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Amazonベスト1000レビュアーの私撰綜のブログ

メーカー勤務の研究開発マネージャーでワーカーホリックのサムが、書評、ビジネススキル、健康、趣味、時事ネタに対し、徒然なるままに綴った日記です。
モットーは「記憶に残る仕事」「記録に残る仕事」です。

R+(レビュープラス)さんから、大前研一著の「進化する教育」の献本(電子ブック版)を頂きました。

大前研一氏は、ビジネスコンサルタント、ビジネス書の著者と有名ですが、教育にも熱心です。ビジネス・ブレークスルー大学や、アタッカーズビジネススクール、大前経営塾など、沢山の教育機関を主催されています。



以下、レビューです。

20世紀の工業化社会では、先生が生徒に、これが正しいという答えを教える教育が適していた。しかし、21世紀は、何が正解か誰も知らない時代である。そのような21世紀に適した教育は、「自分で物事を見て分析し、考え、構築でき、また新しいものを構想し、それを事業として生み出していける人材」を輩出できる教育制度そのものの変革が必要である。

ただ、教育が与えるインパクトは大きいが時間が掛かるのではないか?という疑問があるが、その問いに対しては、IMFの管理下におかれた韓国や、デンマーク、フィンランドの事例お出して、教育が変われば10年で社会は変わることができると言う。


第2章以降は、これらの教育を実現するために、大前研一が設立した、1つの大学と二つの大学院(MBAコース)を紹介している。

単に、オンラインで、いつでもどこでも授業を受けることができるだけではなく、その授業の効果を最大化するための仕組みが工夫されている。
具体的には、リアルの授業と違い、事前に講義資料をDLし、講義を見て、感想や意見をその後に書き込む事ができる。そのため、そこから議論がスタートし、突っ込んだ議論が可能となる。時間制の授業と違い、議論に十分な時間をかける事ができる。

また、発言の内容が残るので、内容や頻度が授業ごとにわかり、その結果を元に、授業自体の工夫や、講師からの受講生個人への個別のアプローチが可能となっている。
発言や書き込みの記録が残ることで、半年もすると、自分の成長が確認することができる。
実際、一人当たりの発言回数は、2年間で、1220回にもなっている。


授業で扱うケーススタディーも、授業で使うときには古くなってしまった(その企業はつぶれましたとか)ケースではなく、リアルタイムの問題について取り上げ、自分がその会社の社長だったらどうするか?ということに対し、真剣に議論を交わすことで、合意を形成するプロセスが体験できる。


第3章は、BBT大学院大学、Bond-BBTプログラム(MBA)の紹介と説明である。
<BBT大学院大学>
ここでは、論理思考力、構想力、問題解決力の習得を目ざしています。
実際の受講生の結果では、継続率 97% 満足度 100%という高い結果が得られています。
また、実際のビジネスの現場では、在校生、修了生の繋がりが力となっている。

<ボンドBBTコース>
オーストラリアのボンド大学と提携したMBAのオンラインコースである。
ボンド大学は、オーストラリアで最高学府であり、The Graduate Careers Council Of Australiaで、授業の質と高さ&卒業生の満足度で常に上位にランクインされている。
また、The Universities Guideの主要項目で5スターを獲得し、
全オーストラリア大学総合ランキングでも
2008、2012年 1位
2009-2010年 2位
にランキングされている。

このボンドBBTコースでは、グループワークを重視しており、2年次において、グループワークでビジネスプランを作成する。
また、卒業までに、最低2回、現地ボンド大学で、1週間のワークショップを受けることが義務付けられており、密度の濃い英語でのディスカッションを体験する。


最後に、大前研一氏のいう、グローバルに通用する人材とは、下記の3つのスキルを備えた人材である。
・経営とIT分野の基礎力
・問題解決力
・英語力とグローバルリーダーシップ
これらの力を身につけることで、世界中の人たちとチームを組みビジネスを起こしそして育み、どんな難局に直面しても突破(ブレークスルー)する思考力のある人材になれる。


第4章
ここでは、BBTの売り物である、サイバー上のエアーキャンパスでの実際の議論の内容<原発問題><政治問題><ビジネス・経営問題>を紹介しています。



自分も、アタッカーズビジネススクールで幾つか講義を受けたこともありますし、BBTの個別コースで、本質的問題発見基礎コース(問題解決必須スキルコースに改称)を終了したので言えますが、BBT大学やBBT大学院を卒業するのは大変だと思います。でも、その分、必ず力になると思います。


レビュー+(プラス)のレビューで、ウェルスダイナミクスを受験してみました。

レビュー+さんからの案内が来るまで、ウェルスダイナミクスは聞いたことが無かったのですが、ネットで調べてみると結構引っかかりますね。
簡単に言うと『自分の成功者のタイプがわかるプロファイリング(性格分析)です。』
でも、、、良く分からない。。。

