初めて読みました クーリエ・ジャポン (3月号) | Amazonベスト1000レビュアーの私撰綜のブログ

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メーカー勤務の研究開発マネージャーでワーカーホリックのサムが、書評、ビジネススキル、健康、趣味、時事ネタに対し、徒然なるままに綴った日記です。
モットーは「記憶に残る仕事」「記録に残る仕事」です。


テーマ:
クーリエジャポン3月号

先日、技術者の自己啓発を目的としたNP0法人のセミナーに出ました。
日記はこちら↓
日記:エンジニアのための≪コーチング術=”対話力”≫実践ゼミ を受けてきました
その2次会で、ある一部上場企業で、技術調査・企画のマネージャーのU氏が、「クーリエジャポンは凄い、海外のジャーナリストが日本で綿密な調査をし、記事を書いている。」と、言っていました。


3月号では、
『世界が見たNIPPON(赤)』で、カプセルホテルで住民登録する東京の“隠れホームレス”の記事が載っていました。この特集では、
・カプセルホテルで住民登録する東京の“隠れホームレス”
・新たな環境に適用できなかった日本経済の「ガラパゴス症候群」
・世界のトレンドを引っ張っても・・・海外進出できない日本ファッション
・日本式「西遊記」「三国志」が中国に逆輸入される理由とは?
・「東アジア共同体」構造の反応をエスニックメディアで読み解く
など、興味深い記事が、簡潔に纏められています。

カプセルホテルで住民登録する東京の“隠れホームレス”は、ニューヨークタイムズの記事からの転載ですが、こんな記事がアメリカで紹介されているのか、また、それを取り上げていることに、驚きました。日本のメディアは、読者の興味を引く事柄を好んで取り上げるので、よく言えば、これから起こる変化の徴候を捉えようとした現象/事件、悪く言えば、主流とは違うがセンセンショーナルな現象/事件、その一方で週刊誌的な内容の好奇心満載の現象/事件を取り上げる傾向が強いので、このニューヨークタイムズの記事は、ある意味、今更の内容ですが、きちんと記者本人が取材したと思われる良い記事だと思います。


3月号のメインの特集は、
『貧困大国の事実』です。
『ルポ貧困大国アメリカ(岩波新書)』の著者、堤未果氏、責任編集の記事です。内容は、
・急増するフードスタンプ受給者
・民間医療保険による医療崩壊
・授業料の高騰がもたらす「大学教育崩壊」の危機
・民間営利企業による刑務所ビジネス

 アメリカの格差拡大については、日本の格差拡大が話題になる前から、話題になっていましたが、「CHANGE」を掲げたオバマ氏が大統領に就任した後も、残念ながら拡大していることが、データと取材により、明らかになっています。これ自体は、オバマ大統領が原因で生じた問題では無いですが、オバマ大統領がそのことをキチンと伝えていない(ある意味責任感の裏返しでもありますが)こともあって、オバマ大統領の支持率低下に大きな影響を与えているようです。

 日本も、政策面ではアメリカの後追い(手本にしている)をしているので、教育改革による大学授業料の高騰、(これほど急激な少子化は日本固有であるが)少子化による大学経営の圧迫など、今後生じることが予見でき心配になりました。日本は、先進国の中でもっとも高い“貧困率”を示しているので、アメリカが他人事ではないと思います。


 クーリエジャポンは、クーリエセレクションで、世の中で言われていることの裏事情、例えば、ドイツの太陽光発電への補助金政策の矛盾など、我々が“メディアリテラシー”を持つために役に立つ記事も多く載っています。つまり、一つの事象/現象/事件を、ある側面や立場からだけでなく、色々な側面や立場から多面的に理解し、自分なりの見解をもつために有益な記事です。

 “メディアリテラシー”を磨くことは、多面的に収集した多くの情報から、時には矛盾を見出し、そのからくりを理解する読解力も身につけないといけません。それにより、情報操作の意図、今後の物事の流れ、を読み解くことに繋がります。

 森巣 博氏の越境者的ニッポンでは、自殺者が今年も3万人を超えた、という記事を例に、98年以降、実は殆ど自殺者数が変動していない、という統計について、考察を加えています。
・景気の変動により自殺者の数が変動するという感覚的事実(統計的にもマクロにあっている)
・「専門家は、昨年のリーマン・ショック以降の急激な景気の落ち込みで、失業者数が増えたことが影響しているとみている。」というコメント、
・「警察発表の警察取り扱い死体数」における「非犯罪死体」数の増加
を比較しています。
内容は、本を読んで頂くとして(笑)、とても鋭い考察だと感心しました。


 実は、
今回初めて、クーリエ・ジャポンを読みましたが、読み続ける価値のある本だと思いました。そして、森巣氏のような鋭い考察のできる“メディアリテラシー”も身につけたいと思います。


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