山で聞きたい音と聞きたくない音 | がんちゃんの雪山賛歌

がんちゃんの雪山賛歌

がんちゃん(岩ちゃん、ガンちゃん)が登山、山スキー(バックカントリースキー)を中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

山に登る目的のひとつとして、下界の喧騒から離れて静かな場所に身を置きたいという理由がある。

 

「喧騒から離れる」と言っても、仕事や家庭など下界の日常生活から離れるという意味と、物理的な「音」から離れるという2つの意味が考えられるが、今回は後者の「音」そのものについて触れてみたい。

 

自分は静かな山が好きなので、山では自然の音を楽しみたいと思っている。

 

山というのは本来とても静かで、聞こえてくる音と言えば主に次の3つだと思っている。

  • 沢のせせらぎ(+滝の音など)
  • 動物の鳴き声(鳥のさえずり、セミの声、カエルの合唱、鹿の鳴き声など)
  • 木々のざわめき

他にも天気によっては雨や風の音や雷鳴などが聞こえたりインシデント的に落石や雪崩の音を耳にすることもあるかもしれない。

 

これらはすべて自然が発している音になるが、それ以外の音は人間が出す音ということになる。

 

例えば「話し声」や「鈴の音」、「足音」なんかがそれにあたる。

 

メジャーな山やルートを歩けば当然色んな人に会うので人間が出す音と付き合うのは仕方のないことだが、できれば鈴の音はある程度抑えて欲しいと考えている。

 

鈴の音については賛否両論があり、「クマ避けとして意味があるのか」という観点と「音そのものが煩わしい」という観点の2点がよく議論されている。

 

自分はクマに対する鈴の音の効果について否定するわけではないが、鈴の音は煩わしいと感じる方なので登山者の往来が多いルートで音を出すことについては否定的な立場だ。

 

ちなみに「クマに対する鈴の音の効果について否定するわけではない」と書いたが、自分はソロメインでクマ鈴を付けずに500日以上山を歩いているがこれまで間近でクマに遭遇したことは一度もないという事実だけは付け加えておく。

 

何年も前に買ったクマ鈴だが…一度も使ったことがない
 

 最近は人通りが多いルートでは音を消せるタイプの鈴もあるので考慮する際の選択肢として検討してみるのもアリだと思う。

 

個人的に一番ガッカリする音が次の二つだ。

  • クルマやバイクのエンジン音
  • 下界の放送の音

せっかく非日常を求めて静かな山に来たのにこれらの音を耳にすると一気に現実に引き戻される。

 

先週末の雲取山もそうだった。

 

さすがに山頂付近では聞こえてこないが、里に近くなるにつれて国道を走るクルマやバイクのエンジン音が大きくなる。

 

特に休日の奥多摩は違法マフラーや改造車の往来が多いのか、国道に降りてからもそれらの音に煩わされた。

 

奥多摩の国道411号線は爆音を鳴らしながら走るクルマやバイクで溢れていた。

 

昔乗っていたエイプ100。山をやる前はバイク好きだったのでモータースポーツの魅力も理解できるが…

 

同様にエンジン音が気になる山としては日本百名山の著者である深田久弥氏の終焉の地として有名な「茅ヶ岳」が思い当たる。

茅ヶ岳は麓にサーキットがあるので山の中を終始エンジン音が響き渡っている。

 

また富士山も少し毛色は異なるが自衛隊の北富士演習場が麓にあるため演習中は砲撃の音が響いている。

 

深田久弥氏の終焉の地として有名な茅ヶ岳だが…

 

麓にサーキットがあるので日中はエンジン音が鳴り響いている。

 

富士山の麓には自衛隊の北富士演習場がありタイミングによっては砲撃の音が聞こえる。

 

それ以外にもヘリコプターの音やジェット機の音など…人間が発する音は多い。

 

「下界の放送の音」については、特にスキー場が併設されているような山が多い。

 

例えば八ヶ岳の真教寺尾根の下部では「サンメドウズ清里スキー場」が四季を通じて営業しているが、週末にイベント等があると大音量でアナウンスが流れていることがある。

 

別にこのスキー場だけが特筆してうるさいということではなく、山の麓にイベントを行うような施設があると往々にして同じようなアナウンスの音が気になったりする。

 

山の麓にスキー場があるとリフトの音やアナウンス音が気になることがある。

 

人によっては「山で人工音を聞くことで安心する」という意見もあるかもしれないので一概に自然の音以外は悪だ!という理論にはならないが、自分は山にいる間くらいは自然の音だけに囲まれていたいと思う。