去る5月31日(金)、
千駄ヶ谷にあるアロマスクール、エイアールエス にて、
「和精油入門講座」を共催という形で、開催しました。



このスクールは新宿御苑の千駄ヶ谷門すぐちかくにあり、
私のIFAセラピスト取得時の恩師が経営するスクール。
当日は梅雨の合間、暑いくらいの晴天に恵まれ、
園内の緑もより色鮮やかに…☆

日本の森の香り達をご紹介する講座にふさわしいお天気となりました☆



今回は、とあるご縁で、医療従事者の方に、
「和精油の講座をぜひ」と行って頂き、実現したもので、
私にとって初めての外部でのフル講座となりました。



集まって頂いたのは、医師、看護師など医療系の方をはじめ、
サロンセラピストの方、アロマスクール経営者の方、アロマ有資格者の方など、
すでにアロマセラピーを実践されている方がほとんどでした。

和精油では今一番バリエーション豊かに展開している【yuica】 ブランドの協賛を頂き、
一般の方向けよりもプロフェッショナルな内容もとりいれ、
名古屋大学での成分研究に基づき、どのような薬理作用があるかを、
約10種あるひとつひとつの香りについて、解説させて頂きました。


精油の原料となる植物たちも、
原産地 飛騨高山より届けていただき、会場に小さな「森」がうまれたように、
自然の緑の香りが広がっていきました。




これは、アスナロ。この力強い緑の枝葉は、やはり力強いアロマを持っています。





ヒノキ、ヒメコマツ、モミ、クロモジ、ニオイコブシ、ミズメザクラ、など…
この時期ならではの、一年の中でも一番生命力にあふれた枝葉たち。
私もそうでしたが、アロマセラピストでさえ、
原料となる植物に触れたり、観たことがない。。ということは案外多く、

ご参加の方にとっても貴重な機会となったのではないでしょうか。

原料植物を手に取ることができるというのは、
トレーサビリティ(原料の確かさ)という観点からも、
国産精油のかなり有利で、重要なポイントですね。




みなさん、ムエットを嗅ぎながら、そして同時に原料植物の「生」の香りも体験して頂きながら、
熱心にお話を聞いて下さいました。



講座後半は、とある方からは、
「すでにこんな和精油を使っているのだけれど、
どう実践で使いこなせるかわからない…」といったご質問や、

「同じ原料の精油でも、産地やメーカーさんの違いによって、香りが全く違いました!」というご感想など、
すでにお使いの方からの情報も頂け、内容によってはご来場のメーカー営業の方からご回答頂くなど、
ライブ感のある講座となりました。


ご参加の方のアンケートでは、

 ◎本を持って興味を持っていた和精油を、実際に触れることができ、
  成分や使い方を学ぶことができて良かった。

 ◎日本の森を守るために(間伐材による精油生産は)大切な活動と思う。

 ◎森の豊かな国なので、種類がふえていくといいと思う。

 ◎日本人には、日本のアロマ。お客様にも好評です。もっと広めたい。

 ◎トリートメントに使ってみたい。

 ◎これからの効能の解明に期待したい。リラックスの他に、どんな効果があるかなど。。

 ◎(医療系の方)患者の治療に応用できるかどうか。



など、プロフェッショナルの方ならではのご意見ご感想も頂き、
主催側としても大変手応えを感じることができる機会となりました。


比較的急な開催にも関わらず、お足運びくださいました皆さまには、
この場を借りて再度御礼申し上げます、ありがとうございました!






思えば私がこの【yuica】ブランドの精油と出会ったのは、
このエイアールエススクールで2010年に開催された、【yuica】さん主宰の講座にて、
メーカーの代表 稲本正 さんの講義をお聞きしたのがきっかけでした。

個人的な想いを述べれば…

2006年にIFAアロマセラピスト資格を取得したときから、私はいずれ「和」の原料で、
アロマセラピー、ハーバルセラピーを行いたいという希望を持ち、
スクール卒業前のビジネススタディレポートに、和精油を使ったサロン計画を書いていたくらい、
「和のアロマ」に対して、大変思い入れの強かったことを、改めて思い出します。

それは、自分が幼少期に体が弱く、母に庭にある和の薬草でお手当をしてもらったことで
体質改善をしていったことがきっかけではありますが、

やはりこのメーカーさんとの精油の出逢いがなければ、
現在の「和」をテーマにしたサロン活動は、叶わなかったという、
個人的に大変ご恩のあるブランドです。

さらに、父方の出身が岐阜であり、幼少期から何回も高山を訪れていたというのも、
ルーツやご縁を感じる大きな要素でした。




これらの精油これから期待されるポイントとして、
成分分析がすすみ、効能のエビデンス(臨床データ)がますます充実して、
応用範囲が広がり
、いずれ日本のアロマのスタンダードにまで広がって行ければ、ということがあります。

それには、研究機関での確かな情報はもちろんのこと、
例えば一般の方が通いやすい、サロンワークの中で、
一定の知識を身につけたセラピストにより、臨床をつんでいく、ということも
大きな貢献になればいいと思い、2010年から、自サロンにて実践を重ねています。


