雑記: こびり付く絶望と怒り。身体が過去から解放された話。 | 五月雨薫のDear.Rock'n'roll. 【生き辛さをブチ壊すアートのススメ】

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絵描き五月雨薫のブログ。
色鉛筆画とフルオーダーの革ジャンペイントをメインに、アナログスタイルに拘って活動中。
岡山で暴れ回っている美術モデルBambiとは同一人物。
表現活動を通してよりよい明日を提供することを生業としています。

今日和、絵描きの五月雨薫です。

 

 

雑記。

 

 

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ついに絵が描けるようになった。

夢中になって数時間描いた後、疲れてベッドに座ってうとうとしながら、自律神経を整えるセルフ整体をやっていた。

 

 

それでふと、身体に何も負荷がかかっていないような感覚が湧いて、身体に意識を向けた。

それと同時に「何もない」という感覚が降りてきた。

何とも言えず「無」である。

今まで抱えてきた親や社会に対する怒りや絶望、自己肯定感の低さから付き合っていたロクでもない男からの暴力、会社に騙されて派遣された先で受けた性被害、投げ付けられてきたありとあらゆる人格否定。

今まで人生を語る上であたしが挙げつらってきたそういった様々なもの達が、「もうここには何も残っていない」と思った。

あの怒りや憎しみ、悲しさといった感情を呼び起こすことが出来ない。

 

 

本当に終わったのか。

 

 

 

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あたしが1年間受けてきた整体については度々書いてきたけれど、これを言葉で説明して理解してもらうことはとても難しい。

ストレスを受けると脳は身を守る為に身体を緊張させ、その緊張は身体を硬くする。

その緊張が解けないまま身体に残り続け、何層にも積み重なり、その量が限界値を超えた時に身体が動かなくなる。

この緊張を脳に働きかけることで解放し、身体が本来持っている筈のポテンシャルを取り戻す、という施術を1年間受けてきた。

 

 

今回の経験で何よりも衝撃的だったことは、「自身がもう忘れてしまっているような事柄でも、大きなダメージは身体に張り付いて物理的に残り続ける」ということだ。

あたしはとっくに幸せになって過去の諸々とはおさらばしたと思っていたのに、そんな気持ちとは裏腹に身体はどんどん動かなくなっていき、頭も働かなくなり、終いにはすっかり何も出来なくなった。

把握しきれない程の何か、その時その時の身体の反応が、物理的に身体にこびり付いて残り続けていたのだ。

 

 

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身体と感情は繋がっている。

感情が先にあって動作があると思っている人は多いが、そうではなく、実際に動作から感情をコントロールすることも可能だ。

あたしは中学3年の時、常に苛立っている生活にほとほと疲れ、そこから脱却する為に「動作を意識的にゆっくりにすることによって人間性を矯正した」という経験がある。

歩くのも喋るのも猛烈に早かったから、全部ゆっくりにした。

これが効果覿面で、かなり助かった記憶があり、あたしは身体と感情の繋がりを体感でよく知っている。

 

 

 

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先に「幸せになって過去の諸々とはおさらばしたと思っていた」と書いたが、意識の上では「もうどうでもいいさ」と思っていながらも、何となくずっと得体の知れない気持ち悪さがあった。

その何とも説明しがたい感覚に対して

「もうどうでもいいと思っているつもりだけれど、実はそうではないのだろうか?そう思い込もうとしているだけなのだろうか?」

「いや、結局過去の記憶が消えて無くなるわけではないのだから、心底赦したとして、まあこんなものなのだろうな。」

などと考えて納得したことにしていたが、それの答えがついに解った。

潜在意識は身体に影響される。

身体が緊張を覚えている以上、それは意識にも影響する。

あたしがそこはかとなく感じ続けていた、「自分の中で何かがチグハグになっているような違和感」はこれだったのだ。

 

 

そしてその違和感は、いま消えた。

 

 

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ここ5~6年、色々なものと決別してきた。

しかしどんなに赦し、手放したとしても、自分の記憶が書き変わるわけではない。

だからどこかで、これらが完全に終わることなどないと思っていたような気がする。

「それらに左右されず、影響されずに生きられるようになることがゴールなのだろう」ぐらいに考えていたが、それの先があったなんてと呆然としている。

 

 

今のこの感覚は言葉では説明出来ない。

猛烈に軽い。

表面的なものではなく、胸、身体の中の何かが。

「ああ、いま描いてる途中の絵をどうしたらいいのだろう。」

「解放されたあたしに、あの続きがちゃんと描けるのだろうか。」

などと一瞬頭をよぎってしまったけれど、もうそれは、今はいい。

あたしはここまで本当によく生きてきた。

この瞬間を、忘れないように書き残しておく。

 

 

奇跡だと言いたい。

 

 

2021.09.28 AM2:04

 

 

 

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