宮崎正弘:山東省乳山市も鬼城(ゴーストタウン)、30万人の住宅群に住人は僅か五万 | 護国夢想日記

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 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成24(2012)年7月20日(金曜日)
         通巻第3709号 
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 山東省乳山市も鬼城(ゴーストタウン)、30万人の住宅群に住人は僅か五万
  今年度後半、おそらく来年早々、不動産バブルは本格的に爆発瓦解する
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 第十八回中国共産党大会前に不動産バブルの破裂はないだろう。市場原理とはかけ離れた経済政策、とくに金利、通貨政策を実行できる独裁力がある限り、党大会の円滑化のあと、無理な通貨政策の「調整」を行う。
 


 2012年第一四半期の貸し出しは128億人民元。このうち一年以内のローンが83億元。すなわち、現在の金融は、短期。瀬戸際の運転資金目的だからだ。

 山東省威海市に属する乳山市(県級レベル)には地元政府と業者が結託しての大住宅群が完成した。30万人の人口都市、現在住民は5万人いるか、いないか。

 世界的に「有名」となったのは、内蒙古省オルダス市のカンバシ(康巴士)新区だ。新都心は50万人のふれ込みだったが、誰も移住してこなかった。あまりのことに強制移住させられた公務員と下請けで、なんとか2万8000人(12年6月現在)。

 つまり鬼城(ゴーストタウン)。このような残骸、幽霊都市があちこちに出現した。

 「官商結託」のメカニズム、折り重なる汚職、腐敗。そして誰も住まない都市。こういう未曾有の「大冒険」って、毛沢東の「大躍進」そっくり。あのときのネガフィルムではないか。

 オルダス、乳山ほどに酷くは無いにせよ、この県級レベルの都市(中国語で「三四線級」といって、大きな市に所属する市、もしくは県。たとえば威海市乳山市。もとは乳山県だった)が中国全土で620ある。このうちの370都市で官商結託の不動産開発が行われ、投じられた資金は3兆元。

 幽霊ゾーンが出現している都市は、ほかに鳥義、岳陽、長沙、南昌、厦門、太原、海口、大同、石家庄、臨粉、安陽、鄭州、運城。。。。。。。。

 中国全体で貸し付けは113兆元。負債は106兆元。つまり純資産は7兆元!!
 

 地方都市の債務は12兆元。官製企業債務が3兆元。地方政府の連帯債務が4兆元。合計19兆元。邦貨換算で266兆円になります。

 この天文学的金額は中国GDPの50%以上。歴史上、かってない破産劇、バブルの倒壊がまもなく開始されます。
この失態、経済政策の大失敗を隠蔽するには戦争をおっぱじめるしか残されている選択肢はないのでは? 
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