妊活・不妊治療をしていた頃、

「子どもを育てる」ということは =「自分が産んだ子を育てる」 そう思っていました。

だからもし自分の子どもが授かることができなければ、夫婦二人での人生を歩もう。

それが私たち夫婦の答えでした。

結果的に私は不妊治療で一人の子どもを授かり、今はその子を育てています。

 

 

その後、同じように不妊治療を経験し、「特別養子縁組」という形でお子さんを迎えた方に出会い、話を聴くことができました。

きっかけは旦那さんからの提案だったそうです。

ご夫婦で何度も話し合い、覚悟を決め、そして厳しい審査を一つ一つ乗り越えて、ついにお子さんを迎えられたそうです。

 

 

その方のお子さんは、うちの子と同い年で同じ性別。

選んだ道は違っても、お互いに愛情いっぱい子育て中です。

お話を聴いて感じたのは、「特別養子縁組」や「養子縁組」は子どもを”守る”ための制度なのだということ。

子どもを授かっても、さまざまな事情で育てることが難しい方もいれば、子どもを授かれなくても「育てたい」という強い思いを持つ方もいる。

両方の想いをつなぐ制度なんですよね。

 

 

「生みの親より育ての親」という言葉がありますが、本当にそうだなと感じます。

夫婦だって、もとは他人同士。

一緒に過ごすうちに、顔までにてくることもありますよね。

血のつながりがなくても、寝食を共にし、一緒に色んな経験をする中で親子としての絆を育んでいくーーー

それが”家族”なんだと思います。

 

 

正直、私にはなかった選択肢。

「特別養子縁組」や「養子縁組」「里親」という道。

でも実際に、その道を選んだ方のお話を聴いて”親子のかたち”にはいろんな選択肢があって良いんだな、と心から思いました。

 

 

妊活や不妊治療をがんばっている方の中には、「授かること」だけがゴールじゃないかも…と感じてる方もいるかもしれません。もし、興味を持たれた方は、公的な機関などで制度の詳細を調べてみてくださいね。

”家族”になる方法は一つじゃない。そ

う思えるようになった出会いのお話でした。