3月に入っていわゆる「厳冬期」が終わってしまった。
単純にカレンダーだけの話ではなくて、3月に入ると晴れの日が増えて気温が上がり、雪のパターンも西高東低のパウダーではなく南岸低気圧による湿雪が多く降ることになる。
これまでタップリ降った雪は融けたり凍ったりを繰り返しながら固い雪の層を形成する。
たまに降り注ぐパウダーと冬の残香を楽しみながらもメインは残雪のザラメ雪を滑ることになる。
滑りはもちろんパウダーには敵わないが、残雪期もそれなりにいいことはある。
まず装備が軽くなること。それから除雪が進んでアプローチが楽になること。
例えば白山では白峰から市ノ瀬までの除雪が進んでいくので自転車が使えるようになる。
板もポンツーンから普通のファットに変わるので軽くなり、自転車で担いでもストレスなくアプローチできる。
ラッセルもないのでペースも早くなるし体力的にも厳冬期と比べてはるかに楽になる。
いつの間にか日も長くなって行動時間も長くとれるようになるし、気温が上がることで低体温症のリスクも軽減、結果的に気持ちにも余裕が生まれる。
厳冬期はアプローチが困難だったアルプスの山々にも入りやすくなる。
滑りメインからツアーメインの山スキーに志向が変わっていく。
うーん、こうやって想像しながら書いてるだけで山に行きたくなってくる。
去年の山行で例えると、別山-御前峰-白山釈迦岳周回とか、オートルートとか、白山北面台地とか・・・残雪期ならではの山行が盛りだくさんだった。
パウダーシーズンは終わるが、残雪豊富な残雪シーズンを存分に楽しみたい。
あと4ヶ月はいけるな、たぶん。
去年の4月に行ったオートルート。春の黒部五郎はシーズン一度は訪れたい。
去年3月の白山北面台地。この広大なゲレンデもザラメシーズンが楽しい。
別山~白山~釈迦岳周回。これも厳冬期よりチャリが使える残雪期がいい。
だけどたまに冬が忘れ物取りに戻ってきたらポンツーンが復活する!