<図1 AIによる生成画像>
売買信号が出たわけではありません。念のため。
前回の緊急ブログでアナウンスしたように、インバース銘柄1357に買い信号が発生したので運用銘柄1570は売りました。
残念ながら若干のマイナスです。今年は1敗でスタートです。
これは私の運用方針に従ったものですが、銘柄1357に運用を切り替える、ということは今のところしていません。
銘柄1357に買い信号が出た場合、銘柄を切り替えるのが原則とは言え、銘柄1570(1321)にも同時に買い信号が出ているので、躊躇せざるを得ません。
過去10年分のデ-タ分析の結果では、銘柄1357に買い信号が出るとほぼ5割の確率で株価が暴落します。
わがソフトは1月22日(金)の終値で、暴落の可能性という気配をキャッチしました。翌週起こったことはDeepSeekショック。NVIDIAの株価は一時17%(91兆円!)もの大暴落となりました。
さらに日銀利上げ、トランプ関税と矢継ぎ早に悪材料が出て株価が下落しましたが、全体的にはまだ暴落とはなっていませんね。
いずれにしろ、銘柄1570(1321)とインバース銘柄1357という、反対の動きをする銘柄に同時に買い信号が出たというのは尋常のことではありません。
わがソフトは迷っているのか?
さて、
生成AIが出現してからここ数年で、AIによる株価予想が急速に伸びていますね。すでに主流になっている可能性が高いのではないでしょうか。
でも、私の手法はAIを使っていません。時代遅れ!?
で、私のソフトがAIに勝てるのか?気になりますね・・・。もし負けているようなら私もAIに乗り換えないといけません。
ネット検索で調べてみると、AI株価予想の的中率は70~80%のようです。この値はここ数年変わっていませんね。中には80%を超えるアプリもあるようです。
若干古い情報ですが、昨年12月20日のNHKの朝番組おはBIZで、「AIで株価予想 最前線」
という特集をやっていました。ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
この番組では、過去数十年の膨大な情報をAIに学習させ、5日後の株価を予想する、というやり方が紹介されていました。
AIが上位に予想する銘柄を買い続けると、2024年の1年間の利益率は50%を達成した、というものです。なお、この間の日経平均株価上昇率は20%弱となっています。
すごいですね!
なお前回のブログで、ダイヤモンド・ザイ読者が昨年最も儲けた銘柄は三菱UFJ・FGで利益率約50%、と紹介しましたね。今回の利益率はトップ1,2はこの三菱UFJ・FGとほぼ同じですが、チャートのパターンからは異なる銘柄ですね。
グラフ(上記サイトにあります)を見ると、トップ10の銘柄の株価推移を追跡しており、50%を達成したのはトップ1と2の2銘柄となっています。
グラフから値を読み取ると概略以下のようになっています(図2)。元データの株価倍率(税前)は税引き後株価倍率に換算し、わがソフトとの比較を掲載しています。
<図2 AI推奨トップ10銘柄の運用成績>
まず、トップ10全銘柄がプラスになっています。これで、
AIは信頼できる
個別には
1位、2位 → 私の負け
3位 → 引き分け
4位以下 → 私の勝ち
となります。
そうか!AIの推奨するトップ1~2銘柄で運用すればよいのだ!
???
いえいえ、
トップ1~2銘柄に決め打ちするリスクはないのでしょうか?
個別銘柄には市場共通のリスクだけでなく、個別のリスクが隠れています。ある企業のマイナス情報が突然暴かれることがありますね。不正経理や不正検査の発覚、突然の大事故、など。
このような情報が明らかになった後ならAIが学習するので良いのですが、発覚前ならAIは知らないのです。特に不正は隠していますから。
もしそのようなことがあればその銘柄の株価はがた落ちです。
例えば、急成長していたセブン・サムライ半導体銘柄は、不正があったわけでないのに結局元の株価水準まで下落してしまいました(図3)。
<図3 東京エレクトロン(8035)>
だから少数の個別銘柄決め打ちはリスクが大きいと思います。通常、そのリスクを低減するには運用銘柄の数を増やして危険分散する必要がありますよね。
リスクヘッジのために運用銘柄を増やせば、運用結果は日経平均の上昇率(約20%)近くまでダウンすることが見て取れます。いかにAIであろうとも。
やはりローリスク・ローリターン
5~6銘柄に絞って運用すればそれなりに安心感があります。そうすると私の成績と引き分け。
しからば、
AIを使って5~6銘柄を選択し、
それを私のソフトでS式運用(日経平均の売買信号で売買)し、
売り信号タイミング(年2~3回)で運用銘柄を見直しすれば、
ひょっとして今より成績がアップするかもしれませんね。
ただし、個別銘柄は銘柄1321に比べて多分、勝率が落ちるでしょう。どの程度か?
→ 新たな検討課題
なお、S式運用についてはこちらを参照ください。