生涯スポーツをみつけよう! | がんちゃんの雪山讃歌

がんちゃんの雪山讃歌

石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

興味深い記事があった。


「雪国の子はスキーを履いて産まれてくる」 



要約すると、北信州の子供たちはみんなクロスカントリースキーをやっていて、めっちゃすごいと言う話。(まとめすぎか)


自分も高校生の頃はクロスカントリースキーをやっていた。

たが当時住んでいた山梨というところはほとんど雪が降らないので合宿とか大会の時は雪が豊富な白馬や群馬、新潟、時には鳥取の大山辺りまで遠征に行っていた。


そしてその時に感じていたのが地元の子供たちの凄さだ。

小学生でもめちゃバランスがいいし速いし体力もある。自分が高校1年のデビューしたての時はフツーに地元の小学生にぶち抜かれていた。

ある意味その悔しさをバネに?練習を重ねて強くなったともいえる。

そんな環境で育った子供たちは当然中学生になっても高校生になっても強い。その子たちが大人になってまた子供たちに技術を継承していくわけだからその地域のレベルはどんどん上がっていく。そんな地元の選手には絶対勝てないと感じていた。


ところが、という話がある。

社会人になってからはクロスカントリースキーからアルペンスキーに鞍替えして、やはり週末のたびに色んなスキー場に遠征して合宿やら大会に参加していた。

ある時、職場のスキー部に35歳を過ぎてから競技スキーを始めたという「素人」が入部してきた。

最初はザ・ボーゲンで見るからに初心者そのものだったが、そこから競技スキーにハマりまくり、グングン上達して2年目には業界の大会で優勝、翌年の国体では有名デモンストレーターを差し置いて一桁に入るという快挙を成し遂げた。


スポーツは子供の頃からやってる連中には敵わないという先入観が見事に打ち砕かれた瞬間だった。


実は、その人はスキーこそ初心者だったのだが、元々バイクレースをやっていたのでコーナリングやスピードに対する恐怖心みたいなものがハイレベルで克服されていたのだ。


昔スピードスケートの橋本聖子氏が自転車競技でもオリンピックに出場して話題になったが、これと同じで何かを極めると他の何かに生かされることがあるという典型的な事例だった。


何となくだが、子供の頃からガッツリやってきたスポーツは大人になってから飽きやすいような気がする。燃え尽き症候群というやつか。

むしろ大人になってから始めたスポーツの方がハマりやすいし長く続けられるのではないか。いわゆる生涯スポーツとして定着しやすいのではないだろうか。


自分も登山は30代後半から始めたのだが、いまだに熱も冷めずにガッツリ続けられている。恐らくこのまま生涯スポーツとして定着していくのだろうと思う。


子供の頃に一生懸命スポーツを頑張るのも大切だが、大人になってから生涯スポーツを見つけることができればより豊かな人生を歩むことができるのではないだろうか。

そして、まだ自分でも気づいていない意外な才能や適性が自分の中に眠っているかもしれない。


自分にとっての生涯スポーツはこれしかない!