ロジャー・ハミルトン氏が開発したこのシステムだそうです。

Webで質問に答えて行くだけで、自分の性格タイプを自動で判定してくれます。

テレビでもプロファイリングということは言われています。
自分の気が付かないことも含め、良く当たっているのでしょう。

自分の診断結果は、
タレントプロファイル:クリエイター
でした。



<クリエーター>
クリエイターは最高のスターターです。混乱状態を生み出すこともありますが、その混乱状態から抜け出す、驚くほど革新的な方法を思いつくこともできます。常に新しいプロジェクトを担当してもらい、その仕事が終わったらすぐに別の創造を必要とするプロジェクトに関わってもらうといいでしょう。

プロファイル概要

強み:
明確なヴィジョンを持つ、創造力が豊か、楽観的、刺激を与える、他人にやる気を起こさせる、利益をすぐに生み出せる、物事を始めるのが得意

弱み:
タイミングセンス、他の人が達成できることを楽観視しすぎる、注意散漫、作り上げたものを簡単に消費する、物事を完了するのが苦手

成功:
物事を予算内に遂行するチームと一緒になり、自由に作り出せる環境があると力を発揮する。商品やビジネスをつくる制作チームの中で、商品開発から販売まで、常に物事を作り出す分野にフォーカスしていると、秀でた才能を発揮する。

失敗:
クリエイターはコントロールしようとしすぎたり、急いで物事を進めようとしたり、チームに期待しすぎたりすると、うまくいかない。彼らは自分のチームを燃やし尽くしてしまったり、開発した商品がキャッシュフローを生み出す前に新たなアイデアにフォーカスが移ったりする。プロジェクトが実行段階になると、彼らは経営の負債にもなりかねない。人事面やシステム面の問題であっても、クリエイターは創造的な解決策を見つけようとしてしまう。

フローを生む役割:
全体像を見る、ビジネス戦略、ブレインストーミング、商品開発、導入初期、設計、販売戦略

フローが止まりやすい役割:
顧客サービス、ルーチンワーク、詳細分析、マーケットリサーチ、文章校正、長期的遂行業務、時間管理

クリエイターが学ぶべき人

トーマス・エジソン(AEG)、ウォルト・ディズニー、ビル・ゲイツ(マイクロソフト)、スティーブ・ジョブス(アップル社/ピクサー社)、リチャード・ブランソン(ヴァージン)、ラリー・エリソン(オラクル)、タクシン・チナワット(タイ王国の億万長者)、JK・ローリング(ハリーポッター著者)、マーク・バーネット(テレビプロデューサー)、ジョージ・ルーカス、(スティーブン・スピルバーグ(SGKドリームワークス)、ジェフリー・カッツェンバーグ(SGKドリームワークス)、アニータ・ロディック(ボディショップ)

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<たった2つのこととは?> 
 



 
本書の97ページに書かれています。

そこだけを読むと、なーんだ、よく言われていることだよね、と思うかもしれません。
逆に、そうだからこそ、普遍的なことなのだと思います。

一つ目のことは、組織の中で仕事をしていると、忘れがちになることであり、
二つ目は、一つ目のことを『加速する』『迷わなく実践できるようにする』ことです。

著者の吉江さんの本は何冊か読んだことがありますが、本書で言われていることは、
他の著作でも述べられている内容です。
つまり、この『たった2つのこと』は著者の一貫した人生観であり、著者の吉江さんが
ジェットコースターのような人生を歩まれてきた結果、今の成功を引き寄せた『原因』
『理由』『本質』が、この『人生を好転させるたった二つのこと』だと理解できます。

著者が本書を書いた目的は、
この『たった2つのこと』の大切さを、読者の中に『腑に落とす』ためだと思います。

また、
本書の表紙には:「自分には何もない」と思った時に読む本
帯には    :悩んでいるならば、たった2つのことを実践すればよい!
と書かれているので、
悩んでいる人しか読んではいけないように思うかもしれませんが、現在順風満帆の人も、
本書を読むことで、その理由が明確になると思います。(意識的・無意識的を問わず、
『たった2つのこと』を実践されているからこそ、順風満帆なのだと思います。)
本書を読むことで、上手く行っている理由を明確に認識でき、『たった2つのこと』を
見失ってしまうことが無くなるでしょう。
また、これから社会に出ていく就活生にも、就職する時、就職してからも『人生を好転
させるたった2つのこと』が、自分に一貫性を持たせる指針になると思います。


最後に、
『知っているけど難しいんだよ』『それができたら苦労しないよ』と、思う人も居るか
もしれませんが、本書では、そのような人のための簡単なレッスンも載っています。

人生を好転させるたった2つのこと 「自分には何もない」と思った時に読む本 (角川フォレスタ)