【知道中国 1687回】――「全く支那人程油斷のならぬ者はない」――(中野7)  | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

樋泉克夫のコラム
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【知道中国 1687回】           
 ――「全く支那人程油斷のならぬ者はない」――(中野7)
  中野孤山『支那大陸横斷遊蜀雜俎』(松村文海堂 大正二年)


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 再び中野に。

 

 

「街道は、汚水が溢れてゐるも顧みず、糞尿流るゝも、塵埃散亂するも構はず、蒼蠅食物に集るも、拂去らんともせず

 

 

飲料水は如何に溷濁するも、更に氣にせず、清潔とか、衛生とかいふことは考えて居らぬ樣だ。

 

 

我國の樣に大掃除だの、小掃除だのといふ風から、評點を下さうとしたら、勿論コンマ以下の四位五位と行くだらう」。

  だが「彼れには其特徴がある」。

 

 

たとえば水は「グラグラと充分沸騰させ含有物が?釜の縁につくか、或は釜底に沈殿する樣になるまで煮」てから使う。

 

 

「魚肉等も生物は食べない」。

 

 

なんであれ口から入れるものは「必ず火を透さねば喰はぬということだ」。

  「沿道家屋構造が、一つ風の變つて居るのは、街を狹んで左右兩側の家は連續してゐる」。

 

 

だから壁と壁の間に屋根付きの空間となり、雨宿りや日よけの役を果たす。

 

 

「苦力等の無頼の無宿ものは、多くは此の樣な所で、夜を明すのである」。

 

 

こういった場所が多かったことに中野は驚くが、ある街で目にした光景を記している。

  時は冬支度が当たり前の11月のことである。

 

 

「三人の若者が、素裸で藁をからだにばらばらに列べ、其上を又藁にて結び、宛然「ツトツコ」が歩いてゐる樣であつた、足の方はまるで顯はれて居る。

 

 

身體も矢張りまばらだから、筋肉は殆んどまるで見える、其の上部は首の所で束ねたから、餘程異樣である、

 

 

藁も澤山ならば別段なれど、僅かに一本づゝ列べてあつて、そしてぶるぶる震へながら、路傍の飯屋で朝飯を請求して居た」。

 

 

この姿を目にして中野は「實に憐然なものであつた」と記す。

 「實に憐然なものであ」る男の乞食に較べ、「婦人の無宿ものは更に見受けない、無宿の婦人は皆無のやうだ」。

 

 

加えて「妙齡の婦女子は居るや居らぬや、一回も眼眸に映つたことはない」。

 

 

そこで中野は「思へば支那程婦女子を愛する國民は少なからう」とした。

  街を出歩く「妙齡の婦女子」や女乞食を見かけないからといって、それが即「支那程婦女子を愛する國民は少なからう」とはならないと思うが、たしかに中国の「婦女子」は強い。

 

 

近くは彭麗媛(習近平)。

 

 

時代を少し遡ると?頴超(周恩来)、王光美(劉少奇)、葉群(林彪)、江青(毛沢東)、宋美齢(?介石)など。

 

やはり暁を告げる牝鶏には事欠かない。

  ところで中野が「憐然なもの」と同情した3人の乞食だが、これまで読んだ日中双方の中国の乞食に関する何冊かの本から得た僅かながらの知識を基に類推してみると、おそらく3人のうちの1人は藁の所有者で、他の2人に商売道具である藁を貸すことで使用料を得ている。

 

 

つまり乞食の上前を撥ねて商売している乞食、あるいは乞食の元締めと見た。

 

 

では、なぜ3人が行動を共にしているのかといえば、貸し出した藁を身に纏ったままトンズラされるのを防ぐため、ということになる。

 この類推だが、おそらくは当たらずとも遠からじ・・・であればこそ3人を見て「憐然なもの」などと記すようでは、中野はまだまだ甘い、といわざるをえないだろう。

 「支那程旅行に油斷のならぬ國はあるまい」と説く。

 

 

それというのも「旅館に着いても少しでも注意を缺くと、旅用道具を持ち去られて仕舞ふ」。

 

 

「我國では館主に頼めば、紛失することなどないが、彼地では旅館の番頭が油斷出來ない、それは何れの旅館でも同じことだ」。

 内陸部は治安が悪い。

 

 

そこで外国人旅行者には地方政府が「必ず護衛兵を出す」。

 

 

だが、これがナマクラな超弱兵。

 

 

「我が軍人の剛毅凛然威風堂々たる練膽養氣の功を積み、泰山前に崩れんとしても、神色自若たるには比すべきものでない、法被を着ければ練勇なるも、之を脱せば柔弱無氣力の町民」。

 

 

そう、法被(軍服)を脱げばフヌケのボンクラなのだ。
《QED》
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)貴誌前号の[米国と台湾の政府高官相互訪問解禁の「台湾旅行法」を米連邦議会下院が可決]

 

 

 これは大ニュースです。日本にとって台湾は朝鮮以上にはるかに重要な地政学的戦略地点です。

 

 

台湾がシナの傘下に入れば、日本の生命線は断たれたのも同然です。かねがねシナの南シナ海・太平洋進出を阻止するには台湾を国家として承認し、軍事協力を行うしかないと考えていましたが、ようやくその第一歩が踏み出された感じです。

 

 

 この法案は今後シナに対して強烈なボディーブローとして働き、習近平政権の面目は丸つぶれでしょう。

 

 

オバマで窒息しかけていた西太平洋政策がトランプのおかげで息を吹き返した形です。

 

 

日本の政界ではおそらく安倍首相とその周辺以外はこのことを予想だにしていなかったでしょう。

 

 

これで日本は韓国を心置きなく捨てることができます。今年は戌年に相応しい(?)激動の年になりそうです。
 (boychan 東京都)