方角の捉え方
方角は、「東西南北」を基準に捉えます。地図は「上が北」で描かれます。他方、各種占いで使われる図では、「下が北」となります。例えば、西洋占星術のホロスコープ。左を東、右を西とする地平線・水平線が描かれ、その上が南、下が北です。

 

麻雀では「東南西北」と言うようです。この麻雀流の順序に馴染むと便利です。天体は東から昇り、南に達し、西に沈み、北に潜る、この順序です。


四正と四隅
この「東南西北」を、まとめて「四正」と言います。四正を3×3の枡目に配置すると、角と中央が空欄となります。

 

空欄のうち、四つの角をまとめて「四隅」といいます。日常的には、訓読みで「よすみ」ということが多いようですが、占いでは「しぐう」というようです。



作図

さて、九星気学では上のような升目の他に、八角形の図がよく使われます。これ、PCではなかなか作りづらいので、当方は円で作図します。作図には、Desmosというグラフ作成サービスを愛用しています。数式を入力するとグラフを作成できます。オフィススウィートの描画機能にありがちな、「円が微妙に歪む(楕円になる)」、「図形を重ねる際に中心が揃わない」といった面倒がありません。

具体的な作図方法や数式には触れませんが、作図にあたって注意すべきことがあります。角度が問題になるのです。結論から言うと、四正はそれぞれ30°、四隅はそれぞれ60°です。なぜでしょうか?


十二支で方角を表す
東洋占術では、方角を十二支で表します。一周360°の円を、十二支で十二等分し、それぞれに十二支を割り当てます。ですから、各十二支は30°となります。十二支は、北を「子」とし、時計回りで割り当てていきます。四正だけを確認すると、次のようになります。

  • 東:卯
  • 南:午
  • 西:酉
  • 北:子

四正がこのように埋まると、残る十二支は八つとなります。八つの十二支が四隅に割り振られるので、一つの四隅には、二つの十二支が次のように割り振られます。

  • 北東:丑、寅
  • 南東:辰、巳
  • 南西:未、申
  • 北西:戌、亥

四隅について、更に補足します。北東は丑(うし)と寅(とら)が割り当てられますが、これを一文字にまとめて、艮(うしとら)とします。他の四隅も同様です。

  • 丑(うし)、寅(とら)→艮(うしとら)
  • 辰(たつ)、巳(み)→巽(たつみ)
  • 未(ひつじ)、申(さる)→坤(ひつじさる)
  • 戌(いぬ)、亥(い)→乾(いぬい)

ここまでの話を踏まえて、図にしましょう。後々のことを考え、円は四重にしておきます。

ちなみに、升目にすると、ずっとシンプルな図になります。



 

升目と円は、目的に応じて使い分けます。PCだと升目が便利です。表計算ソフトの罫線を使えるからです。

 

次回は、季節の話です。

 

 

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サミー

チャット占いCoCoYomiにて鑑定しています。当方のプロフィールや鑑定の予定などは、こちらをご覧ください。

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