パソコンに向かっていて、何気にネットオークションを見ると、懐かしいというか、手慰みに遊べそうな受信機が出品されていまして、
トリオの9R-59Dというもので、
カタログ値
受信周波数
Aバンド 550-1600 kHz
Bバンド 1.6-4.8 MHz
Cバンド 4.8-14.5 MHz
Dバンド 10.5-30 MHz
感度 A, B, Cバンド 6dB以下(S/N 10dBにて)
Dバンド 13MHz 18dB以下(S/N 10dBにて)
28MHz 10dB以下(S/N 10dBにて)
選択度 -50dB以上(±5kHz離調時)
出力 1.5W
電源 100V または117V 50~60Hz
消費電力 45W
使用真空管 6BA6 - 高周波増幅、6BE6 - 混合、6AQ8 - 局部発振
6BA6 - 中間周波x2、1/2 6AQ8 - BFO
1/2 6AQ8 - 低周波増幅、6AQ5 - 電力増幅
VR-150MT - 定電圧放電管(オプション)
サイズ 幅 380 cm x 高さ 180 cm x 奥行 251 (mm)
重量 8.5kg
定価 29,800円(当時)
発売開始 昭和41年(1966年)
54年前の受信機です。こうやってメモしておくと、真空管屋さんで探す時に便利です。
DとDSの違いはDSが完成品で販売されていたようです。
ネットオークションは、いわば博打みたいなもので、当りもあれば外れもある。(*'ω'*)
知識のある人が正直に紹介している場合もあれば、そうでない場合もあると思った方がよろしい。
出品者の評価とか、紹介文とか、写真を見て自己責任で(ノークレーム、ノーリターンが書かれているため)
自分の考える最高額でオークションに参加。
いわば、ダメ元的に入札。
この度、落札に至り、入手。
電源投入の前に、箱を開けて、細部の目視チェック。
まずは基板に焦げた部分がないかな?
パンクしたりしているコンデンサがないかな?
結線、半田付けや配線の取り回し、部品のリード線の接触の有無等の状態から作成者の技量を推察・・・・
問題なさそうなので、電源コンセントの抵抗を測り、短絡していないので、恐る恐る電源ON。
インターネットで情報収集してみると、この機種は送信機と組みあわせたりして使うようで、接続用USコネクタの設定・結線で音が出るとか出ないとか。
アマチュア無線用のHFホイップアンテナを繋ぎ、基本的な操作をしてみると・・・・
正面外観はちょっとした傷はあるものの綺麗な部類。
埃などの蓄積はないようです。
初期の段階から何らかの改造や部品交換の痕跡を探します。
RFゲインのボリューム辺りは違和感。
内部の結線も比較的綺麗。
隅の方に長く倉庫で保管されていたような痕跡も・・・
電源を入れます。焦げ臭いにおいがしたら即、電源オフ・・・ドキドキします。
Aバンド、中波帯は・・・ラジオ受信できました。一応動くようです。ホット一安心。
短波帯は、中華放送局がいくらか受信できました。
後は性能劣化や経年による設定のずれを調整すれば何とかなるような手ごたえです。
幸いに、この機種は、インターネトや書籍において故障しやすい場所や、リストア情報もあり
もともと、キットとして販売された受信機なので、部品や結線の情報が豊富にあります。
壊したところで、大した金額で落札したわけではないので、手慰みとして楽しめればそれでいいかなと。
まずは、シグナルジェネレータで所定の周波数を入れて、ダイヤル指示メモリのズレや、感度調整をやってみて
手持ちのAOR AR3000やTECSUN PL-880と比較。
もちろん、50年も前のアナログ、ビンテージ受信機です、同列で比較はできませんが。
ざっと、俯瞰的に
構成としては「高一中二」AMでの放送、通信が主流の時代の受信機で 高周波1段 中間周波2段方式。
中間周波数の回路に近接信号分離選択用の2段のメカニカル・フィルタが劣化、故障しているとこの部品はほぼ入手困難とか。
まずは、基本的な調整で、どこまで正常に機能するか、一つ一つ楽しみながら進めていきたいと思います。(´∀`*)ウフフ
蓋されているアンテナ接続端子にM型コネクタを取り付けます。
お終い。
惣治のmy Pick