急だけど、行ける？
ハイキングのお誘い、前日に届きました。
三連休、子どもたちは何する？ どこに行く？ 何して遊ぶ？
きっとどの家族も計画立てないと、と思いめぐらしているはず。
日本みたいに、遠出する、なんて選択肢のないハワイ、
お出かけ、といっても、
ビーチか、海のなかか、山か、ミュージアムとか、モール・・
オウチの中で３日間、籠っている訳にはいきません。
友人たちと誘い合って、というのもできません。
ハイキングなら、ばらばらに歩けば、トレイルは一緒でも大丈夫。
９時くらいに、パーキングに行くね
ゆるーい約束です。
ところが、夜になって、
コーディー、鼻水ダーダーと鼻づまり、明日ダメかも
クジラ見たことない、と一番行きたがっていたコーディーママからのテキスト、
お熱はないみたいだけど、ちょっと心配。
実は、
ハイキング先は、ホエールウォッチングをかねたマカプウ岬、
まさかの２週連続、同じトレイルです。
案の定、マカプウに近づくと、クルマだらけ。
トレイルヘッド手前に向かうドライブ沿いも、前回と違う密度、
このままパーキングに突き当たると、Ｕターンかなあ。
なんて思っていると、
本当に、Ｕターンしてきたクリスにばったり。
いっぱいだあ
スタートは多難。
でも幸運が降ってきました。
ドライブ路傍に２台分程のスペースがみつかって、無事駐車。
これで、ツーリストが帰ってきたら、どうなることやら。
空の半分が少し暗い雲、
半分は青空です。
友人たち、三々五々ライトハウスを目指し始めました。
トレードウインドは弱まって、少し西寄りのコナウインド。
時々、ビュー。
最初は半袖のKIKI、少し寒くてフーディーを着込んでスタート、
歩いていればカラダは温まって、また半袖。
ローカルの多くは、キャミや２ピースのトップス、
メインランドのツーリストらしき一団もみんな水着程度、
陽が陰れば、アジア系にはとても寒くて耐えられないような恰好。
大人でもフーディーやウインドブレーカーがあれば安心です。
KIKIは、すこしへこたれ気味。
少し登っては、
疲れたあ
珍しく、ストライキ。
引き上げてくれたのは、お友だちのアンディー、
やはりスペシャルニーズがあるけど、お兄さん。
KIKIが座り込むと、覗き込んでは励まします。
なぜかKIKI、アンディーの言うことは聞きます。
空の半分の暗い雲、
徐々に近づいてくるのが、風の強さで知れます。
ウインドサーフィン仲間では、雨風と言い、
雲が押す空気で一時的にガスティーになります。
気温も一気に数度下がり、日射しも届かないから、ぶるぶる。
KIKI、今度はまたフーディーを着込みます。
その雨雲の下、叩きつける雨脚で煙るような海面。
どんどんその雨雲が近づいてきました。
陽の当たって白く光る海面、
暗い雲の影が落ちてダークグレーになった海面、
まだら模様。
その対照的な海面の境に、
周囲の波がしらと違う方向に飛沫が上がったと思ったら、
大きな黒い尾びれ、が、
ばっしゃーん。
クジラだあ！！
時々、尾びれや胸びれが黒くのぞかせ、
大きく身を翻してブリーチングすると、波しぶきは近くを進むセイリングボートに匹敵。
期待半分だったのに、
またクジラに遭えました。
もう２月になり、クジラの出産、子育てのハワイ里帰りはそろそろ終盤、
３月いっぱいまではシーズンだけど、
ゴールデンウィークにはアラスカ沖に移動済みです。
今日のハイキング、
もともとホエールワッチングも兼ねてという心算。
とくにコーディーママは、まだハワイのクジラを見たことがなくて期待いっぱい。
執念が実って、
今朝には、コーディー復活してげんきになりました。
とは言っても、夜中じゅうの看病で、
おまけにストローラーをおっちら押しながらの登山、
ぜいぜい言いながら、追い付いてきたコーディーママ、
ふらふらだわあ
下手をすれば、暗い雲からの雨脚が、
みんなをずぶ濡れにして追い討ちをかけられる可能性もあったけど、
奇跡的に、マカプウは西と東の雨雲のちょうど間隙。
