-70年昔の話なのである。