スキーと山スキーは同じように見えて内容は大きく異なる。
敢えて言ってしまうと「斜面を滑るという行為が同じ」という程度だ。
ここで言う「スキー」とはスキー場のゲレンデで滑る行為を指すことにするが、山スキーと比べるとやっている事も道具も全然違う。
【登行】
山スキーは自分の足で登るが、スキーはリフトやゴンドラを使う。
【コース】
山スキーは歩くルートも滑るルートも自分で考えて決めるが、スキーはゲレンデのみ。
【道具】
山スキーは軽量化された歩行にも対応出来る道具を使用するが、スキーは滑走に特化した道具を使用する。
【食事・休憩】
山スキーは食料や休憩に必要なものは自分で用意するが、スキーはレストハウス等で購入する。
【救助】
山スキーは自力で下山、あるいはヘリなどの救助を求めることになるが、スキーはスキー場のパトロールが対応してくれる。
【滑走】
山スキーは常に不整地を滑るが、スキーは整地と不整地のミックス。
【管理】
山スキーは自己責任だがスキーはスキー場が管理する。
こうしてみると両者が似て非なるものであることがわかると思う。
言ってしまえばスキーがサファリパークなら山スキーはアフリカのサバンナで冒険するようなものだ。
山スキーは雪山登山の延長なので当然それと同等のリスクがあると考える必要がある。
自分も過去はゲレンデスキーで満足していた時代があったが、真のサバンナを知った今となってはもう昔には戻れない。
山スキーではラッセルしながら自分の足で登る必要がある。
その代わり目にする景色はスキー場とは比べ物にならないほど美しい。
歩くルートも自由自在。
どんな所でも滑らなければならない。
だが、それが本来のスキーだ。
天然のゲレンデを思うがままに滑る。
ゲレンデではなかなかありつけないパウダーを滑る
滑走ルートも自分達で開拓しなければならない
その先にはパラダイスが待っているかも
落ちたら終わりの地獄が待っているかも
登山道ボブスレーはゲレンデでは決して身につかないテクニック