ダイワの「TDバイブレーション」と言えばバイブレーションプラグというジャンルを確立したルアーであり、バイブレーションプラグの王道ルアーとして有名です。TDバイブレーションス ティーズカスタムは、トーナメンターがフォールアクションの性能をより追求し、低重心設計による着水からの立ち上がりの良さ、ただ巻きからリフト&フォールまで高いレベルでこなせる汎用性の高さも特徴です。価格はノーマルのTDバイブレーションよりやや高く1100〜1400円前後です。
ベースとなっているTDバイブレーションは基本性能が高く、根掛かりによるロストも痛くないのもバサーに長年愛用されている理由でしょう。
今回は定番のバイブレーションプラグ「TDバイブレーション スティーズカスタム」の性能・特徴を紹介します。
TDバイブレーション スティーズカスタムってどんなルアー?
TDバイブレーション スティーズカスタムは、TDバイブレーションのフォール性能を高めたカスタムモデルで、低重心設計によってフリーフォールやリフト&フォールでの使用でも着水・フォール開始からより素早くフォールアクションへの移行が可能。
「スティーズ」とはダイワの展開するバス釣りブランドの最高峰モデルに付けられるブランド名なので、スティーズカスタムはダイワが自信を持って送り出した最高性能のルアーと言えます。
シミーフォールアクションを得意とするハイパフォーマンスバイブレーション
バスルアー史上に輝く不朽の名作「T.D.バイブレーション」と、ダイワのバス最高峰シリーズ「スティーズ」が融合。トーナメントプロが勝つために求めた、高い戦闘能力を搭載したバイブレーション。シミーフォールを得意とし、飛距離、泳ぎだしの良さ、ウィードに突っ込み過ぎない遊泳姿勢など全ての次元をハイレベルにこなす。
フックには「サクッと刺さる」フッキング率の高さで定評のあるSaqSas(サクサス)フックを搭載しすることでさらなるキャッチ率アップが期待できる。
ハイプレッシャーエリアで効果を発揮するサイレントモデル、小魚の弱い波動をイミテートしたガラスサウンドを発するラトルモデル、重いウェイトによる重低音サウンドで広範囲へのアピール力を誇るウーファーモデルをラインナップ。
リスペクト伝統、システマティック化を完遂
発売から四半世紀を経てもなお現場の最前線で躍動し続ける、偉大なる国産"リップレスクランクベイト"の先駆けにして、日本における"バイブレーション"カテゴリーを生み出した元祖。一昨季、DAIWAバスルアー最高峰・STEEZシリーズが始動した際、また新たなパワーを有した派生モデルが登場。それがSTEEZカスタムだ。
「何と言ってもシミーフォール。何物にも代え難い強力な武器」。
ビッグレイクをホームとする内山幸也は最大サイズの72mmを軸に、日々プロガイドの現場でその威力を確認。従来は盛期のウィードエリアを住処としたザリガニをイミテートすべく、ハングオフ後のフォールで振動を続けながら前方へ弧を描くスライドが即効してきた。
「低水温期、3〜4mボトムで微かに残ったウィード。魚探映像に生命反応は何もない。なぜ釣れるのか。答えはテナガエビにあった」。
着底した後、リフトで瞬時にウィードを切ってフォール。直下ではなく、シミー現象を発生しながらのフォールは近年他とは明らかな釣果の差を認識。盛期の巻きだけではない。その懐の広さを魅せる。
関東を軸に全国を駆け巡る川村光大郎もそのメソッドに賛同する。
「小型ながら水をしっかり掴んでレスポンス良く、パワフルさも兼ね備えているのが53。水温が下がったらやはりリフト&フォール」。
2018年は53・65・72の3サイズに、S・G・W全てのタイプが出揃う。高く聳えるT.D.バイブの牙城は、さらに外堀を深めていく。
TDバイブレーション インプレ
見た目は頭に凹みがあるくらいで、ごく普通の樹脂ボディのバイブレーションプラグですね。飛距離は自重があるので申し分なく、綺麗なフォームで飛んでいきますしオーバーハングの下に低い弾道で打ち込んでもラインも絡みにくい。
フォール速度は秒速50cmくらいはあるので、ディープエリアでもボトムまで沈めてボトム付近をトレースできますね。残念ながら釣る前に流木に引っかかってロストしてしまいましたが...。ボトムに流木やネットなどがある場所は要注意です。
使い方は水深のあるハードボトムかウィードエリアがおすすめ。リフト&フォールでウィードや起伏のあるボトムを攻略するのがスティーズカスタムの用途でしょうが、もちろんただ巻きでも問題なし。場所に応じて使い分ければ良いでしょう。
巻き心地は軽く早巻きしても引き抵抗は感じませんでした、巻物系なのでベイトタックルでの使用が適しているのでしょうが、初心者が使いやすいスピニングタックルでも十分使えますよ。早巻きで使っても浮き上がるような事なくレンジをキープできますし、それでいてリフトさせる時はさほど抵抗なくレンジを上げられるます。
振動は煩すぎず、TDバイブレーションが足元に来るまでは手元に振動も伝わってきません。
塗装強度は厚塗りなので強いほうだと思います。使い込む前にロストしたので不明ですが、多少岸壁にぶつけても当たった部分が小さく剥げるくらいです。
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