今回お越し頂いた中にも、施術を担当されるセラピストさん、
また医療従事者の方で、すでにアロマセラピーを実践されている方もいらっしゃいましたので、
その方達の手により、ますますの情報の充実と、認知度が広がっていくのではないでしょうか。



さらに、今現在、日本各地に眠っている状態の、
精油原料となりうる植物たちが、精油として世に出る機会を、
もっともっと増やし、
和精油の裾野をひろげていきたい。


これは、私のセラピストとしての夢でもあります。

と同時に今は埋もれている、地域産業の掘り起こしのチャンスとしてもとらえ、
そういったお互いがお互いの発展に協力できる
地域コミュニティとの関わり
も、アロマ業では重要になってくるのではないかと思います。




最後に、今後につながる貴重な機会をサポートして下さいました、
エイアールエス主宰 鈴木先生と、正プラス(株)さまに 御礼申し上げます。
ありがとうございました。

今後は抽出体験ツアーなど、より香りが産まれる現場を実感して頂ける企画も、
年内をめどに進めて参りたいと思いますので、どうぞご期待下さい。

こんにちは、サロンアロマホラ Uriiです。
あっという間に過ぎ去った4月、そして黄金週間、ご無沙汰してしまいすみません!

皆さま連休、いかがお過ごしでしたでしょうか~??チューリップ黄チューリップ赤チューリップピンク

さんさんと輝く陽射しの中、行楽に行かれた方、すばらしい体験や景色と巡り会われたのでは?
はたまた自宅やご近所、ご実家でゆっくりと…という方もいらしたかもしれませんね^^

サロンでは、営業の傍ら、この時期に合わせてベランダに植物をふやしていくべく、
つるバラとアイビーを購入してみました。




もともと張られていた木製のフェンスに少しずつ伸ばして、殺風景なベランダを
お客様にも楽しんで頂けるような小さな庭に、すこしずつ育てていければと思っています!
できれば「ゆきのした」や「つわぶき」など、和ハーブも、育てていきたいな~。

                    黄色い花

さておき、今日は。
私が講師を務める、講座のご案内です。

初・下北沢を飛び出した、本格的な「和精油」についての入門講座です!




「和精油入門 ~日本の森のアロマを学ぶ」

日時;531日(金)13:3015:3013:15開場)

 

場所;ARSナチュロパシー&アロマスタディーズ&新宿御苑

  •  JR 千駄ヶ谷駅・都営大江戸線 国立競技場駅 徒歩5分
  • 東京メトロ 北参道駅 徒歩6分



受講料;4,725

(講座料、エアフレッシュナー実習費、和にまつわるかわいいお土産付)

 

日本国土の7割を占める森林。

 

日本文化への回帰や森林保護・地産地消などのエコの観点からも、
森の間伐材を使用した「和」の精油が少しずつ認知され注目されています。

 


伝統的に生かされてきた和の森の香りの特徴を、

最新の化学的研究データを含めご紹介すると共に
実際のサロンワークやホームケアでの生かし方などを交えながらお伝えします。
ご自身で和精油をブレンドしたエアーフレッシュナーと香りのお土産をお持ち帰り頂きます。


【和精油について】

飛騨高山に本社を置く正プラス(株) Yuicaの協賛です。

エッセンシャルオイルのもとになる、
ヒノキや杉など実際の植物をご提供いただきます。


【お申し込み】

★スクール詳細・お申し込みページは→こちら


ARSナチュロパシー&アロマスタディーズのHPフォームより、直接お申し込み下さい。

 


 


◎募集締め切り;5月24日(金)

それ以降は当サロンまでお電話(08039354137)にて直接お問い合わせ下さい。



                 黄色い花

普段は下北沢にて「あろまほらの寺子屋」とい
カフェスタイル形式で
行っていた
で講座でしたが、
(過去の講座の様子は→こちら


今回はご縁を頂き、私が英国IFAアロマセラピスト資格を取るに当たり通学した
ニールズヤードレメディーズのプロフェッショナルセラピストコースで長年主任講師をつとめられている、
濱中理恵先生が主催されているスクール、「エイアールエス」 での開催となりました。


スクールは千駄ヶ谷駅からも徒歩5分ほど、
新宿御苑臨む、素晴らしいロケーションに教室があり、
お伺いするたびに、御苑のいい「気」を感じながら駅からの道を歩くのが楽しみなのです。
特にこの新緑の時期は、最高のシーズンですね!!霧


これまで折に触れお世話になってきた恩師のスクールで、講座を担当させて頂くことは、
講師としての私の、この上ない貴重な経験と思っております。



メーカーさんからも、実際の香りの抽出に使う生の枝などをご提供頂き、
新鮮なアロマも一緒に味わいながらの、都会にいながら「森」を身近に感じる講座になっています。

 
過去の講座の様子をちらり。。手にしているのは、松の仲間の枝です♪


と同時に、アロマセラピストさんや、お仕事・ボランティアなどで精油を扱う方にとっては、

まだまだ情報の少ない「国産精油」の具体的な使いこなし、また
最新の化学的な成分分析の研究データまで含めた、中身の濃い講座にしていきます。


間際のご案内で恐縮ですが、この貴重な機会、どうぞお見逃しなく!
皆さまのご参加、お待ちしております星





お久しぶりのアメブロでの講座のご報告です!

