【正論4月号】独占リポート 中国人に乗っ取られた“移民団地” 産経新聞論説副委員長 佐々木類
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■他文化強制
定年退職後、のどかな年金生活を送っていたら、ある日突然、言葉の通じない中国人が隣りに引っ越してきた。
気づけば周囲はいつの間にか中国人だらけとなっていた-。
いま、首都圏で起きている現実だ。
あなたの身の回りで明日にも起こりうる事態に、正面から向かい合う覚悟ができているか。
深夜早朝の騒音は当たり前。
違法駐車、ゴミの分別無視に始まり、偽装結婚、医療費・養育費のタダ乗りと、わが国の生活習慣を壊し、社会保障制度を食い物にする。
そんな団地に住む日本人住民の声を聞けば聞くほど、やりたい放題の彼らにどこまで順法意識があるのか疑わしくなる。
自分たちの住んだ場所が中国とばかり、自治会のルールを無視するのは当たり前で、じわりと自文化生活圏を広げ始めている。
他人事だと思っているあなたにとって、それは静かなる環境の変化にしか見えないだろうが、古くから団地に住む日本人住民にとって、それは音を立ててやってきた環境の激変なのである。
政府は少子高齢化に伴う人手不足の解消を図ることを目的に、外国人労働者の受け入れ拡大を目指す改正出入国管理法を4月から実施する。
巷では、多文化共生などという美辞麗句が大手を振ってまかり通っているが、すでにルール無視の中国人らと生活空間を共にする受け入れ住民にとって、それはお仕着せの「他文化強制」でしかないのである。
コンビニ、飲食店、工事現場…。
どこに行っても急に目にするようになった外国人労働者たちをみて、最近あなたが感じている「ざわざわした感じ」が、単なる思い過ごしでないことがこの報告で分かるはずだ。
しかし、中国共産党機関紙「人民日報」のネット版「人民網」日本語版(2018年7月17日付電子版)は上から目線でこう、日本人読者に説教を垂れている。
「一部の日本人はお隣の中国人を良く思っていないが、新しく移民してきた中国人は多様化して素養も高まっていて昔と違う。
来日する中国人は日本にビジネスチャンスをもたらす存在だ。
外来文化に対する日本人の認識はまだ『小学生レベル』。一日も早く従来の価値観から卒業すべきだ。
ほとんどの日本人はお隣の中国人に直接不満を言うことはなくネット上で愚痴るのが関の山だ」
騒音や勝手な振る舞いに迷惑している地元住民がこの言説を知ったら、さぞ怒るに違いない。
人民網の記者は日本できちんと取材したら良かろう。
何なら私が案内してあげてもいい。
日本ではないが、2015年10月には、英ロンドンの郊外にある「ビスター・ビレッジ・アウトレット・ショッピングセンター」内にある「バーバリー」の店舗前で、中国人女性がシートを敷き、子供に排便させている様子がツイッターで拡散された。
また、ビジネスチャンスをもたらす存在だと豪語する。
しかし、米国、カナダでは中国の通信会社「華為技術(ファーウェイ)」副会長がスパイ容疑で摘発された。
やっていることは知的財産の泥棒ではないか。
日本はじめ、各国大学機関に巣くって文化侵略だと批判されている孔子学院は、米連邦捜査局(FBI)から捜査対象と認定されている。
もちろん、みながみな、迷惑な中国人というわけでないのは当たり前である。
だが、少なくともわれわれ日本人が、ろくに取材もしていない人民網の記者に「小学生レベル」と言われるいわれはまったくない。
■2大チャイナ団地
点と点がつながり、線になった。
それはいずれ面となり、首都圏で静かに、しかし着実に広がり続ける予兆とみてよいだろう。
中国人が多く住む通称「チャイナ団地」のことだ。
千葉市美浜区の高浜・高洲エリアと埼玉県川口市芝園町である。
点と点をつないだのは、無許可で食肉を販売していた中国人ドライバーだ。
昨年8月ごろからだ。
川口ナンバーをつけた保冷車が美浜区を訪れるようになった。
中国人が中国人相手に商売をする。よくある光景である。
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★韓国議長「天皇戦犯発言」 朝日新聞が乗った嘘 産経新聞正論調査室次長 田北真樹子
★激論! 韓国とは断交すべきか ジャーナリスト 櫻井よしこ×産経新聞ソウル駐在客員論説委員 黒田勝弘×麗澤大学客員教授 西岡力
★天皇陛下への侮辱は国交断絶に値する 作家 竹田恒泰
★《対談》台湾が危ない 韓国に目を奪われているうちに… ノンフィクション作家 門田隆将×産経新聞台北支局長 田中靖人