前回の記事では
ハンドドリップの時に使う「最適なお湯の温度」について書かせていただきました。
その記事はこちらです↓
今回はその補足の1つとして
「浅煎りと深煎りでお湯の最適な温度はどう変わるのか?」
について書いてみたいと思います。
ちなみに、、、
大事なことなので書いておくと、
基本的に僕の記事は
「喫茶店でのハンドドリップ修行時代」その後の「コーヒー教室」や「イベント」「お店」での「ハンドドリップ歴10年の経験則」を元に書いています。
なので、一般的ではないことが書いていることもあります。
現に、一般的に言われていることの真逆をやっていたりもします。(例えば蒸らしをしないなど)
ですので、KOICHIROのコーヒーを実際にお飲みいただいて気に入っていただけている方は記事を鵜呑みにしていただいて問題ないですが、
そうでない方はほんの参考程度に見ていただければ嬉しいです。悪しからず!
そんなkoichiroです。
よろしくお願いいたします。
さて、本題の「浅煎りと深煎りでどうお湯の温度が変わるのか?」
について書いていきたいとおもいます。
みなさんは浅煎りと深煎りのコーヒー豆を
お家で淹れられたことがあるでしょうか?
浅煎り特有の酸味のあるフルーティーなコーヒーが好きな人もいれば、深煎りのコーヒーらしいコーヒーが好きな方もいますよね。
コーヒーに関しては特に好みは人それぞれと思います。
ちなみに僕はどの焙煎度合いも好きで、
その時の気分で飲んでいます。
朝は軽い方がいいので浅煎りのエチオピア。
夜は甘いお菓子と深煎りのグアテマラという具合です。
極浅煎りや極深煎りは
個人的に飽きてしまいやすいこともあって
KOICHIRO COFFEEでは
中煎り〜深煎りあたりのバランスの良さを重視しています。
すみません脱線しました!
本題です。
個人的には、
「浅煎りはちょっとお湯の温度を高く」
「深煎りはちょっとお湯の温度低く」
してもいいな思います。
基本の90℃であればどの煎りでも間違いないですが、たとえば「浅煎りだったら92、3℃」「深煎りだったら88、89℃」のように調節してもいいかなと。
なぜ浅煎りと深煎りで微妙に温度を変えるのかというと、コーヒー豆の構造が関わってきます。
コーヒー豆は焙煎すると「多孔質」と呼ばれる目に見えない小さな空洞がたくさん空きます。
蜂の巣をめちゃくちゃ小さくした感じです。
(詳しく知りたい方は検索ください)
で、この小さな穴にコーヒー豆の二酸化炭素ガスが入っています。
この二酸化炭素ガスによって
コーヒーがぷくーっと膨らみます。
深煎りほどこの「多孔質」と呼ばれる穴が増え、浅煎りほど穴が少なくなるイメージです。
つまり、コーヒーを淹れている時
多孔質の穴が多い深煎りはガスが多いので「ぷくーっ」と膨らみやすいということです。
ここまで大丈夫でしょうか?
逆にいうと、浅煎りは膨らみにくいです。
いろいろなお豆で淹れられている方はわかっていただけるかもしれませんね。
ちょっと難しい話になってしまいましたが、、
浅煎りの場合、少し高温のお湯で浅煎り特有の香りをより引き出すことができます。
さらに、高温のお湯の方がコーヒー豆も膨らんで、「ドリッパーの目詰まり」も抑えることができます。
そんな理由で、
浅煎りコーヒーほど「ちょっと温度高め」にしてもいいかなと思っています。
浅煎りはこんな感じです。
逆に深煎りは元々内包しているガスが多いので
お湯の温度が高すぎるとガスが出過ぎてしまって結果、抽出に支障が出ます。
コーヒーの膨らみが注出を邪魔してしまうんです。
それに、少し温度が低い方が深煎り特有の落ち着いた雰囲気が出ますよね。
深煎りはこんな感じです。
※ある程度新鮮なコーヒー豆を挽きたてで淹れる時の話です
ちなみに僕の場合、
ドリップするお豆によって温度は意識しつつ、
1℃単位であわす訳ではなく
89℃〜92、3℃の範囲内であれば許容している感じです。
コーヒーを淹れる時のお湯の温度も大事ですが
そのお湯をどう使って淹れるかが大事ですからね。
※淹れ方がうまければ高温で淹れた方がよりお豆のポテンシャルを引き出すことができます。そのお話はまたの機会に。
ということで、今回は
「浅煎りと深煎りでお湯の最適な温度はどう変わるのか?」
について書いてみました。
今回はちょっと複雑になってしまいましたが
ハンドドリップに於いてどのお豆でも基本の90℃は間違いないとしつつ、
「浅煎りはちょい温度高め、深煎りはちょい低めでもいいと思いますよ」
という内容でした。
参考になりましたでしょうか?
ではでは、また書きます。
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