暗い雲は、北に流れて去りました。
雨に降られることもなく、歩き終えたマカプウ・ライトハウストレイル、
余計に興味深い時期です。
ホエールウォッチングを目指しているなら毎日来ても飽きないし、
絶景は、表情豊かな冬の雲の演出でさらに映えます。
水着で歩くグループもいれば、
磯釣り道具を担ぐグループ、
それにたくさんのワンコたち、
ごちゃごちゃ感いっぱい。
２週連続でも印象はまるで違います。
ちびっ子たちが多かったせいもあってなのか、
お腹も減りました。
ちょうどランチ時、
ダインインできて、テーブルが空いているレストラン。
みんなのお薦めは、
アイナハイナのとってもローカルなレストランＪａｃｋ′ｓ。
お店の定員の半分以下がダインインのルール、
それに５人以上でテーブルを囲むこともできないから、
家族ごとばらばら。
首尾よく、みんな収まりました。
配られたメニュー、
今回はKIKI、自分で選んでもらいました。
これにする
と選んだのは、サイミン。
さすが、炭水化物愛の女子。
ほぼ素ラーメンです。
さて何にしようかな、ときょろきょろ。
結局、KIKIと路線は一緒、
パンケーキとミックスオムレツにしたけど、
これがすごいシロモノ。
パンケーキ、オムレツ、パンケーキのサンドウィッチ。
それもそれぞれの厚さがハンパなく、
一枚のパンケーキが”蒸しパン”くらいの厚さ。
あんぐり。
パンケーキ、色々食べたけど、この厚みには脱帽。
それに、
”とろとろ半熟”なんて食レポのコピーをあざ笑うような、
ハードボイルドのオムレツ。
見た目、食感はさておき、タバスコをふって頂くミックスオムレツは王道のお味。
パンケーキにフツーのメープルシロップをぐるりとかけても、
生地はべちゃつかず、ドライな感じ。
リッチな食パンをいただいているような食感。
素朴、でもすごくおいしくてアタリ、でした。
ローカルの人は、この３枚を重ねてガブリ、なのかな、
その画を想像しちゃいました。
なんでも物価の高いハワイ、
ちゃんと席について頂くランチで、ほぼすべて１０ドル、は良心的。
頂いた、
グリドル・ケーキ・オムレツは８．７５ドル、
KIKIのローカルスタイルサイミンは５．５０ドル、
ちなみに、
ハワイアンロコモコは、７．７５ドル、
ＢＬＴサンドウィッチは、５．９５ドル、
ハワイにあっては、こんなお値段のレストラン、
探すの大変。
カハラのちょっと先のモールだから、ツーリストには行きづらいかな。
クルマがあれば、
気軽なランチに、こんなお店も寄り甲斐があります。
このモール、
KIKIがずっと通っていたＭｙ Ｇｙｍがあります。
このウイルス禍で、子どもたちのスポーツ施設って、
やっているの？
残念ながら、予想通りクローズ。
KIKIの思い出が欠けてしまったような気分。
いつか再開してくれるのかな。
お友だち、タロ―とハナコ、KIKIの後輩で、同じスクールの下級生。
最上級生の５年生なんて、タローたちからすれば、すごいお姉さん。
遊んでもらおう、とKIKIがプレイジム状態。
女の子のせいなのか、
最上級生のせいなのか、
KIKIは小さなお友だちを構うのが、大好き。
遊びの興味は、きっとタローたちとほぼ一緒のはず。
それでもお姉さんらしくしなくちゃ、KIKIは強くその思いを抱いています。
残念ながら一人っ子で、
兄弟に揉まれないし、
尽くしてあげる妹、弟もいません。
スクールでは、ＭＬＣに通うお友だちは全学年合わせても数人、
もちろんクラスメイトとこの一年、机を並べることもありませんでした。
本当に久しぶりのちびっ子たちとのハイキング、
早くこの光景がフツーになってくれないと、
KIKIの中に芽生えてきた年下の子への慈しみも差し伸べることができません。
これも成長の一つなのに、その環境がすこんと消えました。
子どもたちにとってのフツーの日々、
一日も早く来ますように。
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