なにやら面白い記事を目にした。
アウトドアブランドのノースフェイスが石油業界とバトルしているのだという。
記事によると
事の発端は2020年12月、原油・ガス採掘技術会社のInnovex Downhole SolutionsがThe North Faceに対し、社員向けクリスマスプレゼントとして自社ロゴ入りジャケットを発注したところから始まりました。
The North Faceはこの注文を、「うちのジャケットには化石燃料企業のロゴを入れたくない」という理由で拒否したそうです。そこから事態は発展、石油業界ロビー団体がThe North Faceをいじる動画を作ったり、トランプ元大統領の元アドバイザーも参戦したりとケンカが大きくなってます。
ということらしい。
自分はこういう記事を読んだとき、まず記事の信ぴょう性を疑ってかかる。
例えば「うちのジャケットには化石燃料企業のロゴを入れたくない」というのは、本当に依頼元が化石燃料企業だからロゴを入れたくなかったのか、それともノースフェイスのルールとして自社製品に他社ロゴは入れてはいけないというものがあったんじゃないのか?
しかしどうやらノースフェイスの製品にロゴを入れるのはアリらしい。
The NORTH FACE Mark Onというサービスがあって、オリジナルデザインのアイテムにカスタマイズできるサービスがあった。
となると、やっぱりノースフェイスが化石燃料企業のロゴだから入れたがらなかったと考えるのが自然だろう。
なぜ化石燃料企業のロゴを入れたくなかったのか。
実は自分も初めて知ったのだがファッション業界が環境に対して与える影響はものすごく大きいらしい。
この記事によるとノースフェイスをはじめ、大手アウトドアブランドが下請けに出している中国や東南アジアなどの工場から出る有害物質が環境汚染を引き起こしていて、これを何とかしようと各ブランドがデトックスキャンペーンを行っているようだ。
という背景がある中で、ノースフェイスが化石燃料企業のロゴを許せば「あのブランドは環境に配慮していない」と言われて評判を落としてしまう、そういうことなのだろう。
だが実際アパレル製品には多くの化石燃料が含まれていて、これなしには製品化はできない。
これを盾に化石燃料企業がノースフェイスにクレームを入れて泥沼化しているという状況なのだ。
自分個人の感想としては、やはりノースフェイスの対応が悪かったのではないかと思う。
化石燃料企業であっても大事なお客様だし自社製品を使いたいと思ってくれるファンは大事にすべきなのではなかったのか。
ノースフェイスはロゴの主張が強いし誰でも着ているので個人的にはそれほど好きなブランドではないが、今回の件を聞いて更にがっかりしてしまった。
自分もノースフェイスは持っているが、ちょっとロゴの主張が強すぎてあまり好きじゃないかな。(じゃあ買うなよ)