今年の初め、最終回の視聴率19.6%を記録した日テレの『斉藤さん』の主演のひとり、観月ありさ(もうひとりはミムラ)。その観月ありさを主演とし、主題歌は再結成したばかりのSPEEDの「あしたの空」、脚本は『Age,35 恋しくて』(1996年フジテレビ、主演中井貴一)、『やまとなでしこ』(2000年、フジテレビ、主演松嶋奈々子、堤真一)、『ハケンの品格』(2007年日本テレビ、主演 篠原涼子)の中園ミホが書いた同じ時間帯のドラマ『OLにっぽん』が苦戦している。視聴率7%台は明らかに失敗したと言える。

このドラマ、中国から来た純朴でひたむきな女性研修生二人に刺激を受け、OLの神崎島子(観月ありさ)や同じ職場の人たちも自分たちを見つめ直していくといった内容で、農薬野菜問題や冷凍餃子に殺虫剤が付着していた事件などでうんざりしている日本人にはあまり積極的には見たくない内容のドラマであることは確かである。初回の視聴率から8%台だったのも分る気がする。

更に『斉藤さん』ではかっこ良かった観月ありさも、今回はそれほどかっこ良くないし、中国人マネージャーという設定の阿部サダヲもなんだか面白くないキャラクターを演じている。

昨日、健康診断を受けた時に何気なく置いてあった週刊誌を読んだらこのドラマのことが載っていて、日本人にも受けていないが、中国人や台湾人にも反感を買っていると出ていた。このドラマの最初の頃、「偽ブランド品の天国」とか「中国製品はすぐ壊れる」といった描写があり、「確かにそういうところはあるが、外国人には言われたくない」と思われているようだ。
この辺は難しいところだ。そういえば英語で落語をしてアメリカをツアーしている桂かい枝という落語家がテレビで言っていた。
「ブッシュが結構嫌われているのでそれをネタにしようかと思いましたがやめておきました。以前、クリントンの不倫問題をネタにしたらひいちゃったもので。外国人には言われたくないってことらしいですね」

ドラマにしても、これまでのように観るのが日本人だけではないので下手なことを言えなくなってしまったというのが、実情である。他にも中国人研修生が職場で化粧をしなかったり、80年代のものと思われる服装を着ていたり、中国人の側からすると「そんなバカなことはない」と思われてしまうのも至極当然であろう。そもそも「中国人は純朴で」というのがステレオタイプな見方なのだから。

しかしながら、このドラマの製作者たちが日本人と中国人がもっとお互いを理解すればという願いを込めてこのドラマを作っていることは確かであり、日本人であっても中国人や台湾人であってもそれを理解してあげて欲しいな、というのが私の気持ちである。ドラマの面白さやつまらなさは別として…。