GW明け二日目、社会復帰がしんどいです (笑)。
さて、
印鑑登録の作業をする時に、印影の確認をします。
具体的に言うと、
①、登録する印影の漢字が、氏名の漢字と一致しているか。
②、同一世帯員の登録印の印影と同じでは無い事。
この二つを確認します。
①、漢字というのは同じ字種でも複数の字体があります。もちろん、楷書・行書といった書体の違いも有ります。印鑑に使われる独特の書体もあります。
印鑑に使われる独特の書体を収録した専門辞書で確認します。
②、例えば、すでに夫が”苗字”の印鑑で登録していて、後日、(同居している)妻も”苗字”印鑑で登録する場合、印影の大きさ、文字の大きさ、文字の”ハネ””トメ”等の確認をします。
①②とも職員の”目”で確認します。
ん?
職員の”目”で確認する?
そんな素人判断で大丈夫なの?
と思ったと思います。
私も、市民課で働き始めた頃、「素人が判断して良いのだろうか?」と思いました。
素人が印影の照合をします。何らかの手続きで、実印を押して印鑑証明書を添付したとして、それの照合をするのは素人の”目”です。
「自分は、何十年と照合業務に携わっているので、素人ではない。専門家だ!!」
と思うかもしれないですが、鑑定士や警察の鑑識の様に専門的な教育を受けていないので、何十年ものキャリアがあっても、素人の域を超える事は出来ないです。
仮に機械を使って照合したとしても、最終的な確認は人の”目”で行います。
全ての事に共通する事だと思いますが、機械で照合してデジタルな数字のみで判断する事は出来ないです。
だからこそ、素人の”目”で判断する事が大切なわけです。