「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 中国国内の武器市場も肥大化、大量の銃がでまわっている  | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
平成27年(2015)12月26日(土曜日)
         通算第4761号  
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 中国国内の武器市場も肥大化、大量の銃がでまわっている
  地下経済に存在した武器のブラックマーケット
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 ネット時代、素人の起業家が銃の密造に励み、しかもそれをネットで売る。

 なんでもあり、の中国だから、ま、あり得る話ではある。
 中国では黒社会(マフィア)ばかりか、素人にも、武器の所持が拡大している。公式の武器貿易はNORINCO(北方工業集団)など、国有企業が取り仕切っている上、中国の法律では軍と警察以外、個人で武器所持は許されていない。
 近年は猟銃さえ規制が厳しくなった。

ましてや武器の密造など、認められている筈がない。NORINCOの輸出は1億6000万ドルとされる。

 ところが、国内にある武器市場は地下経済で猖獗を極めるようになり、ネットで製造方法を取得し、部品をばらばらに仕入れて、ネットで通信販売というニュービジネスに治安当局が振り回される事態となった。
 ネットでの助言者は「QQ集団」と呼ばれる。

 むろん、ネットでは暗合が使われ「狗友」(密売仲間)、「狗食」(銃弾)などで頻繁な通信があり、おたがいがハンドリングネームを名乗るため、実態は不明。密造工場の大規模なものは貴州省の小都市でみつかり、部品工場は広東省が多いという。

 当局が最近手入れした安徽省のグループは700件以上の取引を成立させていたという(米国ジェイムズ財団「チャイナ・ブリーフ」、12月21日号)。

 これまで武器の地下市場はヤクザが取り仕切り、軍の横流し武器などを取引してきた。マーッサージパーラーなどの売春組織、ナイトクラブのボディガードたち、石炭の経営者などが顧客で、地下経済の主力である麻薬、博打、売春などの「防衛」に欠かせない。

 ところが、ネットで取引される武器の顧客は、銃マニアが主力、密造も素人がネットで製造知識を仕入れ、部品を特注し、しかも性能は軍が使用する武器に遜色がないと言われている。それも暗合で通信しあうというのだから、徹底的に異次元の空間から出現したのである。
    
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