「栄一の旅立ち」を観て の2 尾高長七郎 | 渋沢栄一 不出来な玄孫 サラダのきもち 料理教室

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渋沢栄一の肖像が、新一万円札に使われるとの報を聞いて、栄一、岩佐純の玄孫、児玉源太郎、穂積陳重のひ孫、重遠の孫、岩佐美代子の次男である私の、思い描くところを68年の人生と、ご先祖様のことを絡めてつづってみたい。

尾高長七郎は、とてもセンシティブな人であった、のだと思う。

それが、彼の能力の元であり、また弱さの元でもあった。剣術然り、情報収集能力然り、変わり身の速さ然り。そして、身を滅すことになる。


私も、そして日本国も、その、長七郎の感受性の恩恵を、多大に、被っている。


栄一と千代を取り持ったのが、史実か否かは知らないが、きっとそうだと思う。天誅組の大和義挙を正しく受け止めて、高崎城焼き討ちを思い留まらせ、栄一を死地から救った。感受し過ぎて心を病み、誤って人を害め、幕吏の手に落ちる事によってさえ、栄一を慶喜と繋ぐきっかけとなった。


長七郎の、並外れた感度のおかげで栄一があり、私があり、おそらく今の日本の形もある。長七郎の霊に、感謝。