去る3月20日(水)春分の日に、
第2回目の「あろまほらの寺子屋~
和のアロマで森の恵みのクラフト作り」
を行いました!
場所は前回と同じく、サロン目の前のつきまさ下北沢店さんにて。


おりしも春のど真ん中、すぐ近くのお花屋さんでは
ボタンをはじめ、花盛り!絶好のお日和でした。

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今回のテーマは
「春の和アロマ ~においこぶし&柑橘~」と、「和のベースオイル」をテーマに。

題して「春分の和アロマと国産植物油で作る、
           からだとこころが目覚めるマッサージオイル講座」
。  

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 桜茶をお召し上がり頂きながら…うつわもサクラ型♪

春は「めざめ」の季節… ということで、シトラス様の香り成分を含み、
覚醒効果のある和の木の香り 「においこぶし(匂辛夷)」と、

「ゆず(柚子)」「こなつ(小夏)」「だいだい(橙)」「いよかん(伊予柑)」「あまなつ(甘夏)」
の、
和の柑橘類の精油をご紹介しました☆  

 においこぶしの花。

においこぶし」は、実は日本初めて抽出に成功したアロマなんです!
崖の上など、厳しい環境を好むため、採取するのがとても困難な、
それゆえ値段も大変高価なオイルとなっています。


よく街中で見かける「シデコブシ」といわれる種類の木には香りがありませんが、
この「においこぶし」にだけは、シトラスとメントールを足したような、
レモンのようにさわやかで、 でもほんのり甘い、そして後味がほんのりスっとする…
言葉では説明しづらいほど、独特の香りです。

朝の目覚めをスムーズにし、またマッサージオイルに使うと、血行を良くしてくれる効果も!
最近では、ヘアケアに使うと毛根の活動を活性化するのでは?という研究が進み、
シャンプーなども販売されています。  


また日本人にはなじみ深い「柑橘」たち。 すべての柑橘に多く含まれているのは、
「リモネン」という いわゆるレモンのようなスキッとした香り。

そんな中でも柚子や橙は、リラックスや抗炎症の成分も含んでいたり、
また甘夏はとてもジューシーな甘い香りで、
参加者のみなさんも「美味しそう~!」と顔がほころびます。
嗅ぎ比べると、その個性がわかりやすいですよね~^^

カラダにつけるオイルにブレンドする目的なので、
光毒性を考慮し、すべて水蒸気蒸留法によるものをご用意しました。

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比べる…といえば、今回「和のベースオイル」にも注目して、
サロンアロマホラでは愛用中のゆず種子油、米ぬか油、そして椿油について
それぞれ実際にオイルを手につけて頂きながら、
特性や含まれる栄養分の違いなどをレクチャーさせて頂きましたが、

なかでも好評でしたのは、
産地による椿油の違い」でした!


今回は、
①利島(としま;伊豆大島の南、日本一の椿産地)②鹿児島県桜島 ③宮城県気仙沼大島
の3種類の産地オイルをご用意し、精製の仕方などにより、
感触の重さ軽さ、また透明に近いものから、未精製の黄色いものまで
色や手につけたときの感触の違いを、目で、肌で感じて頂きました。



その上で、サロンで使用している気仙沼大島椿油のさらりとした感触は、
みなさま気に入って頂けたようで、
帰りに全員の方にオイルをお買い上げ頂きました。

2月に現地、気仙沼大島へ訪れた際の様子も写真でご報告して、
みなさまに少しでも現地の様子をお伝えできたこと、
このオイルを購入して頂くことが、現地の復興支援にもつながることをご理解頂けたことも、
とても良かったと思います。


クラフトは、講座でご紹介したオイル達を使って、マッサージオイル作り。

春のスキンケアやヘアトリートメントにも使えるものなど、
レシピ例をいくつかご提案してあったのですが、
生徒さん皆さんが「春のデトックスボディオイル」を作成されました!

においこぶし、柑橘ほか、アスナロ、クロモジなど他の森の香りも加わって…
つきまさのお店の方からも、「良い香りですね!」と後でほめて頂いちゃいました!

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今回はベースオイルにもこだわり、
講座でご紹介した3種の和の基本ベース+自家製の和ハーブインフューズドオイル(油)も3種類ご用意。

炎症を抑え冷えをやわらげる「よもぎ」、肌をととのえる「桃の葉」抗酸化の「月桃」など、
目的に合わせてベースオイルに5ml程度加えてもらいました。

お土産ににおいこぶしと柑橘系の入浴剤も差し上げました。

さあ、このデトックスオイルでしっかりケアして、
本格的な春のカラダとココロをめざめさせて下さいね♪



次回の講座は初夏頃を予定しております。
ご参加のみなさま、ありがとうございました!