ここにも必ず法則がある、というのが私の経験からの判断です。
7月31日に行われた都知事選挙は、前回から大きく投票率が13%も上がり、関心の大きさがうかがえました。
結果は小池百合子さんが290万票あまりの得票を得て他候補を大きく引き離す圧勝でした。
小池さんは初の女性都知事として話題性豊富ですが、都政の透明化を公約にしており、
これからの手腕が問われます。大いに注目していきたいですね。
さて、今回の選挙は21人と過去最多の立候補者がいましたが、事実上、小池、増田、鳥越(以上敬称略)3氏の争いであり、三つ巴と評される選挙となりました。
残り18名はいわゆる「泡沫候補」です。
図-1は今回の選挙での得票数ランキングです。
<図-1>

ここで、前回2014年と今回2016年のデータを対数グラフ上で比較(図-2)してみます。
前回2014年の選挙は16名が立候補しましたが、事実上舛添、宇都宮、細川、田母神(以上敬称略)4氏の争いでした。
<図-2> 横軸:ランキング、縦軸:得票数

あら不思議、前回と今回で同じ傾きの呪縛直線があります。
2014年は線の上下にデータがはみ出していますが、大きな構造としては変わりません。
この直線の傾きは45度よりやや浅い角度となっています。熾烈な選挙に見えますが、決して自由な選択ではなく、ここに「棲み分け(談合)」の構造が現れています。
談合構造を持つ呪縛直線、これが都知事選(他の選挙も同じ)の法則です。
選挙は複雑系です。
複雑系は法則性のあるデータを生成します。 >>> こちら